隠れてていいよ

主にアニメや漫画の感想を書いています

考察

真に省エネなのは里志なのではないか --原作『氷菓』『愚者のエンドロール』を読んで

ところで皆さんは「〈古典部〉シリーズ」というものをご存知でしょうか。古典部シリーズとは、米澤穂信(よねざわ ほのぶ)さんが書かれている推理小説シリーズです。 そして、現在放送中のアニメ『氷菓』とはこの古典部シリーズの作品の中の一つを「アニメ…

アニメ考察記事が減ってきているのではなく、目立っていないだけだと思う、とかそんな話

個人のアニメ考察系の記事が猛烈に減ってきている 悲しい - karimikarimi 実際はどうか置いておいて、私の直感として、別にアニメ考察系のサイトが減ってきているわけではないと思うんです。なぜそう思うかの理由としては、一つは相対的な話、もう一つは主観…

見るアニメを制限するか、制限がなくなるように精神状態を整えるか

4月から社会人です。働き始めたことで、仕事を終えてから見るアニメについての考察を深めている最近なのですが、その中で、MXで現在夕方に再放送が行われている『ふたりはプリキュア Max Heart』を見ていて思うところがあったので、少し書いてみます。具体的…

『男子高校生の日常』を楽しめるかどうかは、キャラクターへの理解度に依存するのかもしれない

高校生の頃、日常の何でもない「言葉」に、どうでも良いツッコミを入れて、やたらと盛り上がっていました。その盛り上がりは、仲間内以外には全く理解ができず、一体何が面白いのだろうかと思われているのですが、当の本人たちには面白くて仕方がなかったわ…

『パパのいうことを聞きなさい!』はリアルすぎて辛い…だけど超面白い!

パパ聞きはリアルかどうか、といった時の「リアル」という言葉、これには捉え方の違いがあり、分けて考えないと議論が平行線になる。 本記事の結論を先取りすれば、この作品は受け手に何を伝えたいのか、また、伝え方が悪いのではないか、という点がもっと議…

『境界線上のホライゾン』から考える、原作付きアニメについての一考察

境界線上のホライゾン、1期最終13話「境界線上の整列者達」を先日視聴し終えました。既に第2期放送が2012年夏に決定している本作品、原作1巻は上下巻に分冊されていますが、1期ではこの上下巻がアニメ化されました。 私は、アニメ12話を見た後に原作1巻を読…

『ペルソナ4』 13、14話で感じた3つの「つながり」

本記事は、『ペルソナ4』13、14話のネタバレを含みます。 13、14話「A Stormy Summer Vacation」を見ました。言いたいことは大きく2つで、 菜々子ちゃんが可愛い 「つながり」を感じた どちらも、視聴された方なら感じておられることだと思いますので、敢え…

『ベン・トー』の白梅梅の理不尽暴力について

『ベン・トー』の白梅梅ちゃんというキャラが嫌われ過ぎなんだが・・・|やらおん! 上記の記事を受けて。 一般論として、どうにもこうにも受け入れられないキャラというのは確かにいるんですね。結論としては、人それぞれ、としか言いようがありません。しか…

アニメの光規制などに対する憤りは、どこへ向ければ良いのだろうか

以前書いた、『境界線上のホライゾン』1話、ワクワク感! そして光規制!という記事では、主人公のトーリが先生の胸を揉むシーンに光規制が入ったことを取り上げました。 その事についてDDさんという方から、以下のコメントをいただきました。 光規制は大抵の…

北米版BDを利用して、『Angel Beats!』を3話まで見返した

Angel Beats! 公式ウェブサイトより引用。天使ちゃんマジ天使! 時々、「昔の自分はどんなアニメの感想を書いてたんだろうか」と過去の感想を読むことがあります。「あの時どうして自分はそう思ったのかな」と考えることは、自分の考え方の変化や普遍性につ…

バカテス7話までの振り返り、そして8話の過剰演出の素晴らしさ

追記有り-20110831 バカとテストと召喚獣にっ!、5〜7話まで3週使って合宿編が放送されましたが、正直な所、少しだれていました。 キャラクターがドバーッと出てきてイベントを起こすタイプの話はストーリーが中々進まないため、間延びしてしまい少し退屈で…

ダンタリアンの書架とGOSICKは違う

今期、ダンタリアンの書架という作品が放送されています。公式サイトはこちら。 ダンタリアンの書架をリアルタイムで見ながらTwitterのタイムラインを眺めていると、時折「GOSICK2期始まった」というツイートを目にします。 このツイートの意味はそれほど難…

アニメというコンテンツの価値とは?

Togetter - 「アニメというコンテンツの価値とは?」 @mikimomo_as さんの「映画館で見る用」に作られた作品は映画館で見るのがベストだし、ベストでなければならない。という論から始まり、アニメのBD(DVD)の売り方の是非、制作側とユーザ側の思惑等々つ…

ロウきゅーぶ! 原作を読んだら更にハマった! アニメと原作の照らし合わせ

ロウきゅーぶに完全にハマりました。元々3話まで見てハマり気味だったのですが、原作1巻を読んだことで完璧にハマってしまいました。本記事では主に、ロウきゅーぶ! 原作1巻読了後のアニメに対する思いを書き連ねています。その性質上、原作1巻(アニメの3話…

緒花の日常と覚悟、そして家族の絆

つい4日ほど前でしょうか。花咲くいろはの聖地巡礼に行ってきました。時間の都合でゆっくり探索することは叶いませんでしたが、聖地巡礼のなんとも言えない気分、つまり二次元と三次元が混ざり合ったようななんとも言えない快感を味わってきました。なお本レ…

『C』はメッセージ性アニメ

いろんなアニメが最終回を迎える時期、みなさまはアニメ消化に追われている毎日でしょうか? さて、ノイタミナ枠の『C』が終りを迎えました。考察しなければいけない点がたくさんの、そんな終わり方でした。 本記事では『C』が持つ強いメッセージ性について…

最終回を前に、『C』を少し考える

ずっとお前を見てたから、目の前にいるお前だけは絶対守りたいって思ったよ。でも、俺の知らない未来のお前も守れないと本当じゃないって分かったんだ『C』10話 collision(衝突)より、公磨の言葉オーバーヒーテッドエコノミーとか、サトウさんの介入とか、…

じんたん妄想説をまだまだ信じたい

あの花の8話9話を見ました。以下、ネタばれにご注意ください。 (RSS購読などで、続きを読む表記が機能しない時の緩衝材)

アニメのBD・DVDを購入する意味とは何だろう?

なぜDVDやBDを買うんでしょうか。もちろん「その作品を好きだから」だとは思います。面白いと思った作品は持っておきたい、手元においておきたいと思うことは自然ですし、特にオタクであるならばその傾向は強いと思います。もっと単純に言うならば作品愛でし…

アニメ『神のみぞ知るセカイ』の間延び感を少し考える

神のみぞ知るセカイ、原作が面白くなってきました。時間があるときにコミックも読み返しているのですがこれまた面白い。 神のみはアニメ→原作と入ったのですが、「面白そう!」という直感に狂いはありませんでした。 アニメから神のみを知った方、原作オスス…

『C』考察、真に強いアントレはアセットと信頼関係を持っている

6話まで視聴しました。 6話のディールでは、明らかに格上の宜野座(ボランティア王子)に公磨は勝利を収めました。果たして偶然で勝てるほどディールは甘いのでしょうか。 ディールでは、知識や相手の情報などの外部の要因が強く影響すると思っていました。…

だからキュアミューズは誰なんだってばよ

画像は公式ウェブサイトより引用。果たしてキュアミューズは誰なのか。声バレさせたくないのか、ずっと無言を貫くキュアミューズ。 本命はセイレーンですが、あまりに直球なためミスリードの可能性も。実際14話「アワワワ〜!ミューズ対ミューズ、本物はどっ…

『あの花』 幼馴染達の罪悪感を考察する

以前書いた、異常こそ常識、『あの花』は異常こそが正常になっている、という記事に沢山コメントを頂きました。 特に上記事では「ぽっぽは視聴者の代弁者」とまで言い切りましたが、この点に幾つも指摘を受けました。その後、1話から6話まで見直したことで自…

『涼宮ハルヒの驚愕』を読んで、自身に形容しがたい嫌悪感を催した方へ

本記事は『涼宮ハルヒの驚愕』及び『初回限定版特製小冊子』のネタばれを含みますので、まだ読了されていない方はお気をつけ下さい。 良く分からない気分 驚愕本編を読了後、わけの分からない何とも形容しがたい気分に襲われ何も手につかず、適当に近くにあ…

異常こそ常識、『あの花』は異常こそが正常になっている

俺、ポクポクチーン、すっからさ。願い事あんだよな。なぁ俺のことも頼っちゃってくれよ。俺、お前のこと成仏させてやりてーんだよ。あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。第5話「トンネル」より、ぽっぽの言葉以前、「あの花」の幼馴染達は、めんまに執…

『花咲くいろは』7話、キャラクターに愛着がわいている状態は最強

7話「喜翆戦線異状なし」は、巴さん視点の人間味溢れるお話でした。あえて感情的な表現をさせてもらうと、はぁ〜んってなりました。人情味溢れる巴さんにはぁ〜んってなりました。 巴さんって、おばさんぽいなぁと思うときとお姉さんぽいなぁと思うときの差…

アニメ「C」の真朱が可愛い。真朱にエロいことさせよう。

「アセットはアントレの言いなりになるしかない」「C」第5話より、真朱の言葉アセットとは、金融街のプレイヤー「アントレプレナー」の資産でありパートナーである。現実世界ではミダスカードというアイテムを用いて交信することが可能である。Cを見ている方…

ネタアニメだからといって、考えることをやめるのは正解ではない

一挙放送を終えて現在は週に一度のレギュラー放送をしている、アニメもしドラ。 「野球してる方が面白い」「このアニメがマネジメントされるべき」といったネタなのか辛口なのか分からない評価をたくさん見てきました。 私の中では、もしドラはネタアニメで…

「そんなにまどか☆マギカがトラウマなのか」 BPOに寄せられた意見を見て。

深夜アニメだが、怪物が少女の首を食いちぎるシーンが放送された。脚本家は、「これから毎週やらかしていく」などと残酷描写を売り物にするようなことを公言している。深夜とはいえ、テレビで残酷描写を確信犯的に売り物にする番組を放送するのはいかがなも…

『敵を必要以上に傷つけずに大切な者を必ず守り抜く力』 アニメ「C」4話感想。

「ディールの醍醐味は、タダの勝ち負けじゃない。勝ち過ぎず負けすぎず、周囲の及ぼす影響を考えながら最大限の利益を産み出していくことだ。」「C」第4話より、三國壮一郎の言葉「C」4話を視聴しました。関東圏では既に昨日、5話が放送されています。「C」…