隠れてていいよ

主にアニメや漫画の感想を書いています

のえがすきだ

キミキスのように、こわーれーそーうでー、という歌が流れ出しそうな終わり方は置いておきます。愛ちゃんとか比呂美とかはもう正直どうでもよいです(愛ちゃんはちょっと深刻ですが)。乃絵が、乃絵が、かわいすぎて、本当に死にました。もう、素晴らしかったとしか言いようがありませんでした。言葉に出来ないってよく言いますが、頑張って言葉にしようかと思います。書いてからちょっと長くなってしまったことに気づいたので、先にまとめたものを書いて、細かいものは隔離しておきます。
前回書いた感想で、恋愛感情について触れました。その中で私は「もし眞一郎が乃絵に対して真剣(恋愛感情を持つこと)になれば、乃絵も眞一郎に対して今以上のもの、つまり恋愛感情が生まれてくるんじゃないかな」と言っていましたが、なんと見事に当たりました…。まさかここまで自分の理想通りにことが運ぶとは思いもよりませんでした。そして「今思っている気持ちが、好きという気持ちに変わる」というのも見事に当たりました。この「好きという気持ちに変わる」というところの描写が今回は素晴らしすぎまして。今回、乃絵が出てくるシーンは全て、はっきり言いまして視聴者を殺しにきてると思いました。
今回の話で満足した点は、やはり乃絵の感情の描写が素晴らしかったこと。特に、上で書いた「好きという気持ちに変わる」という部分の描写が本当に良かったです。乃絵の兄が家に帰ったときの乃絵のシーンや、眞一郎に追いかけられ手をつかまれるシーンなどが特に良かったと思います。おそらく、乃絵派以外の方も今回は乃絵に傾きかけたのではないかと思うのですがどうでしょうか。ずーっと、乃絵を応援してきた私にとっては、今回のお話は最高のものでした。ただし、あまりに早い段階で乃絵と眞一郎がくっついた事には不安を覚えました。このまま、乃絵ルート一直線に眞一郎が進んでくれる事を祈るしかありません。頑張れ乃絵。
今回の話で不満だった点は、眞一郎の心の変化が急に感じられた事。簡潔に書くと、比呂美の事で乃絵の事を気にできなかったと眞一郎は独白していますが、はたして本当に比呂美の事がなければもっと早くに眞一郎は乃絵の気持ちに気づけていたのか。私は気づけていないと思いました。なぜなら、今まででの話の中でも、恋愛感情に気づけるぐらい乃絵は眞一郎の事を思っていたと思うからです。ただ、確かに今回のようにかなり直接的な言葉があったわけではないので、この二人の関係は本当に些細な事で発展するほど微妙な関係だったとも言えるかもしれません。また、比呂美の事が眞一郎にとって、本当に乃絵のことに気づけないほどに精神的苦痛があったという可能性も一応は捨て切れません。
ただし、全体を考えず今回だけに限れば、眞一郎のことなどは置いておけるぐらい乃絵がかわいかったです。
各シーンを細かく見ていきたいと思います。まず、比呂美にお弁当を届け、その後ケンカする所。比呂美に敵意むき出しの乃絵を見ているだけで最高でした。つまり、乃絵はもどかしいんですよね。眞一郎が悩んでいるのに自分にはどうしようもできない。おそらくその原因であろう比呂美の態度に腹が立った。だから直接的な行動に出たんだと思います。乃絵の言葉に対して切れてしまう比呂美、そして取っ組み合い。なぜ自分は眞一郎の事を分からないかを「教えて」と比呂美に懇願する乃絵。その後、眞一郎にもその思いを伝える乃絵。細かいところをカットして、その後を要約すれば、眞一郎が乃絵に自分のことが(雷轟丸的な意味で無く)好きなのかと聞き、それに対して乃絵が(おそらくですが)その気持ちに気づいてしまう、という展開。実に濃いAパートでした。自分の気持ちに気づいたであろう乃絵の、その時の赤くなった顔は、それはもうかわいかったです。
さて、続いてBパートです。本当は乃絵だけについて書こうかと思っていたのですが、そうなるとどうしても眞一郎の事を書かざるを得なくなるので、眞一郎の心境についてもここでちょっと整理してみようかと。Bパート前半の眞一郎の独白をまとめると、「比呂美の事を考えていたせいで真剣に乃絵の事を考えていなかったが、実は自分も乃絵に恋愛感情を持っていたんだ」ということになります。ただ、独白最後はかなり暗示っぽい感じ(まるで乃絵を好きなのを無理やり自分に信じ込ませようとしている感じ)がしたので私は悪印象を受けました。実際、もし比呂美のことが無ければ果たして眞一郎はもっと早くに乃絵への気持ちに気づいていたのか、また乃絵の気持ちに気づいていたのかと言われると、それはどうだろうと思ってしまいます。Aパートに戻りますが、乃絵と比呂美の取っ組み合いの後の乃絵とのシーン、ここで乃絵の気持ちに(おそらく)初めて眞一郎は気づきます。今までも、もしかしたら心のどこかで乃絵の気持ちについて考えるところがあったのかもしれませんが、しっかりと描写されたのはここが初めてだったと思います。乃絵の真剣な想いを受け取ったが故の結果だということみたいですが、正直これまでもずっと乃絵は眞一郎の事を気にかけていたと私は思います。だから、ここにきて突如乃絵のその感情に気づくのは遅いなぁと思いました。それに加えて眞一郎の気の入っていないような「もしかしてお前、俺が好きなのか?」というセリフ。ちょっとむかついてしまいました。ただ、今回のように感情を剥き出しにし、さらに今までよりもより直接的なセリフを言った乃絵だったからこそ眞一郎は気づけたのかもしれません。また、本当に比呂美の事が眞一郎にとって精神的負担になっていたということも考えられます。眞一郎と乃絵の二人の関係は、実はとても微妙な距離にある関係だったのかもしれません。
そして、「さっきからなんだか、いろんなところが熱いの」という強烈なセリフが印象に残るシーン。ここも良かったですね…。最初の方に書いた「好きという気持ちに変わる」シーンなわけですが、乃絵のそのままの感情が出ていて文句のつけようがありませんでした。何度も繰り返される「変わってしまった」というセリフもかなり印象に残りました。いよいよ最後は、正式な告白シーンです。眞一郎に追いかけられる乃絵、捕まってから告白するまでの過程の乃絵、しっかりと「乃絵が好きだ」といわれて赤くなっていく乃絵、そして「のえがすきだ」という文字を見つめながら「幸せなんだわ、きっと、幸せなんだわ」と言う乃絵。
おそらくですが、最後文字を見つめながら乃絵は涙を流したと思います。画面が乃絵から外れる前の乃絵の瞳には涙なしではありえない揺れがありましたし、これは間違いないと思います。となると、乃絵の涙の事については、表面上ではありますが解決してしまったということなのかもしれません。それが怖くて怖くてなりません。この早い段階で乃絵と完全にくっついてしまうという話の流れが怖いです。重要なキャラなので、蚊帳の外になるなんてことはないと思いますが、最後にくっつく事はかなり厳しい気もしてきました。ただし、恋愛感情を持った乃絵がどういう動きを見せるのかがまだわからないので希望は捨てきれません。true tears、目が離せない展開になってきました。
長々と書きましたが、お読みいただいてありがとうございます。しかし、それほど今回の乃絵はかわいかったと本気で思います。