乃絵派の私としては非常に胸が痛かった回でした。乃絵と眞一郎が最終的にはくっつくよ、という前提の下で視聴していますから、その意に反する行動を眞一郎が取るととても辛いですね。それに加えて、乃絵が眞一郎と距離を置いているような描写までありましたから、ますます悲しい。
最終的には誰ルートなんだろう、ということを考えるにあたり、眞一郎・比呂美・乃絵の3人の気持ちを考えてみようと思います。まず眞一郎ですが、今回のお話に限れば頭の中は比呂美しかありませんでしたね。乃絵との絡みも数えるほどしかありませんでしたし、乃絵が踊りを見に来てくれて、表面上かもしれないけど乃絵のために踊りを踊ったのにその後乃絵が帰るときは送ってあげたりしませんでしたし、最後のシーンでは比呂美を追いかけました。最後の、歌が流れ出すシーンを額面通りに受け取れば、まさに比呂美ルートへ一直線ですしね。全体を通して考えれば、眞一郎はもともと比呂美に好意を持っていたんですよね。その後乃絵に自分の居場所を見出し乃絵と付き合うも、比呂美との関係について一段落着くとまた比呂美へと心が動いてしまっていると。そして今回自分の中での比呂美に関してに整理がついたと。
好意的に解釈すれば、眞一郎と比呂美の関係は恋愛には発展しないかもしれません。比呂美の視点で考えると、比呂美が眞一郎にこだわる主な理由はやはり過去の事だと思います。前々から伏線があって、それを今回で回収した形ですが、つまりそれで一区切りついてくれないかな、ということです。ちょっと好意的に解釈しすぎですが。後は比呂美の気持ち次第ですね。次回サブタイトルの「あなたが好きなのは私じゃない」が、眞一郎に向けての物ならば乃絵ルートの可能性大。純に向けての物ならばどっちとも言えない。
さて乃絵ですが、乃絵も気持ちの整理がついているのかどうかわかりません。気持ちの上では眞一郎から手を引こうかと考えている、でもそれが出来ないから葛藤している、と視聴者は取ることができますがそんな単純なんでしょうかね。踊りを見に行った際の、愛ちゃんから言われた「眞一郎の初めての彼女」に対しての口元の笑みもなんとも分かりかねます。
この物語がどうなるかの鍵は眞一郎だと思います。来週以降、眞一郎が乃絵に対して何かしら動きを見せない限り乃絵ルートは無いんじゃないかなと私は思ったり。ただ、乃絵が自分から眞一郎に動きを見せるという可能性もあります。むしろ今の眞一郎の心の状態だと後者の可能性が高いですが。もしくは動きを見せざるを得ない状況に追い込まれるとか（例えば強制的に二人きりになるシーンがあるだとか）。眞一郎、いい加減に気持ちに整理をつけてどの女の子が好きなのかはっきりさせてください。もしこれで比呂美ルートならば、乃絵は眞一郎に振り回されただけということになってしまいます…それだけはやめてもらいたい。ただし、伏線で言えば、雪の中に埋もれた「のえがすきだ」の石の文字がまだ残されているので、そこに大きく期待したいです。雪が溶け、石がもう一度姿を現し、そして「た」だった部分にもう一度2つ何かしらを加え「だ」にする、なんてちょっとお決まり過ぎるこんなエンドも素敵だと私は思います。今週は胸が痛い回でしたが、次回以降、乃絵方面にうまく話が動けばいいなと思いつつ、見守っていきたいと思います。
