隠れてていいよ

主にアニメや漫画の感想を書いています

薄桜鬼はネタアニメ。なぜなら・・・

薄桜鬼 碧血録(はくおうき へっけつろく)というアニメ作品が関西では昨日放送しており、久々にリアルタイムでアニメを見ていたのですが、これが面白い。ただし、興味深いというよりはネタアニメとして面白い、という意味です。

ネタアニメとは

ネタアニメの定義など人それぞれなのですが、はてなキーワード的には「“突っ込みどころ”の多い(多すぎる)アニメ作品。」。この定義は感覚的には遠くないと思います。
私個人として、ネタアニメに必要な要素は幾つかあるのですが、総じて「実況が楽しい」にまとめることが出来ます。実況が楽しいとは書き込むことが多い、また皆が同じ書き込みをする(共感している空間)などを意味しています。つまり突っ込みどころの多いアニメは皆が同じ突っ込みを入れたり、想いを抱いている可能性が高く、結果実況が楽しいということに繋がります。

オフラインで見るとつまらないアニメはネタアニメではないのか?

それでは、実況が楽しくないとネタアニメではないのか、といわれると悩みます。ですが、自分の中で結論を出すとするならば、それはネタアニメからギャグアニメへと昇華されているのではないのか、または最初からギャグアニメだったのではないか、ということです。ここで、ギャグアニメとは製作者側が意図して笑いを取ろうとしている作品と定義します。

これは自分の感覚なのですが、ネタアニメは自分ひとりで見るよりも大勢で楽しむ(それは実況かもしれないし、コミュニティとして盛り上がるということかもしれない)方がより楽しい、またギャグアニメはオフラインでも十分にその作品を楽しむことが出来る、というお話です。

ネタアニメは毎週欠かさずリアルタイムで見ないと途中で挫折してしまう?

もしネタアニメが実況ありきだとするならば、録画してオフラインで消化するという作業は非常に憂鬱、とまではいかなくても、疲れることなのでしょうか。予防線的な言い方をさせてもらえるならば、「録画で見ても楽しめる。一人で突っ込みを入れて大笑いできる。ただし、Twitterにしろ2chにしろ何処にしろ、いわゆる実況的な、(不)特定多数の人が一斉に共感できる環境があれば、よりその作品を楽しむことができる」。

例えば天空の城ラピュタという作品は、非常に素晴らしく何度見ても楽しめる作品だと私は思うのですが、実況させたらそれはもう面白い作品であるとも思うわけです。ここで問題なのは、ラピュタという作品はネタアニメにもなりうるし、ギャグアニメにもなりうるし、名作にもなりうるということです。

なりうるというとくどいですが、つまりは人それぞれの感じ方に大きく左右されすぎてしまうということです。

だからこそ、どうしてそう思うかが重要

長々と論を展開してきましたが、結局いいたいことは、あるアニメ作品を「このアニメは○○アニメ」と断言したり煽ったりするのならば、まず○○アニメについて自分なりの補足をしないといけないこと、そして必ずその理由を説明することが、書き手側と読み手側のWin-Winの関係を築く最低条件だということです。

最後になりますが、そういう意味で今回なぜ薄桜鬼という作品を私がネタアニメと思ったかを、簡潔に述べさせていただきます。

  • 場面の切り替えが不自然だったこと(これは後に総集編だったという事が分かりましたが、先入観という意味では)
  • 真面目なセリフを男のキャラたちが大真面目に言っている(それが笑える)
  • しかもそんなシーンばかりが繰り返される
  • 設定が新撰組
  • 秘薬を飲むとパワーアップする設定
  • 突然角が生えてくる
  • 角が生えた人に秘薬を飲んで対応することがある
  • 一々演出がいい意味でくどい(刀で髪を切られた時、スローモーションになって髪が散っていく)