隠れてていいよ

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アニメよりも先に原作の内容を知っておきたい欲求

この記事の内容

昨今、オリジナルアニメは少なく、原作が存在するアニメがほとんどです。それはライトノベルであったり漫画であったり。
アニメ化作品を「面白い」と感じると、原作にも手を出したくなります。私の中では、そのアニメの放送が終わる前に原作に手を出す人が多いというイメージがあります。少なくとも、私はそのタイプです。

アニメよりも先に原作の内容を知っておきたい、という欲求はどこからくるのでしょうか。それについて少し思ったことを書いてみようと思います。

第一印象は初めてだから第一印象

当たり前ですが、第一印象というのは作品を享受する際、一度しか体験できないものです。アニメを見てから原作を見ると、その原作の内容を理解する行為は2回目となります。逆に、原作を嗜んでいた人にとっては、アニメは2回目以降なわけです。

では、それぞれの感じ方の違いとはなんでしょう。

アニメ→原作。原作→アニメ

アニメ→原作の場合、まだ原作を読んでいないわけですから、先入観なしでアニメを見ることができるでしょう。そのアニメを見て感じることは、原作バイアスがかかっていません。ですので、自然な見方ができることが多いのでは、と思います。
逆に、先に原作に触れた人がアニメを見るとどうでしょうか。先の展開を知っているために、自分の中で既に出来上がった作品感と共に視聴することになります。どちらが良い悪いということは無いでしょう。どちらにも良さがあり悪さがあります。ニヤニヤしながらストーリー展開を見守ったり、原作未読組の感想をニヤニヤしながら眺めることができるのは、原作既読組の特権でしょう。

次に、アニメを見た人が、原作に手を出すタイミングについて考えてみます。

オリジナル至上主義

具体的な例を出します。今クールでは、レベルEという作品がアニメ化されています。原作者は、冨樫義博さんです。私はこの作品を読んだことが無いので、もちろん原作未読組なわけです。

さて、1話を見たところ非常に面白く、次回が今から楽しみでなりません。ちなみに感想記事は「レベルE。主人公と同じく、宇宙人を身近に感じていく」です。

1話を見終えた時点で私が思ったことはこうです。「これ、絶対原作が面白い。アニメで見るよりも先に原作で読んでおいたほうが良さそうだ」。つまり、アニメよりも先に原作に目を通したい、目を通しておきたいという欲求が出てきているんです。なぜなんでしょうか?

私は思います。その作品を創り上げた人が伝えたいこと、表現したいことは、誰のバイアスもかかっていない原作で読むのが一番だ、と。こんな面白そうな作品なのに、オリジナルではないアニメで見てしまってもいいものか、と。

特にこの傾向は、ネタばれされたら困る作品に多い気がします。ハルヒなんかも、2話が放送されるまでに、原作を全部買ってきて読んでしまいました。アニメで見るのが勿体無い、と思ってしまったんですね。もちろん、原作に手を出さない作品が有ることも付け加えておきます。

アニメ消化の妨げになることがある

この気持ちが妨げとなり、アニメが消化できないことが、時々あります。つまり、原作を読んでいないのにアニメを先に楽しんでいいものか、と。私の場合、禁書目録なんかはそうで、2期もずっとハードディスクに溜めてあります。
先に原作読みたい欲求は、とてつもない力を持っていると、思わざるを得ないのです。皆様、どう思われるでしょうか。


余談ですが、私が所持している漫画・ライトノベルは、9割以上がアニメを見てから買ったものです。これは冗談のようにも聞こえるかもしれませんが、以前整理しているときに確認してみると、殆どがそうでした。そのせいもあってか、私はしばらく「原作レイプ」を感じたことが無かったのです。これについては、別の機会に書こうと思います。