隠れてていいよ

主にアニメや漫画の感想を書いています

これゾンは「シリアスな笑い」

1話の感想では、シリアスになりすぎないように、と思っていたのですが、この作品はシリアスになっても大丈夫だ、問題ない。
というのも、ギャグとシリアスの配分が凄い。ギャグとシリアスの時間的な配分はもちろんのこと、笑いとシリアスを同時に表現できているところが凄い。

ストーリーの根幹はシリアスなのです。主人公の歩はゾンビ設定ですが、謎の人物に殺されており、それを追い求める話なのです。同時に、ユー(無口で喋らない子。ユウでも可、らしい)の秘密も探っていこうぜ、という2話までの流れ。以下、印象に残ったシーンなど。

吸血ゾンビ、セラ(セラフィム)あらわる

声は日笠陽子さん。本当に、本当に唐突に現れる。登場時の自己紹介で、「秘剣ツバメ返しです」と3回繰り返すシーンがありますが、セラは真剣なのに笑えるという不思議。
2話でツボにハマった設定というかシチュエーションがありまして、何かと言うと「下僕に相応しい者を決めるために決闘を行う」こと。セラも歩も使命を果たすために戦っているのに、何故か笑えるという不思議。Aパート終了あたりからBパート冒頭しばらくは戦闘シーンなのですが、ずっと笑えます。真剣なのに笑えます。たまらない。「このクソ虫が」。

セラに関して言えば、時間が経つにつれ服装がラフになっていくのが凄く良い。次は下着のみ、最終的には全裸になることを期待したい。

ハルナの立ち位置も凄く良い

1話ではハルナ(魔装少女)がメインでしたが、2話ではちゃんと引き立て役に徹しているのが素晴らしい。ユウ・セラ・ハルナという3人のヒロインがいて、もちろん誰もが個性を主張しているのですが、2話ではハルナはガツガツしすぎていないのです。
今回ハルナは、玉子焼き担当。水筒の中からは白身か黄身を溶いた物が出てくるかと思ったのですが、玉子焼きとは…しかもプルプルしている。

ユウ(CV:かないみか

ユウは殆どセリフが無いにもかかわらず、存在感があります。2話では歩との設定が少し明かされましたが、無言。歩の妄想時には声を発しますが、それは所詮妄想の中。もちろん、歩の妄想なのではなく、実は根はああいうキャラなんですよ、という妄想をするのも楽しいわけですが。
そう、発言は無いのですが感情はあるのですよ。2話の最後では「死ね」という言葉に過剰反応。益々謎が深まるばかり。

ユウと歩の絡みに関しては、ブレイクダンスシーンが一番笑えました。歩は女の子と良い雰囲気になるために頑張って踊るのですが、もう可笑しくて可笑しくて。「だから二度とするな」の破壊力が凄まじい。

これゾンは、「シリアスな笑い」が似合う

さて、最初にも書きましたが、これゾンは笑いとシリアスを同時に表現できているところが凄い。もちろんこれは狙ってやっているんでしょうけれど、凄い。原作がトテツモナク読みたくなってきました。原作既読者の感想には殆ど目を通していませんので、そちらの評価がどうかは分かりませんが、原作未読の私にとっては最高に楽しめる作品です。オススメです。


これは余談ですが、夢喰いメリーの居候設定がスッと頭に入ってこなかったと以前感じた原因は、これゾンの設定と混同していたせいでした。ハルナとメリーが被っていたのだと思います。