昨日、つまりバレンタインデーの夜8時頃から、ニコニコ生放送で“ニコ生トークセッション「英語公用語は必要か?」 ひろゆき×鳥飼玖美子」”という番組が放送されており、見ておりました。鳥飼玖美子さんという方を初めて知ったのですが、お話が面白く引きこまれてしまいました。番組の終盤で、視聴者からの質問にゲスト(今回ならば鳥飼先生)が答えるというコーナーがあります。その中で「英語の勉強法について教えてください」旨の質問があり、先生は「自分の好きなこと“を”英語でやる」と強く答えておられました。
以前にも、海外版のアニメDVDを見よう見ようと思っていたことがあるのですが、結局やらずじまい。しかし今回、先生の言葉を聞いて、一念発起、行動してみました。
意外に知られていない? 英語用途以外での北米版購入
正確には北米に限らずなのですが、マジョリティということで。
さて、時々北米版のDVDやBDの記事が盛り上がることがありますが、どんな点が取り上げられることが多いか。それは、安さであることが多いと思います。以下の記事を御覧ください。
- (日本語音声収録)北米版テレビアニメBlu-rayまとめ(ばっどねいばーふっど)
こちらの記事は、タイトルの通り北米版のBDについてまとめられているもので、とても丁寧に作っておられます。他にも検索すると、綺麗にまとまった記事が沢山出てきます。また、米アマゾンも御覧ください。
BDBOXが、平気で30ドルから60ドル程度で販売されていることがご理解いただけるでしょうか。
日本で発売されている正規のものと比較して、特典であるとか画質であるとかその他諸々違うところは沢山ありますが、少なくとも「見る」という点においては、多くのレビューを見る限り、問題がないように思えます。
どうして皆、安いものに飛びつかないの?
こんなに安いのに、なぜこれまで海外版を購入する人が(一見して)多くなかったのでしょうか?
ここで「Anime Transcripts@アニメで英語」という素晴らしいまとめWikiから以下のページをご紹介します。
- 海外からDVDを購入するときに気を付けるべき注意点とヒントを集めておく。(Anime Transcripts@アニメで英語)
このページや、それ以外の様々なページを参考に調べていると、どうやら原因は大きく分けて、「購入方法」と「視聴環境(リージョンコードの問題)」の2つだと、仮説を立てることができました。
購入方法について
ネットショッピングというとアマゾンを直ぐに思い浮かべますが、上記のページを参考にすると、日本から海外版のDVD・BDを買う方法は幾つかあります。しかし多くのサイトではクレジットカードを必要とするので、まずここでひとつの壁があるのかなと思います。
次に、注文してから発送・到着まで(通販サイトによりけりですが)早くとも1〜2週間かかってしまうこと、これも問題点だと思います(米アマゾンだと、通常発送で1ヶ月前後かかります)。
最後に。これは精神的な問題ですが、「無事に届くかどうか」、という不安も影響しているのではないかと。長い間待って、ベコベコになって到着したらどうしよう、それだったら日本でいいや…と。
他にも理由は幾つかあると思いますが、大きく分けるとこんな感じでしょうか。
視聴環境(リージョンコードの問題)
DVDにはリージョンコードというものが存在します。簡単に言うと、国ごとに決められたコードがあり、ある国で生産されたDVDには特定の番号が振られているわけです。例えばアメリカなら1、日本なら2となっています。なので、北米版のDVDを再生するにはリージョンコード1に対応したプレイヤーやPCドライブが必要になるわけです(詳細は上記記事を参照されたい)。
購入することにまず壁があり、さらに再生するのにも壁がある。なるほど、安いという理由だけで多くの人が海外版を取り寄せないのには理由があったわけです。
ブルーレイの時代
さて上記のリージョンコードですが、BDになって国ごとの区分がシンプルになり、アメリカと日本は同一区分となりました。つまり海外版ブルーレイであっても、自宅のPS3でそのまま再生できるということです。これはすごい、と素直に思いました。
ここでもう一度価格の話をします。けいおんを例に出しましょう。
無印けいおん1巻、ブルーレイは2話収録で定価7,980円(よっ、角川価格!)。では、今年の4月26日に発売予定の北米版は? なんと、4話収録で$34.98です。1ドルを85円で換算、日本の当時のアマゾン割引価格を26%とした時、以下のようになります。
種類 | 定価 | アマゾン価格 | 1話換算 (定価) |
1話換算 (アマゾン) |
---|---|---|---|---|
北米版 | 2,973円 | 2,677円 | 743円 | 669円 |
日本版 | 7,980円 | 5,905円 | 3,990円 | 2,953円 |
値段だけの話をしても意味が無いことは分かっていますが、すごいな、と思います。もしかしたら、これからはより個人が海外から北米版を輸入する、という購入スタイルが一般化していくのではないか?と思うのです。ただ、発売時期が遅い・ラインナップが充実していないなど、多くの問題があることは確かです。ですが選択肢は広がるでしょう。
実際に、購入してみよう!
今回選んだ作品は、Eden of the East: The Complete Series 、つまり東のエデンBDBOXです。価格は何と$36.99、1ドル85円換算で約3100円です。なぜこの作品かというと、上記Wikiで英語スクリプトが充実しているからです。
利用したのは、米Amazon.com。ここからは画像を交えて、手順を詳細にアプローチしていくつもりなので、興味のない方は、すっ飛ばしていただいて結構です。
日本のアマゾンを利用したことがある方なら、それほどつまらずに注文確定まで行けるのではないかと思います。ですが、そうはいっても英語。ここってどうなんだろう? と思うところが出てくるかもしれませんので、ご参考にどうぞ。
なお、注文時や以下の説明は「Amazon.comで買い物する方法 (個人輸入)(USA・アメリカのアマゾン)」(Amazon 海外のアマゾンでお買い物 アメリカ/イギリス/フランス/ドイツ)という記事を主に参考にさせていただきました。
クレジットカード番号入力やら云々
ここは画像なし。クレジットカードを持てる方なら大丈夫。
目が乾燥するまで最終チェック
ゴニョゴニョなアルゴリズムが働いて日本円換算してくれます。なお、この価格がそのまま請求されるそうです(まだされていないので分かりません)。ちなみに日本までの送料は、
- 基本料金$4.99+1アイテムに付き$2.99(2011年2月15日現在)。
今回の買い物では、1ドル86.45円程で換算されたようです(最後の確認画面で、Order Totalの下あたりのView Exchange Rateをクリックすると正確な値がわかります)。