早くも新番組の季節です。前クールのアニメも消化しきれぬまま、今クールに突入してしまいました。
今クールで私が注目しているアニメの一つが、花咲くいろはです。大きな理由は、true tearsと似たような雰囲気を感じたからです（詳しくは、本記事では割愛）。
true tearsと同様、シリーズ構成は岡田麿里さんでアニメーション制作を担当するのはP.A.WORKS。また色彩設計の井上佳津枝さんも、同じです。
ちなみに色彩設計について知識がなかったので、Wikipedia先生に聞いてみました。以下、引用です。
色彩設定の仕事は、アニメーションの登場人物や画面に現れる物体の色（人なら服の色、唇の色など）など、作画によって表現される全てのものについて、何に対してどんな色を付けるかをあらかじめ設定しルール化する仕事である。登場人物、場面ごとに細かく決める。監督・演出家の意向を具体化させ、作品の世界観やイメージを作っていくのでとても重要である。
色彩設定 - Wikipedia
だらだらーっと2chまとめブログなどを見ると、「昼ドラのようだ」という形容詞が散見されましたが、私は朝の連続テレビ小説（以下、朝ドラ）のようだと思いました。
本記事では、昼ドラと朝ドラの違いについて考えながら、花咲くいろはを掘り下げていきます。
朝ドラっぽさの条件って何だ？
朝ドラの条件は幾つか挙げられますが、花咲くいろはを見て「あぁ、これ朝ドラっぽいよね」と思った要素を幾つかピックアップしてみます。
- 登場人物がダダダーっと簡単に紹介される。
- 主人公（ヒロイン）が自分の意見を持っていて、それを押し通す。多くの場合、トラブルに繋がる。
- 地域性がある。
- 気の強い、厳しい年上の女性（おばあちゃん等）が居る。
- タカタンタンタンタン、みたいな音楽が流れる。
この5つの項目を挙げて、100人に「これはどんな作品でしょう！」と聞いたら、70人くらいは「朝ドラ？」と答えてくれるに違いありません。
ちなみに上の5つを花咲くいろはに具体的に当てはめると、以下のようになります。
- 告白した男の子、両親、おばあちゃん、死ねの人、もじもじの人、仲居頭、板長、等々が流れるように紹介される。
- それは間違っていると思います！（ｷﾘｯ
- 街や旅館に風情があるよねぇ…。
- 絵に書いたような厳しいおばあちゃん。あとで間違いなくデレる。
- テンポ良い、小気味良い音楽が流れますよね。
挙げようと思えば幾らでも朝ドラっぽさを挙げることができます。
特に朝ドラを意識してるなと感じたのは、（気の強い）おばあちゃんが初めて出てきたシーンでした。
- 死ねの人が死ねって言う→死を願ったりしたらダメだよ！→草の説明をされる→「お前が緒花だね」と、洒落た角度からおばあちゃんが登場する→受け取りな！といきなり訳の分からない事をされる。
この一連の流れなんて、まさに朝ドラっぽいと私は強く感じてしまうのです。1話では朝ドラを感じるシーンが沢山ありました。
逆に、昼ドラっぽさって何だ？
逆に一般的な昼ドラっぽさとは何でしょうか？ パッと思いついたものを幾つかピックアップ。
- 性的に女性関係がドロドロする。
- 金銭がやたらと絡む。
- 全体的に不幸な話が続く。
- 本当に悪意を持った人が大勢出てくる。
ポイントは1番と4番だと思っています。4番については、花咲くいろはという作品は、人間関係はドロドロするでしょうが、真の悪人が出てこないだろうと予想します。また、1番については、恋愛は深く描かれても、男女の（性的な）愛についてはそれほど深く描かれないのではないか？ と予想します。
なぜこんな予想になるのかというと、先程からプッシュしていますが、この作品が朝ドラ的な作りを強く強く意識しているだろう、と思うからです。もちろん、予想を裏切って、濡れ場があっても私は困りませんよ、ええ。
今後の展開予想とまとめ
前半は、各キャラクターの過去・背景等々が掘り下げられるでしょう。黒い部分や暗い過去等が描写され、それが何か大きな事件へと発展し、緒花が右往左往する、そういう展開が続くのではないか、と予想します。それと並行して描かれるのは、緒花の恋愛でしょう。最初に告白した男の子がどういう風に絡んでくるか、今から楽しみです。
大胆な予想をするとすれば、旅館パートがずっと話が続くのではなく、元々の地元パートが挟まれる、なんてどうでしょうか。1話2話という一瞬ではなく、6話くらい使っちゃうとか。2クールという尺を活かした、そんな大胆な構成も期待してますよっ。
というわけで、オリジナル作品の花咲くいろはには、とてもとても期待しています。2クールはダレるという意見もありますが、その言葉は少なくとも4クール作品に対して言ってもらいたい！ 私は2クール大歓迎ですよ。3クール4クールならもっと大歓迎です。
