隠れてていいよ

主にアニメや漫画の感想を書いています

「あの花」の幼馴染達は、めんまに執着しすぎで気持ちが悪い

あの花は、たられば考察をすると悲しくなるタイプのアニメだと感じました。どう足掻いても変えられない圧倒的な事実が立ちはだかるのです(詳しくは後述)。
主要キャラが小学生の時に結成したコミュニティ「超平和バスターズ」は、何故こんなにも現在に影響を与えているのか。
4話時点では何ともいえない「気持ち悪さ」が私には残っています。

アニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」、通称「あの花」「あのはな」。ノイタミナ枠で放送中の完全オリジナルアニメーションです。今期放送中のアニメの中では、気持ち悪いぐらい持ち上げられている印象があります。脚本は、今をときめく岡田麿里さんです。


あの花とはどんなアニメなのか。公式のイントロダクションを引用します。以下、画像は公式ウェブサイトより引用しています。



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昔は仲良しだった幼馴染たち。



でも、高校生になった彼らの距離はいつの間にか離れてしまっていた。



ヒキコモリぎみの主人公“じんたん”。

ギャル友達に流され気味の“あなる”。

進学校に通う“ゆきあつ”と“つるこ”。

高校に進学せず旅を重ねる“ぽっぽ”。

そして、仲良しだった小学生の頃から、

それぞれが変わっていく中で変わらない少女“めんま”。



ある日、“お願いを叶えて欲しい”とじんたんにお願いをするめんま

困りながらも“めんまのお願い”を探るじんたん。



そのめんまの願い事がきっかけとなり、

それぞれの領域でそれぞれの生活を送っていた幼馴染達は

再びかつてのように集まりはじめる。

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。| アニメ公式サイト

泥臭い人間情景が描かれます。各キャラクターの、秘められた熱い想いが見ている側まで伝わってくる、そんなアニメだと思います。


本記事では、5月12日時点で最新話の4話までを一気見した感想を書いています。4話までのネタばれが含まれますので、ご注意下さい。

1話を見たとき、秒速5センチメートルを思い出した

現在「星を追う子ども」という作品が上映中、新海誠さんの過去作「秒速5センチメートル」。
あらすじは本記事で割愛しますが、この秒速5センチメートルという作品は、「たられば考察が悲しくなる作品」だと感じています(参考記事:秒速5センチメートルを久々に見て−たられば考察の悲しさ−)。
これは既に起きてしまった、変えることができない圧倒的な結果があって、抗うことが出来ないけれども考察せずには居られない、そんな作品のことを指しています。


あの花において、「既に起きてしまった、変えることができない圧倒的な結果」とは、「めんまが死んでいる」ことです。実はめんまが生きているというトンデモ設定がない限り、どう足掻いても変わらない事実です。


もしあの時「謝ることが出来ていたら」、今のじんたんは引き篭っていなかったかもしれない。もしあの時「あんなことを言い出さなければ」、今のあなるはもっと自分に素直になれていたかもしれない。もしあの時「自分がリーダーだったのなら」、今のゆきあつは、めんまになりたいなんて思わなかったかもしれない。


かもしれない、かもしれない、かもしれない。たられば考察。


「たられば」をずっと繰り返してしまう、この状態が「あの花」という作品では発生しやすいのではないかと推測しています。

妙な気分になる理由

本作品を4話まで一気見しましたが、とても「妙な気分」になりました。なぜかというと、死んでいるはずのめんまが生きているかのように劇中に存在するからです。既に死んでいる人物と、その人物について語る超平和バスターズの面々。この妙な空間が、妙な気持ちにさせてくれます。


単に、既に死んでいる人物のことを劇中のキャラが語るアニメは幾つもあったのでしょうが、主人公だけ死んだ人が見えており、且つ他の人物には見えないという設定で、死んだ人物をここまで掘り下げるアニメがこれまでにあったでしょうか。
いや、あったのかもしれません。ですが少なくとも、そう感じさせない何かが「あの花」にはあると思います(詳しくは後述)。もし似たようなアニメをご存じの方がいたら、教えていただけると幸いです。

あの花が特別に感じる理由

そう感じさせない何かが「あの花」にはある!なんて言っても、わけがわからないと思うのでもう少し掘り下げます。


先程から何度も言っている「妙な空気」を、もう少しゲスい言い方にすれば、「引き篭っているじんたんはモチロンのこと、超平和バスターズの面々は皆、どこかおかしい」、となります。


閉鎖されたコミュニティーの中で起きた、めんまの死亡事件。事件が起きたのは小学生のとき。今のメンツは高校生。皆、忘れられない。忘れられないから、高校生になっても「めんま」の名前を出されて動揺したり反発したりノリが良かったりする。
なんだこれは、異常すぎる! 皆、小学生時代の、超平和バスターズ時代を引きずりすぎだ!
なぜ超平和バスターズの面々は、めんまにここまで執着しているのか。


幼馴染達が劣等感・後悔の念を抱えているからだという答えは、もちろん理解できます。ただ、まだまだ掘り下げが足りません。
各キャラクターの思い、これをひたすらに考察することがあの花を理解する第一歩なのでしょう。

最後に

「不安になる」「妙な気分になる」としつこく述べていましたが、5話以降が今から楽しみなのは間違いありません。このモヤモヤ感がサクっと氷解することを祈っています。


ところで現在、ノイタミナWEBラジオの第15回では「今明かされる『あの花』誕生秘話」と題して岡田麿里さんがゲストに来られています。あの花はもちろんのこと、岡田麿里さんの脚本の書き方等々について語られていますので、興味のある方はどうぞ。


あの花は、5話以降どんどん盛り上がっていくでしょう。