隠れてていいよ

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『C』考察、真に強いアントレはアセットと信頼関係を持っている

6話まで視聴しました。
6話のディールでは、明らかに格上の宜野座(ボランティア王子)に公磨は勝利を収めました。果たして偶然で勝てるほどディールは甘いのでしょうか。
ディールでは、知識や相手の情報などの外部の要因が強く影響すると思っていました。しかし6話まで視聴し終えた今、素質が関係しているように思うのです。そうでなければ、金融街に来たての公磨がこんなに活躍できるはずがないと思うのです。

では公磨はどんな素質を持っているのか。私はアントレとアセットの関係が重要だと思っています。

Qの言葉から読み解く

現在公式ウェブサイトでは「“C”Monologues」と題して、本編では聴けない主人公達の独白が一週間限定で毎週公開されています。第1回目は三國壮一郎、2回目は公磨、そして今週は三國のアセット「Q」です。残念ながら1回目と2回目は聞き逃してしまいました。
さて今週のQの独白はかなり意味深でした。特にアセットとアントレの関係についての独白でした。


“C” Monologues,#3「Q」の独白より.

従ってアントレの感情、私生活、現実世界での活動については興味がないのです。
アセットとアントレの関係はディールがすべて。それが原則と考えるからです。
(略)
けれど、アントレと共にいると私の体が説明不能な状態になることがあるのです。
胸を締め付けられるような、そのぬくもりを確かめたくなるような、
普通アセットには見られないような特異な感覚です。
あるいはそれは、アントレの失われた未来と関係があるのかもしれません。

全文は“C” Monologues#3 Qの独白 文字おこしを御覧ください。


真に強いアントレは、アセットと「ただのディール」以上の関係性を持っている者ではないか、私はそう強く感じます。
公磨と真朱の関係は果たして、ただ使う使われるの関係でしょうか。少なくとも6話まで視聴した方なら、お互いに信頼関係があることが分かるでしょう。
Qの言葉を信じるならば、アセットを「気遣う」アントレなど今までに数えるほどしか居なかったのではないでしょうか。三國及び公磨以外のディールを思い出してください。アントレがアセットを気遣うシーンが果たしてあったでしょうか。
真に強いアントレは、アセットと信頼関係があるとしか思えません。

ジェニファー・サトウの思惑

信頼関係について、ジェニファーの視点からも考えてみましょう。6話でジェニファーは、公磨を拉致し様々な話をします。なぜ公磨に近づいたのでしょうか。
6話までを考えるにジェニファーの目的は金融街の調査で、さらには金融街を潰すことといっても過言ではないでしょう。つまりその目的達成のために公磨に協力して欲しかったと考えるのが普通です。
ですが本当に「金以外のことを考えられる目をしている」という理由だけで公磨を誘うのでしょうか。もちろん三國壮一郎と近いという理由もあるでしょうが、この2つの理由だけでは弱いように思うのです。

そこで結論としては、ジェニファーは真に強いアントレについての一定の仮説を立てているのではないか、そしてその仮説とはアントレとの信頼関係なのではないか。つまり自分の計画を進めるためには強いアントレが必要であり、それが公磨だったのではないかということです。

ただ残念なことに6話の時点で、「未来の為に現在を潰そうとする」ジェニファーと公磨は相容れないことになります。
ジェニファーについては謎な部分がまだまだ多いので、注意深く見ていきたいと思います。

終わりに

公磨は、金融街でもかなり異質な存在なのではないかと考えています。今後も、公磨の一挙手一投足に注意して見ていきたいと思います。
真朱と公磨のイチャイチャをもっと見たい!