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隠れてていいよ

主にアニメや漫画の感想を書いています

NO.6 のハラハラどきどき、ワクワク感はすごいぞ

NO.6

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No.6というアニメをご存知でしょうか。現在うさぎドロップと共にノイタミナ枠で放送されている作品です。原作はあさのあつこさんの近未来SF小説で、すでに完結しています。現在文庫本でも発売されています。ちなみに私は原作未読です。

NO.6〔ナンバーシックス〕#1 (YA!ENTERTAINMENT)
こちらが単行本
(ソフトカバー)

NO.6♯1 (講談社文庫)
こちらが文庫本



すでに完結した作品のアニメ化です。ただし全9巻で、8巻の発売が2009年7月21日、最終巻の発売日が2011年6月14日です。アニメの企画時期を鑑みると「もしかしたら最後の方はオリジナルエンドになるのかな」と思ったのですが、公式サイトの「SPECIAL」コンテンツ内、あさのあつこ先生メッセージ第二弾に以下のような記述があります。

(略)今まで応援して下さった皆様お待たせしました!
8巻が出てから2年経ってしまいましたが、待っていてくれてありがとう!
「NO.6」の最後をしっかりとアニメと一緒に見届けてください!


とらドラのようにパラレルなエンディングになるのか、はたまた最終巻の内容がきっちりとアニメ化されるのか。


さて、関西では現在3話まで放送されていていますので、以下は3話までのネタばれを含みます。ご注意ください。といっても、物語の核心をつきすぎるようなネタばれはないように思います。
なお一番最初の画像は公式の「SPECIAL」コンテンツ内から、自分でロゴの色と背景色を指定してダウンロードすることが可能です。また下記画像は、全て公式サイトより引用しています。






RSS購読などで、続きを読む表記が機能しない時の緩衝材)

どこにハラハラどきどき、そしてワクワクしたか?

まだ3話までの視聴ですが、各話に見どころがあります。
完結にまとめると以下のようです。

1話「びしょぬれネズミ」
台風と二人の出会い。主人公である紫苑の言動や、ねずみという異質な人物が突如現れるという流れ。
2話「光をまとう街」
監視社会。1話から4年後の世界、紫苑の周りの環境は変わったけれども主人公は何も変わらない、そして異質な街も変わらない。
3話「生と死と」
寄生蜂。紫苑の首から蜂のサナギを取り出すシーンは衝撃的だった。

以下、3話までの各話について掘り下げます。

1話:「うわああああああああ」って叫びたい。

「あんた、変わってるな」
ねずみは紫苑のことをそう言います。少なくとも1話を見た方は、紫苑の面白さに気づいたでしょう。
私が思うに、紫苑は実に科学者らしい。生態(生体?)学を専攻しており、人間の体の構造に強く興味を持っている。そして「知りたい」という欲求に素直に従っているように思います。
これがよく分かるのは、ヒロインの沙布にキスをされた時や、ねずみが窓から侵入してきた時です。
前者については、「なんで沙布が母さんと同じ事するの?」と真顔で聞き返しますし、後者についてはねずみが侵入してきたことよりも、ねずみの怪我に興味を示すのです。
つまり興味がないことについてはそれをストレートに受け取ってしまうし(キスは母さんがするもの)、興味があることはそれしか見えない(怪我しか見えない)わけです。


ところで紫苑は台風を「ワクワクするもの」と認識していましたが、これがとても共感できました。あのワクワク感、ロマンですよね。雨風が強い中、部屋の窓を開けて「うわああああああああああああ」と大声で叫ぶ…思わず自分も叫びたくなりました。また、窓を開ける瞬間の映像と音の変化もゾクッとしました。
そしてそもそも、台風が来なかったら二人は出会うことがなかったわけで、運命を感じられずにはいません。この出会いは、きっと必然だったのでしょう。

ねずみ

紫苑が非日常へと向かうキッカケを作る重要人物、ねずみ。3話で「イヌカシ」というキャラが出てきて分かりましたが、その人物の特徴を現したネーミングになっているのがとても良いです。
何が良いかって、分かりやすいことです。新しいアニメを見始めた頃って、各キャラクターをどうしても「〜のキャラ」といった大雑把な覚え方をすることが多いのですが、それが「ねずみっぽい人」「犬を貸している人」と名前と直結するんです。実に理解が容易いです。

出会って間もないねずみと紫苑、一見正反対に見える二人だけれど、心を通わせるさまは素敵です。同性愛の意味ではなく、少年二人の心の通い合わせ、という意味で。


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2話:監視されている。

NO.6という街が監視社会であることを強く印象づけられる2話。もちろん、1話から監視されていることをアピールするシーンはありました。腕にはめたIDブレスレットが主たるものです。
2話は、ねずみと紫苑が出会った4年後から始まります。面白いのはですね、4年経っても紫苑というキャラクターが変化していないことです。実に達観しているのです。
クロノスからロストタウンへ居住区が移り環境が大きく変化したはずなのに、そのありのままの現実を素直に受け入れている。喋り方は落ち着いたものの、4年前の「変わっている」紫苑と変わらないのです。
沙布とコーヒーショップで話すシーンで、過去を回想した紫苑が一瞬見せた笑顔、あの笑顔は自分が正しいと感じて行動したこと(ねずみをかくまったこと)を悔いていない笑顔だと解釈しました。


そうやって、自分の思ったこと感じたことを素直に言葉に、行動にしてしまう節がある紫苑(ただし納得できないと行動できない)は、「市への、変わることのない忠誠を誓います」を破ってしまうことになります。
物語は加速します。

3話:人に寄生する謎の蜂。

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黒い水疱が浮き出てくる、発狂する紫苑、そして首筋の切除…白髪と化すまでの流れは緊迫感があって凄いです。
全身が黒く侵されていくように、紫苑の心も侵されていく。「もう、死なせてくれ」は悲痛な叫びでした…こっちまでゾワゾワしました。


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何とか生き残った後の、紫苑とねずみの会話も同じくゾワゾワ。生き残ったことは「勲章」だというねずみに対し、紫苑は「代償」だと言います。それに対してねずみが言います。


「顔を上げろ。うつむいてないで俺を見ろ。紫苑、後悔してるのか? 生き残ったことをだ。こんな姿になるくらいなら、死んだほうがましだったか? 答えろ紫苑」
「ねずみ、僕は、生きていたい」


命が自分の中でどういう位置づけなのか。真剣な二人のやり取りには惚れます。

3話通して

各話、引きが上手いです。なぜなら、その次の話で「話が動きそうだ!」と強く思わせてくれるからです。1話では紫苑の母に治安局から電話がかかってくるところでフェードアウト。2話は「ようこそ、リアルへ」。3話は、寄生蜂に対して意欲的に行動を起こそうとする紫苑。
思わず「気になるー」と叫びたくなります。
各話本当にハラハラさせてくれるので、楽しいこと限りなしです。

沙布ちゃんとちゅっちゅしたいよー

沙布というキャラクターは実に魅力的で大好きです、なぜなら科学的で論理的な女の子だからっ。

沙布は紫苑のことが好きなんだと思います。だけど恋愛感情の表現方法が実に独特だから、本当に興味が有るのか疑ってしまいそうになります。不器用な恋なのかしら、それとも科学的な女の子なのかしら。
それは勿論2話のセックスしたいに代表される言動なのですが、実に論理的な女の子で可愛いのです。



「私のは、生殖に関する情動の発露とその行動的表現であって…」
「私の専門は脳の機能や行動変化とホルモンの関係」


精子。きこえた? あなたの精子が欲しいの」
「セックスしたい。私、あなたとセックスがしたい」
「なぜ? 女性に興味がないの? セックスに関心がないの?」


好きだから好きなの! 紫苑は私のこと嫌いなの!? もうわけわかんない! のように、感情的にならない沙布が素敵です。

沙布に性的に論理的に攻められたい。

終わりに

まだ3話までしか視聴していませんが、すでに虜になっています。1話の、台風接近から二人の出会いまでの流れが印象に残りまして「これはどんどん面白くなっていく」という確信があったのですが、その予想は外れませんでした。
まだまだ謎は多いですが、考えながら見ていきたいと思います。

ちなみにDVD(BD)は1巻目が1話収録、2巻以降は2話収録で全6巻だそうです。全11話は短いですねぇ…。ノイタミナ11話枠はどうにかならんのかしら。