隠れてていいよ

主にアニメや漫画の感想を書いています

うたプリは本当に素晴らしいアニメだった

1話で歌とダンスに度肝を抜かれ、2話の一十木音也ルートで感動し、3話以降、ネタもギャグもシリアスも楽しみながら視聴して、春歌さんの魅力にどんどん引き込まれ、気づけば最終回を迎えていました。

うたプリが面白すぎてマジLOVE1000%という記事を2話の時点で書いていましたが、その時の「面白い」という直感は外れませんでした。
本記事では主に最終回の内容を取り扱いつつ、うたプリ全体についても言及したいと思います。


なお本記事で使用している画像は、うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVE1000% 公式サイト、より引用しています。



1話冒頭のライブに始まり、最終回の最後をライブで終わる。おそらく、多くの人が予想していた構成ではあったでしょうが、予想できていたことと、実際に見て感じることは全く違うわけで。
曲のイントロ時に流れる、春歌の以下の語りは心を掴みます。1話の時点で、最終回のこの感動を誰が予測できたでしょうか。

「闇に光を灯し、荒野(あれの)に花を咲かせ、心を大空に旅立たせる。音楽は、世界を変える」



まさに、音楽は世界を変えたわけです。春歌は周囲を動かしたのです。最終回の以下のセリフは、まさにこのことを如実に表しているんです。


神宮寺レン「君はただのファンじゃない。素晴らしい作曲家だ」 聖川真斗「人在りてこそ我在り。お前はそれを気づかせてくれた」 四ノ宮那月「全部、はるちゃんのおかげなんです」 来栖翔「俺たち集めた責任あんだから、側にいなくちゃダメだろ」 一ノ瀬トキヤ「七海さんの曲を歌いたいんです」 一十木音也「帰ろう、一緒に」 20110930140109

特に来栖翔の、「俺たち集めた責任あんだから、側にいなくちゃダメだろ」というセリフはもう、すごい。最終回のベストセリフを選べと言われたら多分これを選ぶ。


七海春歌は周囲に変化を与えていく。もちろん春歌も周りから影響を受けて、変化していく。
主要ヒロインたちが抱える様々な悩みや想い、それらが春歌と関わることで上手く解きほぐされていく。そして最後には、皆、春歌に思いを寄せることになる、という流れ。
ものすごいカタルシスを感じました。マジLOVE1000%。

最後のライブシーンは素晴らしい

すっごい感動しました。1話とは全く受け取り方が変化したんです。この作品にどっぷりハマった人であればあるほど、春歌が作曲家としての強い思いを持つに至るまでの過程はもちろんのこと、最後の春歌のセリフからダンスの終わりまで、感動感動、感動だったと思うのです。
少なくとも私は、ライブ会場の光が見えた時点から「これは…やばいぞ…」という心境で、音楽が流れ始めて「うわぁ…」と鳥肌が立ち、春歌の語りと共に皆がハイタッチするシーンで涙が出そうになり、パワーアップしたダンス演出に心奪われ、歌の2番と共にエンディングクレジットが流れ始める演出にもグッと来て、そして終わりを迎えた瞬間、「ふぅ」と息を吐きました。


20110930140110



素晴らしかったです。いい最終回でした。

すごくバランスが良かった

全編通して、すごく見やすかったと想います。
原作は乙女ゲーですが、乙女ゲー臭さを殆ど感じさせない作り方でした。春歌の可愛さの部分をちゃんと描いていたこと、ちびキャラ演出に代表されるようにコミカルな部分をちゃんと描いたことは大きいでしょう。
また、「シリアスな笑い」に視聴者の視点を持っていけたことも大きいと私は感じています。うたプリのストーリーは、重い話や暗い話が結構あるわけで、ずっと暗い話を続けられたらやっぱり疲れると思うんですね。ですが、そのシリアスなシーンの中にも、どこか「面白さ・笑い」のようなものを私たちは見出していたのではないか、と思うのです。
そうでなければ、中盤からのシリアスなストーリーに、多くの視聴者がついていけたと思わないのです。


関連リンク:

『マジLOVE1000%』に中毒になった

うたプリ1話が放送された時、ニコニコ動画ではライブシーン部分を切り取った動画がアップロードされ、再生数とコメントが伸びていたことを覚えています。
もちろん、当初にアップロードされていた動画は著作権を侵害したものでした。しばらくの盛り上がりの後、キングレコード株式会社により削除されましたが、削除されてもまたアップロードされるというイタチごっことなり、その総再生回数は軽く50万を超えていたと記憶しています。

そんな中、うたプリ公式が1話のライブバージョンの動画をアップロードするという事態になりました。これはまさに「粋なはからい」だったと思います。しかもループ仕様(勝手に連続で再生される)でした。


関連リンク:


うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE1000% メインテーマ/マジLOVE1000%(Op.1バージョン)




これにより違法アップロードは殆ど無くなり(する意味がなくなった)、皆、公式にアップロードされた動画で楽しむようになりました。2011年9月30日現在、再生数278万、コメント134万、マイリスト11万程です。


なお、『マジLOVE1000%』のCDは現在累計で48,000枚を超えているそうです。以下の表・グラフはKEROTUBE @ ウィキ - マジLOVE1000%を参考に作成しました。


月日 順位 週間枚数 累計枚数
1 7/26 2 18910 18910
2 8/02 4 12016 30926
3 8/09 7 4534 35460
4 8/16 9 2939 38399
5 8/23 12 2509 40908
6 8/30 19 2043 42951
7 9/06 20 1688 44639
8 9/13 18 1459 46098
9 9/20 14 1168 47266
10 9/27 9 1318 48584


20110930162336

『マジLOVE1000%』の累計枚数推移.

その他、ネット上では話題に事欠かない作品だったと思います。


関連リンク:



この記事で著作権等の細かい議論は割愛しますが、ブログに代表されるメディアの発展で誰もが気軽に意識すること無く情報発信できる今だからこそ、著作権についての意識を高める必要があると思います。もちろん私も、勉強中の身でございます。

終わりに

うたプリ、本当に良いアニメでした。見ていて元気になれるアニメはとても素敵だと思います。
次クールも、こんな笑って泣けるアニメに出会えますように。