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隠れてていいよ

主にアニメや漫画の感想を書いています

『シャイニング・ハーツ 〜幸せのパン〜』EDは、リックがパンを焼かなくなるという結末を巧妙に隠している

皆さん、『シャイニング・ハーツ 〜幸せのパン〜』のED、「ふわっふわのまほう」はもうお聞きになっていらっしゃいますか? もっというならば、エンディングアニメーションはご覧になりましたか?

エンディングテーマ「ふわっふわのまほう」

こういう前振りをしておきながら私は、本作品を結構まじめに見ていたりします。真面目にバカに真面目に考察していたりします。性善説ならぬ、性パン説を推しています。すいません、やっぱりまじめに見ていないかもしれません、でも真面目ではないなりにまじめに見ています。


@rui178さんのツイートを引用



ニコニコ動画では1話と最新話が無料で配信中ですが、1話についてはEDが無修正verですから、全くの素の状態のEDを見たい人にとって貴重だと思います。EDについては21分54秒あたりからです。
関連:『シャイニング・ハーツ−幸せのパン−』 EDの狂気目が修正されるwwww|やらおん!
『シャイニング・ハーツ』狂気EDがさらに修正されるwwww 一体何回修正するのかww|やらおん!



本作品が素晴らしいのは、一見パンしかないように見せかけてパンしかないところです。しかし厳密に言うと、別に30分間ずっとパンばかりやっているわけではないんですよ。いや、確かに、主人公であるところのリックがパンを焼いてそれを3人娘が配って「今日も盛況だったね!」って言って、また次の日が来るというローテーションは当初存在しましたよ(1話は顕著)。でも最近は、わりとリックが悩んでいるんですよ。どうして俺はパンを作っているんだろうか、ってね……。

いや、これはとても重要で、むしろここで悩まなければ、シャニパンにおいてシリアスなどないのです。マジで。




3人娘の話とか



@y_oyaさんのツイートにもあるように、3人娘は存在だけが重要で、本編には殆ど関わっていないところが凄い。リックが自分とは何か、俺はパンを焼いていればいいのかと人生に悩んでいる時に「飲み物の注文を2度も間違えちゃって〜」「お会計がごっちゃになっちゃって」「ちょっと色々考えないとね」などと会話をしているのが凄い、そして本編にはその会話がまったく関わっていない。

しかしこのように「会話をしている」ことは珍しく、いつもはだいたい説明ゼリフを3人で繰り返しています。同じセリフを3人が繰り返すことが多いので、「この3人っていらないんじゃね? というか、3人以外の女の娘が可愛いよね」という論調になることもあります。
ツイプレッション : シャイニングハーツはなぜつまらないのかさんさんさん

もちろん、そうでない論もある。
シャイニングハーツのヒロインの個性は薄口で上品なものがついてますよ、っと - 藤四郎のひつまぶし


私としては、パンを主体に見ているので、シリアスになっても可愛い女の子が出てきても大抵頭の隅ではずっとパンのことを考えています。当初は3人の言動について逐一笑っていましたが、最近は麻痺してきたのか、パンのことしか考えていません。
しかし、そうは言ってもカメラワーク、が左右にゆったりと動きながら3人娘を映すので、嫌でも目につきます。最新話では、水着でパンを食べるという画期的で希少なシーンがありましたが、そこでもカメラワークは左から右へゆっくりと動いていました。




ほんのちょっとだけまじめに話をすると、当初の、ストーリーの起伏のなさと比較すれば、ここ数話のシャニパンは凄く動いていると思います。例えば何話だったか、嵐がくる、というお話は本当にひどかった。どうひどかったかというと、脚本とは何か、と言うことを真剣に考えさせられるぐらいにストーリーに起伏がなかった。散々「嵐がくる」といっていたのに、別に嵐自体は何でも無かった、というとんでもないお話だった。
もちろんその後、嵐はターニングポイントだったと理解できるわけなんですが、少なくとも嵐が、酷い嵐がくることそのものは、その話では意味がなかったというすごいお話でした。(その話以後、やたらと嵐が引っ張られたことに、私は一人椅子から転げ落ちるレベルで心の中で笑っておりました)

EDを読み解く

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「ごきごき」とか「こねこねこねこね」とか、色々テンプレ化するぐらいにはストーリー化しているEDアニメーションさん。最近EDのCDを購入いたしましてループで聞いていたのですが、前々から思っていた疑問に、こじつけの理由付けをしたのでぜひ聞いてください。
まずは次の画像をご覧ください。



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この画像は、「あなたのために 気持ちを込めて 焼き上げます!」という歌詞と共に流れるアニメーションのシーン、その中で「おまえら、パン作ってねえだろ!」というコメント(ボタン)が表示されているところからの抜粋です。
同様のコメント(テンプレ)に、「あなたのために 気持ちを込めて 焼き上げます!(リックが)」というものがあります。



さて、当初1話からずっと気になっていたことで、おそらく多くの人が思っていることだと思いますが、実際にパンを焼いているのは(基本的に)リックなんですよね。なのに、既に1話のエンディングから、まるで3人娘がパンを焼いていくのが普通だ、と言わんばかりの歌詞とアニメーションなんですよ。


察しの良い方は私が何を言いたいかお分かりかと思いますが、そう、リックが今後、パンを焼けなくなる環境に置かれるのではないか、ということなんです。それはもしかしたら、島を去るのかもしれないし、もしかしたらパンを焼かないと決心するのかもしれない。
つまり、もうパンを作る人が居なくなった島で、3人娘がパンを作る暗示か、もしくはパンを焼かなくなったリックに対して3人娘がパンを焼いてあげる、という結末になることを暗示しているに違いありません。


「いや、さすがにそれはこじつけ過ぎるだろう」と思われるでしょう。しかし、実は上記の歌詞のすぐ後に、とんでもないヒントが隠れていたのです。動画を見れる人は動画を見て欲しいのですが、すなわち


あなたのために 気持ちを込めて 焼き上げます!
(チーン)


と、(チーン)というSEが入っているんです。
この(チーン)と言う音は、ずっと気になっていたんです。なんでこんな安っぽい音をわざわざ入れてるのかなぁと。
でも気づいてしまったんです。この音は、オーブンでパンが焼きあがる音なんだと。


現状リック達は、ハンクさんが釜を直す話もありましたように、パンを釜で焼いています。でも、そのパン焼き工程は現在リックしか関わっていないわけです。すると、必然将来的にリックがパンを焼くのを止めてしまったら、果たして3人娘達は、ちゃんとパンを作ることは可能なんでしょうか。

いや、確かにリックが来る前から3人娘はパンを焼いていたはずではあるので、この推測は的はずれなのかもしれない。
しかしこれまで、さんざんリックにパン焼きを任せてきた3人は、リックがパンを焼かなくなった後に、如何に効率良くおいしいパンを上手く作るか、という点に終始しそうなのです。
「パンの焼き加減が上手く行かなくって〜」「味付けがごっちゃになっちゃって」「ちょっと色々考えないとね」

とか言って、「じゃあオーブンを作りましょうよ!」みたいな話になりかねない。もしくは見かねたハンクさんが「しょうがない、作ってやるか」みたいな展開になるかもしれない。


この説をさらに裏付けるものとして、その後の歌詞に注目して欲しい。

「私だけの(チーン) レシピ(チーン) ふわっふわのまほう〜」

まず「私だけの」という言葉は、リックがではなく、自分たちでという意思が感じられる。その言葉の後に(チーン)が挟まれていること。レシピ(パンを作る上で多分重要であろうレシピ)の後も同様に挟まれていること。

そして極めつけは、ふわっふわのまほう〜という歌詞がその後に続くことだ。魔法である。すなわち、今の現状のパンを焼くという工程以上の、何か「魔法のような手段で」という暗喩であると考えられる。すなわちこれは、やはりオーブンなのではないか。「パンを焼くこと」と「チーン」という組み合わせから連想するものとしては自然だと思う。


更にサビ前、「優しさをね 200グラム」という歌詞の後ろに(パーン)というSEが挟まれるが、これはいよいよ「優しさを数量で図る」などという釜焼きファンタジーを隠すために(パーン)でごまかしていると読み取るしか無い。冷静に考えると、優しさを200グラムとか言われても困る。だけど「(パーン)」という効果音が挟まれるだけで、我々はどうでもよくなってしまうのだ、実に凄い演出だ。

さらに「ふんわり ふんわり あなたへ お届け」という、ゴキゴキというシーンの後にも(チーン)という音が入ることからも、この直前の「あなたへお届け」という部分から意識をそらそうとしていることが分かる。これはやはり、リックに対して3人娘がパンを届けざるを得なくなる状況が発生するということを暗喩した、怖いメッセージなのであるが、それを視聴者に悟らせないために、「ごきごき」と(チーン)を挟んだと思われる。


そして仕上げは、サビである。サビの最中、よく聞くと、バックグラウンドでずっと「(チーン)」と連続で鳴っているのである。しかしこの音は、「こねこねこねこね」という例の映像に始まる不安なパターンで忘れそうになりますが、注意深く耳を傾けてみてください、聞こえます。私達の意識は、完全にオーブン、どころかパン焼きから離れているのです。


その後、罪悪感からなのか、どうせバレていないよという意思表示なのかわかりませんが、それまでの動きとはうってかわって、ニコニコのコメントを借りるならば「賢者モード」になっている図が下です。
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3人は丹念に丹念に、エンディングの中で虚構を作り上げているのです。

しかし、更にとんでもないことが

ここまでなら、アニメを見ているだけでも何とか考えられることですが、実は本曲のフルverを聞くと、さらに奥深い闇を発見することができます。


それは、最後のサビに入る直前の、Cメロ的な部分です。引用します。

あと 12分で 焼きあがるぞ
いいにおいだなぁ
(すーーはーーーー)


私はこの歌詞の部分を聞いた時、とんでもないことに気づいてしまったのです。CDを購入した方は、ぜひ聞いて欲しいのですが、この「(すーーはーーーー)」という部分、「すぃ〜はぁ〜ん」としか聞こえないのです。
つまり、これは、パンをオーブンどころか「炊飯」で焼いているのではないか、つまり、例の、炊飯器でパンを焼けるという例のアレを使用しているのではないか、ということに気がついてしまったのです。

そもそも2番のサビの歌詞の最後で、パンについて「冷めないように ホカホカのまま」という形容詞を使っている点も見逃せない。パンに対して「ホカホカ」とは、ちょっと違和感があるのだ。ホカホカとは、パンではなくむしろ「ご飯」の温かさに対して使われる形容詞ではないか。

ED修正の謎

実は最近EDが修正されているのは、本来は意識していなかった部分、すなわち(チーン)だとかそういった部分に視聴者の意識を向けさせる製作者側の意図があるのではないかと勘ぐっています。


闇は深い。私が明日以降ブログを更新しなくなったら、そういうことなんだと思ってほしい。











終わりに

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うっそで〜す