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隠れてていいよ

主にアニメや漫画の感想を書いています

冬のイベントが近づいてきましたが、みなさん原稿の進み具合のほどは如何でしょうか

最近は東京でも気温がグッと下がって参りまして、朝起きるのがだんだんと億劫になってきている私です。


さて、12月といえばなんたってコミケですよ、コミケ同人誌即売会という意味ではコミケ以外にも沢山ありますが、コミケは一つしかありません。大小様々な即売会に思い入れがありますが、その中でもコミケは特に思い入れの強いイベントです。すでに手段と目的が入れ替わっており、コミケに行く事が目的になっていたりする私です。

皆さんご存知の通り、コミックマーケットはエロ漫画だけの祭典ではありません。捌ける数が圧倒的に多いのでエロしかないイメージがつきやすいですが、全体のサークル数で見ればむしろ少数とも言える……のか本当にそうなのか気になったのでちょっと調べてみました。
情報ソースとしては、毎年お世話になっていますジャンルコード別サークル数一覧(C77〜C83)と冬コミ告知 - Myrmecoleon in Paradoxical Library. はてな新館さんから、最新C83におけるサークル数の割合を単純に計算してみました。以下が結果です。なお元ブログさんは今回、Webカタログのジャンル別の検索結果の数字を使っていらっしゃるそうです。余談ですがコミケでは今回から試験的にWeb版のカタログを公開されています(コミケWebカタログを始めるにあたってのご挨拶)。


C83のジャンル別サークル数の割合

ジャンル サークル数 割合
創作(少年) 1536 4%
創作(少女) 512 1%
創作(JUNE/BL) 502 1%
学漫 186 1%
評論・情報 730 2%
男性向 4198 12%
ギャルゲ─ 1412 4%
Leaf & Key 274 1%
TYPE-MOON 460 1%
デジタル・その他 1102 3%
コスプレ 420 1%
同人ソフト 744 2%
東方Project 2492 7%
ゲーム(その他) 948 3%
ゲーム(格闘) 0%
ゲーム(電源不要) 288 1%
オンラインゲーム 252 1%
ゲーム(RPG) 898 3%
スクウェア・エニックス(RPG) 376 1%
ゲーム(恋愛) 1070 3%
ゲーム(歴史) 756 2%
FC(ジャンプその他) 2186 6%
ワンピース 208 1%
NARUTO 182 1%
テニスの王子様 426 1%
銀魂 318 1%
REBORN! 262 1%
アニメ(その他) 2396 7%
アニメ(サンライズ) 288 1%
TIGER&BUNNY 1016 3%
ガンダム 286 1%
歴史 0%
歴史・創作(文芸・小説) 480 1%
特撮・SF・ファンタジー 562 2%
鉄道・旅行・メカミリ 850 2%
音楽(洋楽・邦楽) 300 1%
音楽(男性アイドル) 584 2%
TV・映画・芸能 746 2%
スポーツ 194 1%
FC(小説) 950 3%
FC(少年) 1018 3%
FC(少女) 182 1%
FC(青年) 804 2%
ヘタリア 686 2%
FC(ガンガン) 354 1%
鋼の錬金術師 0%
オリジナル雑貨 406 1%
合計 34840 100%


詳しい考察などは元ブログさんでへどうぞ。
さて、男性向けが多いことが分かる一方で、それ以外のジャンルのサークル数もたくさんあることが分かっていただけるでしょうか。一般的に言われている「捌ける数が圧倒的に多いのでエロしかないイメージがつきやすいですが、全体のサークル数で見ればむしろ少数とも言える」という言説は、それほど間違っていないと思います。実際、会場に足を運んだことがある人なら肌感覚で分かるんじゃないかなぁと思います。

創る側という意味

先ほどの表を眺めてもらうと分かりますが、3万5千に近いサークルが参加されています。コミックマーケット82アフターレポートによれば、前回C82の入場者数は1日目16万人、2日目19万人、3日目21万人となっており、ここから単純にサークル参加者を差っ引くのは色んな意味で雑すぎるとしても、やはり一般参加者数が多いことは容易に想像できます。
しかし忘れてはならないのは、3万5千に近いサークルさんが愛をこめてモノを作っているということです。かく言う私も、C81において文章系の同人誌を頒布しました(コミックマーケット81 頒布物の詳細情報)。

この時期は、12月に修羅場になるかならないかの境目ぐらいで、今頑張っておかないと12月に修羅場になることは確定的なのですが、何か邪念が現れヤル気を奪っていく季節でもあります。創り手側の皆様、いかがお過ごしでしょうか(切実に)。


私も一度は創り手側、特に起稿ではなく自分がサークル主となって参加したこともあり、この時期にかぎらず、同人の辛さや楽しさを知っているつもりです。ここからは、「文章系同人誌」に話を絞って、創り手側としてどんな苦労があるのか、またどんな苦労が想定されるのかをつらつらと書こうと思います。

ただ書くだけじゃない

文章系に限らず同人誌作成において最も面倒なことの一つは、個人的には事務的な処理であると思っています。ここでいう事務処理とは、例えば印刷所に印刷を頼むとするならば、その予約であるとか日程調整であるとか、そもそも印刷所の選定という部分などを指しています。またもっと小さな視点で見れば、そもそも即売会への申し込み作業なども含まれています。コミックマーケットは特に書類作成を誤ると落選の可能性が高まるので皆さん必死です。最近はオンライン申し込みのおかげで単純な書類不備はある程度は少なくなってきているとも聞いています(慣れの問題から紙じゃないと安心できない! という意見もよくマンレポに載っていますが)。その他、必要なソフトウェアを揃えたり、寄稿者を探したり、調整をしたりも含んでいます。


「なんで原稿書くだけなのにみんな修羅場修羅場って言っているんですか? 別に書くだけじゃないですか」などという、この時期に言われたらリアルファイトが発生しかねない言説を聞くことがしばしばあります。もちろん「書く」ことそれ自体に時間がかかることはそうなのですが、それと同時に、最終的に完成する本に至るまでに裏方仕事が沢山発生しているんです。

今回は文章系同人誌に絞って書いてみます。

責任は自分にある

文章系同人誌、とりわけ評論・情報のサブカル系文章系同人誌は寄稿者を募ることで本が作成されることが多いです。ちなみに私がサークル参加したときは全てを自分で行いましたが、完全に一人だけで作成を行うということは、文章系同人誌という括りでならば少数派なのかなと思います。

さて、先程「書くだけじゃない」という話をしましたが、これはどういう意味でしょうか。

多くの場合、サークル主さんを始めとしたサークルの主要メンバーがいわゆる「責任編集」という立場を取ることが多いです。起稿という形態を取っている以上、寄稿者との折衝を始め、頂いた原稿の校正、そして組版を行い仕上げていくことになります。たとえ同人誌がほとんど寄稿者の原稿で成り立っていたとしても、その本の方向性や編集の仕方は全てサークル主である「責任編集」に掛かっていることが通常です。
つまり、単に原稿を寄せ集めただけで終わりではないということです。ここはぜひ、創り手側に回ったことがない方にも認識をしておいて欲しい。見えない部分で並々ならぬ努力が行われています。

さっき印刷所の選定も大変だとちらっと触れましたが、印刷所によっては「○日までに入稿していただければ△割引!」というキャンペーンをやっていることが多く、印刷所選び一つとっても死にものぐるいです。「締め切りまでに全員の原稿が集まらなかったらどうしよう」「仮に1週間締め切りを伸ばしたとしたら、別の印刷所のこのプランにしようか、でもそれだと足が出すぎるかもしれないし」……など、容易に想像ができます。

「印刷所選びにちまちましてんなよ。愛があって同人誌作っているんでしょ? お金なんて気にしなくていいじゃない」などと、この時期に言われたら流血沙汰になりかねない言説を聞くことがしばしばありますが、それは創り手側に回ったことがない人の意見だと言わざるを得ません。これを持ってして創り手側を崇拝しろなどと言うつもりはありませんが、多かれ少なかれ、限られたリソースの中で、いかに素晴らしいものを作り上げるかを、みんな必死になって考えています。

辛い。だけど、だからこそ、完成した本は何よりの宝物となるんです。なんせ、自分(たち)の愛が詰まっているわけですから。

終わりに

というわけで、寄稿者の皆さん、原稿が遅れれば遅れるほど、サークル主さんに迷惑がかかること請け合いです(切実に!)。かく言う私も現在起稿のための原稿に鋭意取り掛かっておりますが、いろんなことに言い訳をしてしまいそうになっています。

ですが、自分が作成した原稿が本の一部となり、それが多くの人の手に渡ることを想像してみてください。同時に、サークル主さんのことも思い出してあげてください(切実に! 大事なことなので何回も言います)。私も残り時間わずかですが、最良のものを作り上げるために頑張りたいと思います。


最後になりますが、この時期に体調を崩すと本当に修羅場ることが多いので、皆様お気をつけ下さい。