隠れてていいよ

主にアニメや漫画の感想を書いています

カトゆーさんの更新終了に対する雑感とか

何で皆もっとカトゆーさんの記事を書かないんですか! 昨日から読みたくて読みたくてたまらなかったのに全然見つからなかったので自分で書くことにする。

なるべく老害な記事にならないように気をつけるので。



念のためなんですが、カトゆーさんはネット活動閉鎖とかそういうわけではないんですな。




さて、いろいろと思うところがありすぎて何から書けばいいのやら。とりあえずニュースサイトについてまずちょこっとだけ。
カトゆーさんの更新停止の報を聞いて、我先にと「第二のカトゆーさんになる」と息巻いた人が一体どれぐらいいたのでしょうか。



これに尽きると私は思っているんです。孫引き的なものを一切無しでとは言っていないのだけれど、そうは言ってもカトゆーさんが紹介される記事は一次情報の宝庫でした。且つ、量が多く、さらに質が全く低くない。これがどれだけすごいことか。時間をかけてニュースサイトの紹介記事をほぼ全部読む、ということをずっと続けられるということは、読者に取ってどれだけ尊いことだったか(何か死んだみたいになってますが……)。繰り返しになりますが、個人的には、大量の一次情報をここまで紹介できること、という点を強調したい。

さて、脈絡なくどんどん続きます。
個人がニュースサイトを続けるだけで名を挙げられる時代はもう終わった論があるんですが、本当にそうなんだろうかなぁと思うところはある。キュレーションなんて言葉が少し前に流行りましたが、「ある人が紹介したものは、普通以上に価値がある」ということは皆感じていることでしょう。その人が紹介したから読む、その人が言及したから考えてみる、その人が紹介しているからリンク先を確認せずにRTする……そういうのって、やっぱり未だに強くあると思います。また、敢えて紹介しないようにしている話題とか記事があったりとかを見ると「あぁ、分かってるなぁ。そうだよなぁ」とさらに信頼感が増したりする。こと、情報の精度というか質の高さというのは、インターネットにおいては追い求めることは結構難しいと私は思っているんですが、「あの人が」という経由は本当に価値があると思っています。
そういう意味で、「この人が発信している個人のニュースサイト」というのは、また現れるんじゃないのかなと思うんですよ。ただ問題は、そこまで上り詰めるまでに一体どういう努力が必要なのかなぁと。個人がニュースサイトを続けるだけで名を挙げられる時代はもう終わった、ということに対して同意することがあるとすれば、ただ多くのものを紹介するだけでは注目されなくなった、ただ個性的な記事を書いたとしても注目されなくなったというのがあると思います。蓋を開ければまとめサイトが幅を利かせ、違法動画サイトがわらわら検索結果に引っかかり、必然、個人のサイトやブログというのは見つかりにくくなっている(と思う)。正しいことを続けていれば、確かに正しいと思ってくれる人は増えてくれて、必ず固定で見てくれる人というのは増えていくことは必然。だけど、規模が大きくなるかどうかはまた別なわけですよね。マジ世知辛いわー。ブランドとか糞食らえだわー。

ひたむきに続けて、何年掛かるかもしれないけれど、固定ファンが付くまで根気よく更新続けるという事は一体どれだけ大変なことなのか……。一時期私はアニメの感想をほぼ毎日ずっと更新し続けたことがあるのですが(例えばhttp://d.hatena.ne.jp/thun2/archive/200706とか参照)、ある日風を引いてですね、更新を休んじゃったわけです。その時になって初めて気づくわけです。マジで毎日更新し続けるとかどういうこった、と(体調管理とコンスタントな更新。無理ゲーにも程がある。しかも長く続けるほど、なぜか「義務感」というものが来る。面白いことに、これは絶対に来る。少なくとも私は来た。義務感は「期待」から来るのかもしれない。それは勝手に期待されていると思っているのかもしれないし、「いつも見てます」という言葉かもしれないけれど。やっぱりだんだん続けることはしんどくなってくる。
「この人が発信している個人のニュースサイト」というブランドをつくり上げるまでに、今のネットのスピード感だとどのくらい掛かるのかなぁとういのは非常に興味がある。もし私が仕事をやめてしまったらそれを実験してもいいかなと思ってる。


さぁまだまだ行きますよ。次の話題は、アクセス数の話。カトゆーさんに取り上げられなくなるとどの程度アクセス数が減るのかなぁ、と。アクセス数というのは、一方では「そんなの関係ねぇ」なのですが、もう一方では「すっげぇ嬉しい」なのですよ。アクセス数のために書いているわけでは(少なくとも私は)ありませんが、とは言っても沢山の人に読まれるというのは承認欲求も満たされるわけで嬉しい訳ですよ。具体的な数字は伏せますが、私の記事のアクセス元は、検索を除けば結構カトゆーさんの紹介が占めていたりしました。さらに、カトゆーさんが紹介してくださることで、いわゆる波紋効果っていうか、何効果っていうんでしたっけ広がっていくんですよね結構な感じで。一時期誰かが「大手ニュースサイトに紹介されたことによって波及するアクセス数」みたいな記事を書かれていたと思いますが、その中で印象的だったのは「超大手に紹介された後、時間差でまたどかっとアクセスがある」というもの。つまり、超大手のニュースサイトを大手が見て紹介し、それをみて中堅が紹介し、という流れが始まるのです。実に面白い。実際問題、私のブログ記事でもそういったことが何度もありました。
で、まじめに思ったんです。一体これからどうやって自分の記事を沢山の人に見てもらおうって、如何にカトゆーさんに依存していたのかがよく分かる。情けない。とは言っても、1年くらい?前からTwitterと連動させることで、そこから僅かではあるけれど一定数のアクセス(20〜50くらい)をTwitterから見込めるようになって、精神的に助かってたりします。とは言っても、なんか具体的な数字を出すのあれなんですが、1回紹介されたら、記事の話題度にもよりますけれど300〜1000以上のアクセスがポーンとあるわけです。その時の承認欲求の満たされ具合は半端ない。はてブされるのも嬉しいけど、それとはまた違う感覚がある。面白いことに、カトゆーさんからのアクセスが多いものははてブが少なかったり、はてブが少ないのにカトゆーさんからのアクセスが多いという記事が結構あった。はてなの人たちは大体きな臭い話題とか偏った話題がお好きなので、私の各記事は毒にも薬にもならないので見向きもされないんですな。かくいう私もそういう記事のほうが好きなんですが。ついついコメントしたくなりますよねー、えぇわかります。
でですね。



これですよ。これ、結構真面目にあるんじゃないかなぁと。世の中タイトルっていうのはとても重要なわけですが、ネット記事においてもセンセーショナルな見出しというのはどうしても目を引くわけで、ついクリックしたくなるわけです。そう、記事の中身とタイトルがそぐわなくなるくらいには。これ、「そんな心配は杞憂だよwwww」って言って欲しいんですが、結構真面目に心配してたりします……。心配性ですかね。面白い記事タイトルは大歓迎だけど、嘘書くのは勘弁な。あと関係ないけど、アフィブログでさ、レスの最中にamazonのURL貼るテクニックってあるじゃないですか。あれって喧嘩打ってますよね。しかもわざわざ**-22を見せないURLの書き方をして、しかしリンク先は-22が付いているとか当たり前ですからね。これって、紹介規約に反していなかったかしら……。どうみたって、悪意のある「クリックして下さい」じゃないですか。ある程度リテラシーがある人にとってはそれは「罠だ」ということが直感的にわかると思うんですが、そうじゃない人を騙しているって言うことだと私は思ってますよ。あれはマジにひどい。辞めたほうがいい。


次は個人的な話。こんな、個人の個人の個人のブログ記事を取り上げていただいたことは本当に嬉しかった。今は結構考察記事とかが増えているけれど、昔、本当にアニメ各話感想しか書いていなかった自分のブログが紹介された時、もうそれはそれはビックリして、そして嬉しかった。少なくともカトゆーさんに見てもらえている、ということは、私のブログ更新のどれだけのモチベーションになっただろうか。この場を借りて御礼申し上げます。「人に見てもらえている」ということは、本当に素晴らしいことですよ。


そして、また一つ、個人サイトの更新が終了するということについて。私は、もっと濃い人に比べればネット歴が深いわけではありません。初めてネットに触れたのはWindows95が世に出てきたくらいで、モデム音が懐かしい世代で、フラッシュ大好きで……でも、テレホーダイとか経験していない、当時のネットのアングラを殆ど見ていなかったりする。もちろん「2chは怖いところ」という先入観がまだまだあった時代でしたけど、あめぞうとかリアルタイムには関わらなかったし、パソ通とかもしていなかった。
だけど、やはり世の中の流れには何となく乗っていて、テキストサイトというものには非常に感銘を受けてました。また同時に、エロゲ(ギャルゲ)レビューサイトにも大ハマリした。知っている人は知っていると思うけれど、「Legend of Camellia」という主にエロゲレビュー&日記サイトが合って、今はもう閉鎖されているけれど、本当にお世話になった。あんなにネットで大笑いして、あんなにネットでゲームのレビューがオモシロイと思ったのは無かった。
また例に漏れず、geocitiesで、背景が黒のHPを作った。BBSを置いた。隠しページも作った。誰しもが通る黒歴史。でもあの時HTMLとCSSを勉強できたことは良かった。当時当たり前だけどブログなんてものはなく、では何があったかといえば個人サイトだった。
そして同時に、だんだんと閉鎖されていくさまを見ていくしか無かった時代でもあった。誰とも知らない人がやっていたサイトがどんどん閉鎖していった。知り合いのサイトも更新が止まっていく。「更新停止します」と宣言してくれたらある意味では踏ん切りもつくのだけれど、全く音沙汰もないまま更新停止をして、そのまま更新がずっと止まっているサイトも結構あった。
で、今回、カトゆーさんが更新停止をされると聞いて、いろんな想いがうずまきました。別に今後カトゆーさんの言説を聞けないなんてことは全くないわけですよ。なのに、「更新停止」という文字は、やけに重く感じました。なんというかもう感覚の問題なんだけれど、凄くショックを受けてしまいました。

終わりに

ダラダラ書きましたが終わりにします。私もブログをいつまで続けられるかわかりませんが、就職しても何とかかんとかやって行けているので、多分今後も書き続けるかなぁと思います。

 「ブログを書いている時はね、誰にも邪魔されず自由で、なんていうか救われてなきゃあダメなんだ、独り静かで豊かで……。 」

自由を削ってブログを書くか、自由になるためにブログを書くか - シロクマの屑籠

俺は俺のやりたいように書く。もちろんミクシで内輪の人たちだけ相手にしてるような書きかたはできないけど、そこを判断するのは俺でしょ。需要がなくなったら読まれなくなるのも俺。ごちゃまぜの状況でも読まれてるのもやっぱ俺。店バレしたら爆死するのも俺。ネット上における「俺」というキャラを作ってるのも俺。

つまらない記事書いたよ - 24時間残念営業

なんつっても、俺がやりたいことは「そのとき書きたいことを書く」ことだけなんだから。ホッテントリに入るかどうかなんて結果論であって、そんなん俺だって知るかよ。俺は俺のために書いてるんであって、でも、せめて公表するなら楽しんでほしいから、それなりの工夫をするってだけ。結果は読んだ人しかわかんねえよ。

つまらない記事書いたよ - 24時間残念営業

何はともあれ、お疲れ様でした!