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隠れてていいよ

主にアニメや漫画の感想を書いています

「だって、元気もらったもんね!」 アイカツ第61話「キラ・パタ・マジック☆」に心動かされた

いつ出るんだろうかと期待されていました風沢そら(CV:高橋未奈美さん)、ようやくお目見えしました。

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公式サイトより引用。この衣装はドリアカのスクールドレスっぽいですね。


11月21日に発売された3DS専用ソフト『アイカツ! 2人のmy princess』にも登場していたそらちゃん。フラゲ報告で「クルクルキャワワ」などと謎の呪文のような言葉を話している画像が出回り「まさかの電波っ子なのか」と噂されたものです。実際にゲームをプレイしてみると確かにクルクルキャワワとお話されていました。口癖のようなのですが、しかし別に常時クルクルキャワワしているわけではないのでご安心ください。むしろ、セイラやきいと比較しても大人びた性格をしています。

デザイナーでありアイドル、というこれまでにないアイドルの形が示された今回。もっとも素晴らしいと感じたのは、Bパートをほぼ丸々使って、そらちゃんがデザイナーになる切っ掛けとなった回想を挟み、丁寧に説明をしてくれたことです。そしてその回想がもう私の感情にこれでもかと訴えてきました。
風沢そら5歳、モロッコに住んでいたそらちゃんは、小物を作り生活をしているボヘミアンなお姉さん、ミミさんに出会います。ミミさんにならって毎日のように小物をつくり、そして作ることの楽しさをミミさんに毎日のように教えてもらいました。

あるとき、そらは、とても無邪気にしかし残酷とも言える質問をミミさんに投げかけます。

「ねぇ、ミミさんは、こういうの作りながら世界を回ってたんでしょ?」
「うん、そうよ」
「どうして今はここにいるの?」
(少しの沈黙を置いて)
「少し怖くなったんだ。新しい扉を開くのが」
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負い目を感じているのが、表情から理解できる



回想冒頭の会話でしたが、これを聞いた時やはり「あぁ、ミミさんは去ってしまうんだろうなぁ」と思いました。ミミさんは一歩前に踏み出せない自分と葛藤していたのでしょう。そらという少女に改めて問いかけられ、考えるところがあったようです。

その後の会話で、ミミさんに決断をさせたであろう会話がありましたが、とてもとてもきれいな会話だったので文字起こしさせてください。


「どんどん上手くなるね、そら」
「ふふ、そうでしょ。」
「そんなに一生懸命やれるなんてすごいね」
「すごいのはミミさんだよ」
「え?」
「私が作っているのはミミさんが頑張っているのを見ていいなあ〜って思ったからだよ。クシュ、ふわ〜って。あれ見てから私、魔法にかかったみたいなんだもん」


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その言葉を聞いて、自分が作ったものが元気を与えていたことに改めて気づくミミさん。はっとさせられた表情がとても丁寧に描かれている


「はい。ふわっ。(アクセサリーを付けてあげる)」
「きれいだね。ありがとう」
「ふふっ」
「魔法か。アクセサリーも衣装も、おしゃれって魔法なのかもしれない。新しい自分になりたいときに、元気をくれる魔法。うん」
「私はこういうの作る人になりたいな。私もなりたい自分になれる?」
「そらのままで居続ければ、きっとなれるわ」
「どうして分かるの?」
今のあなたに元気をもらったから



その瞬間私はテレビに向かって「だって、元気もらったもんね!」と、熱く語りかけていました。あぁ、そらちゃん最高や……ってつぶやいていました。君は元気をあげたんだよって、勝手に自分でフォローを入れていました。悲しくなんか無いんだよ。確かに別れは悲しいけれど、それはそらちゃんがミミさんに元気をあげたからなんだよ!!! って、一人で感極まっていました。



クシュ、フワ、という独特の言い回しはミミさんの受け売りでした。そらは、デザイナーになる切っ掛けを、ミミさんにもらったのでした。
実はそらは、この回想をセイラときいの二人に話すまで、なぜミミさんが旅立ってしまったのかを理解することができていませんでした。二人から指摘されます。

きい「きれいだったんだね」
そら「え?」
きい「そらちゃんがミミさんにあげたアクセサリー。そのアクセが、みみさんにおしゃれの魔法をかけて、ミミさんは新しい自分になりたいって思ったんだよ
セイラ「だから世界に飛び立ったんだな」


そらちゃんは自分が作るアクセサリーを始めとして、衣装などが「人に対して元気を与えている」ということをこれまで意識できていませんでした。だからこそ、新ブランドを立ち上げてはどうか打診された際に、悩んだのでしょう。
自分が作りたいものを作っているだけではブランドを掲げるには値しないというそのネックは、「自分らしく居続けることは間違っていない。昔自分が、ミミさんに元気をあげられたように」という気持ちが後押しして、なくなりました。

新ブランド名は「Bohemian Sky」。ブランドを立ち上げるなら、ボヘミアンにしようと考えていたそら。デザイナーになる切っ掛けを与えてくれたのがボヘミアンのミミさんであったからです。しかし「自分らしく居続けること」という思いを大事にし、自分色のブランドにしようと決意します。私色とはもちろん空色。


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当初はBohemianのみであったが、そこにSkyが書き足されて「Bohemian Sky」




新ブランド、そして新キャラクターのためにここまで丁寧に掘り下げる作品はそうそうありません。特にそれが女児向けであればなおさらです。誤解を恐れず言えば、多少強引にストーリーを進めたって誰からも文句は出ません。お兄ちゃん向けじゃないですからね。だけどそこを横着せず、きちんと一話かけて、掘り下げて、「Bohemian Sky」というブランドに、そしてそらちゃんというキャラクターにコンテキストを与えていく……アイカツは愛されているんだなぁと強く感じます。

ダンスパート

ご覧になった方はわかると思いますが、今回はこれまでのアイカツダンスの演出とは毛色が違いました。ボヘミアンを基調とするダンスと歌で、本当にアイドルの曲なのかと疑ったほどです。ハイテンポではなく緩やかで、しかし力強さを持っている。
演出も素晴らしく、そらちゃんが次々と扉を開けて前に進んでいくさまは、「新しい扉を開ける」という61話全体が持つ、またボヘミアンスカイが持つメッセージ性を強く表していました。




本当に癖になる曲で、いつの間にか「クルクルキャワワって歌詞に入ってるのかよwwww」→「きらぱたしゃいにーん、きらぱーたーしゃいにーん」状態。新スペシャルアピール「(プレミアム)スカイオアシス」も曲と凄くあっていて素晴らしくて、アイカツ実機、DCDの方では既にアホほど出して、拝ませてもらいました。このスペシャルアピールはかなり目の保養になります。



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アニメだとスペシャルアピール後の硬直が少なく直ぐにダンスを踊り始めますが、DCDの場合はそこそこ硬直時間があるので、余韻を楽しめます。



しかし自分で立ち上げたブランドで、早速の自分で作ったであろうプレミアムカードのコーデで初ライブを飾るとか、セルフプロデュースにも程がありますww

終わりに

61話の最初のほうで、自分が作っている衣装について「思うままに作ってるの」とそらちゃんが言った時、私は「天才か!!」と思わず突っ込んでしまったものでしたが、そらの回想を見た後では、そらが思っていることを素直に言っていただけなんだなぁと感慨深いものがありました。その「自分らしさ」に悩んだ61話ではありましたが。
一話という制約の中でまとまりを持った脚本となっており、アイカツ2年目でも屈指の名話だったと思います。というか、毎週アイカツは神回過ぎて休む暇がないんですが。冗談でなく、手を抜いたような回がないんですよ。これはすげーですわ。


次週はついに、待ちに待ったクリスマス回。次回予告の「超巨大ケーキと、スペシャルパーティーを企画中」という煽りに、もう神回が決まったようなもので、今から脳汁でまくっています。最近ようやくCD収録が決まった「We wish you a merry Christmas AIKATSU Ver.」、絶対に流れるでしょう! というか約1年立つまでどこにも収録されない音源とか! アニメでは未だに1回しか使われていないとか! 本当に収録されてよかった! もう楽しみすぎてなりません。ドリアカ含めた、全員でのダンスだったら多分嬉しすぎてぶっ倒れる自信があります。次回予告見る限りだと三ノ輪ヒカリさんも地上にいらっしゃるようですので、これはマジで全員の全員verあるで!!

アイカツ2年目、目が離せません!!