マニア向けアニメに飽きる流れ
?多くのアニメを見ている
?見る目が肥え、評価が厳しくなる
?放送中のアニメに既視感を覚える
?飽きが生まれ放送中のアニメを面白くないと感じるようになる
?アニメにこうした方がいいと提案し始める
?惰性で見るようになる
?ますます面白く感じなくなる
— おはぎ (@ohagi2334) 2015, 9月 26
@ohagi2334さんのツイートを引用。飽きるとしたら、という思考実験だと思います。
ここで言うマニア向けアニメとは「マニア向けアニメ」と検索すると出てくるOVA出自系アニメとかではないと思います。どちらかと言うと、あなたが好きなジャンルのアニメ、などに読み替えるべきものだと思います。そういう前提で、以下つらつらと考えてみたことを。
まず「1.多くのアニメを見ている」について。飽きるということはやはり食傷気味になっていると思う。つまり前提として、多くのアニメを見ないと始まらないと私も思う。多くのアニメと言った時、その中には萌え系アニメから子供向けアニメからシリアス系アニメからと、様々のジャンルが入っていることが想定される。その中で、世の中にはいろんなアニメがあるんだということが認識できる。
さてそこで次に「2.見る目が肥え、評価が厳しくなる」が出てくる。沢山見ていたら、目が肥えてくるのは当然です。ただ見る、というレベルから様々の観点で見る、に自ずから変わるのです。これは仕方がないこと。
量をこなせば、成長します。いろんなアニメをすごいすごいと言っていただけの時期は過ぎ、面白いに加えて「こうなのでは?」とアニメに対して思うところが出てくるようになります。欲が出てきてしまうのです。それが、評価が厳しくなる、に繋がる可能性が高いのです。
そして、「3.放送中のアニメに既視感を覚える」ですが、既視感というのは必ずしも悪いことではありません。お決まり・様式美は素晴らしく、「そう、これこれ、これなんだよ」となるパターンもあります。とはいえ、ここで言う「既視感を覚える」は悪い方向の意味です。すなわち、沢山見てきたからこそ「同じようなものがある」と認識できてしまうということです。
1カット1シーンとかそういうレベルは置いておいて、1話のストーリーの流れや1クール通して既視感を覚えだすとやばいです。個人的には同じアニメなんて早々ないと思っておりますが、目が肥えてきますと、抽象的にアニメを見がちで、その抽象的な枠にアニメを当てはめて「これとこれは似ている」と言いがちです。一歩間違えると老害です。
3.からの流れを受け継いで、「4.飽きが生まれ放送中のアニメを面白くないと感じるようになる」があります。個人的には、お前がそう思うんならそうなんだろう、なわけなのですが、とは言え考えが凝り固まってくるとこうなりがちです。
「もっとこういう作品が見たいのに、最近は全然そんなアニメがない」とか言い出します。それは多分、あなた私がそのアニメを求めているだけであって、面白いアニメは他にもたくさんあるはずなんですけどね。
「5.アニメにこうした方がいいと提案し始める」は、いよいよ佳境です。きちんと論理的な考察に基づいた批評はもちろん別ですが、ここで言っている提案は多くの場合はあなたの願望というか欲望がダダ漏れになっているだけです。俺はこれが見たいんだ、だからこういうものを作れ、と。「こうした方がいい」じゃなくて「こうなれ」なんですよ。それを「こうした方がいい」なんて婉曲的な表現をやりだすからたちが悪い。
もちろん本人は具体的な行動を起こさないし誰にも思いは伝わらないので、「6.惰性で見るようになる」フェーズに移行しがちです。もちろん文句ばっかり言うフェーズで止まる人もいますが。ザ・老害。
誰もがはじめは面白くてアニメを見ていたはずなのに、惰性で見るようになれば当たり前ですが「7.ますます面白く感じなくなる」のは必然です。結果、飽きて、アニメから離れます。
離れるだけなら良いですが「最近のアニメは○○ばっかりだからな。つまらなくて見なくなったわ」とか吹聴し始めたらやばい。
どうすりゃいいんだ
個人的な話をすると、私は最近アニメをほとんど見れていませんが、これは様々の要因が重なった結果であり、アニメに飽きたわけではありません。主に仕事の忙しさを起因とする環境問題であり、アニメが悪いわけではありません。
アニメを見始めた最初の2年ぐらいは、ほぼ全ての深夜アニメを視聴していましたが全く飽きませんでした。飽きるどころか、毎クール毎クール新しいアニメがやってくるのが楽しみでした。そこから、全アニメとは言わないまでも7割から8割ぐらいのアニメを3年以上見続けていたと思いますが、飽きたと思ったことは一度もありません。「アニメを見て面白いと感じて、それを他人に共有したいと思って記事を書く」という感情の発露が、飽きていない証拠です。
もしアニメに飽きてしまって、だけどもアニメは見続けたいという思いがあるのならば、敢えて一度アニメから距離を置くのもありだと思います。離れると戻ってこれなくなるかもしれないという恐怖はあると思いますが、すでに飽きてしまっていると感じているのであればその限りではないと思います。特撮を見てみるのも良いかもしれませんね(ステマ)。
また、もしSNSや2ch、まとめサイトなどを見る習慣があるのであれば、少なくともアニメに関するものはシャットダウンしてみるのはありかもしれません。それら大小のコミュニティは、アニメに関してポジティブに働きかける力がある反面、周りを気にしすぎてしまうという負の力もあります。
そして何より、アニメについてちゃんと考えてみることだと思います。飽きてくると思えるほどにはアニメに傾倒したのですから、一歩引いて考えることで、何か道が開ける可能性はあります。
どれだけ高級品でも好きなネタだけ食ってると飽きるから一律一皿100円でも高いネタだけ食う人はあまりいないという話を思い出すなど。
「好きなはずなのにおいしくない」は好きなものだけでで囲ってしまった弊害なんだよ。
— 光希桃 (@mikimomo_as) 2015, 9月 27
@mikimomo_asさんのツイートを引用。非常に的を射ていると思います。