隠れてていいよ

主にアニメや漫画の感想を書いています

西尾維新大辞展に行ってきました

2017年8月9日から8月21日まで大阪で開催されていました、西尾維新大辞展に行ってきました(もう1ヶ月前か……)。
8月7日までは東京会場でも開催されていまして、ようやく大阪にも来てくれました(もう1ヶ月前ですが)。

exhibition.ni.siois.in


作家業15周年を記念した初の展覧会で、西尾維新さんのこれまでのシリーズ作品を始めとした、西尾維新さんの世界観を余すことなく紹介する展示でした。西尾維新さんが今回の展示会のために描き下ろしたコメントがところどころにあり、興味深く拝見させていただきました。


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展示は既に終わっており「ぜひ行ってみてください」とは言えませんが特に感じ入ったところをピックアップして書いてみようと思います。
なお展示内の写真を本記事では幾つか載せていますが、全て写真撮影OKの展示物のみになりますのでご安心ください(何が)。

意外と読んでいない作品が多いし、知らない作品も多い

私は西尾維新さんの作品が大好きである一方で、すべての作品を追いかけられているわけではありません……ということは当然知っていたのですが、会場で様々の作品を見ていると、それをより強く認識し直すことになりました。
最近2夜連続で放送された終物語を始めとする物語シリーズ、最近OVA化された戯言シリーズ、昨年年末を最後に刊行されていない待ち遠しい伝説シリーズ、12ヶ月連続で刊行された刀語シリーズ、その他にも世界シリーズ、最強シリーズ、忘却探偵シリーズ、そしてシリーズ化はされていない企画ものの作品や、原作を担当しためだかボックスなど内容も媒体も多種多様です。
早く読まなきゃと思ったと同時に、まだまだ西尾維新さんの作品をまっさらな気持ちで楽しめるんだなぁと、逆に前向きになったりもしました。

それほど多くの作品を読んでいない私ですが、お気に入りのシリーズを挙げるとする伝説シリーズです。

thun2.hatenablog.jp
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ネタバレになるのであまり詳しいことは言えませんが、ぶっ飛んだ思考(語弊があるかもしれませんが)を持っている主人公が織りなすスケールの大きさな痛快ストーリーが心地よすぎてたまりません。ハッピーエンドとは程遠い、絶望と笑いを感じながら読めるので、最高です。


伝説シリーズは現在進行形ということもありそれほど多くの展示物は無かったのですが、西尾維新さんの描き下ろしコメント部分にて伝説シリーズがところどころ出てきてくれて個人的にニヤニヤしていました。
特に一番小躍りしてしまったのは、「お話を書き続けるモチベーションとなるキャラ、キーパーソン」というコーナーで伝説シリーズの、とある個性的なキャラクターが1位に選ばれていたことでした。それだけで行ってよかったと思えるぐらいテンション上がりました。なんていうんですかね、物語シリーズのような化物みたいなシリーズに比べると比較的知名度が低い作品のお気に入りキャラクターが西尾維新さんの中で非常に大きな存在だったと知った時のこのカタルシス
何が言いたいかというと、皆さん伝説シリーズ読みましょうということです。

旅行好きな西尾維新さん

1日のスケジュールや、1ヶ月通して見たときの時間の使い方というようなコーナーがあったのですが、かなりの日数の割合が旅行に割かれていることに驚きを禁じえませんでした。

働いている人ほどよく遊んでいるとはよく言いますが、あの執筆スピードを知っているからこそ驚きました(なお、写真駄目な展示だったのと、パンフレットを買わなかったので詳細な部分は覚えておりません)。旅行先でも執筆はされるそうなのですが、とは言え、なんというか小並感ですが衝撃を受けました。長く作家業を続けられている一つの要因が旅行なのかなぁーと、スケジュールコーナーに長く居座って考えていました。

やっぱり大好きめだかボックス

一番好きなシリーズが伝説シリーズだと先程書きましたが、それと並ぶぐらいに好きな作品がめだかボックスです。


thun2.hatenablog.jp
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上記記事は主にアニメについて書いた過去記事ですが、もちろん原作である漫画も大好きです。皆何かしら何かを抱えて生きていて、思うところがあって、それをぶつけ合いながら(精神的にも物理的にも)殴り合う構図がたまらなく大好きな作品です。

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執筆環境とリアルタイムタイピング

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上記画像にあるように、西尾維新さん実際の執筆環境を再現したセットがあったのですが、なかなかの衝撃でした。ここで重要なのは、単に部屋が再現されているだけでなく、なんと動くのです。何が動くかというと、キーボードが動いて、画面上に原稿が書き進められていくのです。実際に西尾維新さんがこういうペースでこんな感じで作品を作っていくという形で勝手にキーボードが動いて、勝手に文字が書かれていくんです。
展示物としてこれは新しいと思ったと同時に、西尾維新さんの執筆スピードにはやはり驚かされました。単にタイピングの速度だけなら驚くところはありませんが、実際の原稿として、物語がほぼ無停止で次々と書かれていって、且つ殆どバックスペースが使われず書き直しがなく原稿用紙が埋まっていくさまは圧巻。もちろんある程度書き終わったら推敲されるわけなのですが、ほぼ書き直しが無かったのが衝撃でした。今回の展示で一位二位を争うくらいに衝撃を受けました。もちろん作品によってはそんなことは無いのだとは思うのですが、物語があのペースで書き綴られていくのが、何よりも衝撃でした、マジで。

終わりに

他にも色々書きたいことがあった気がするのですが、1ヶ月前なので忘れているところもあり、こんなところで終わりにしたいと思います。
こういうイベントごとに最近殆ど行けておらずスルーしようかと思っていたのですが、せっかく大阪でやっているのならと思い切って行って良かったと心の底から思いました。行ってよかったと感じるということは、まだまだ自分は大丈夫というところで、今後も西尾維新さんの作品を始め、多くの作品に触れていきたいと心から強く思いました。


最後にいくつか撮影した写真を載せて終わりにしたいと思います。

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等身大忍ちゃん。こんな子がぽつんと座ってたら阿良々木くんじゃなくても気になる。




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紫木一姫ちゃんは可愛い。




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やはりいーちゃん……じゃない、玖渚友は正義か