隠れてていいよ

主にアニメや漫画の感想を書いています

思わず口から出た言葉って本心だと思う?

事情により見るのが遅れましたが、見終えたので感想を。今回は主に今後の展開を考えてみようかと思います。アニメ公式サイトの次週のあらすじの内容も含めて書こうと思うので、情報を完全にシャットアウトしている人はお気をつけ下さい。
さて、第8話「雪が降っていない街」でかなりストーリーが進んできたなぁという印象を改めて感じました。それもかなり不穏な方向に。特に今回は比呂美回といっても良かったでしょう。純(4番の人)との絡みが今回かなり描かれましたね。この二人のやり取りを見ているととても疲れました。純は妹乃絵の事しか見えてないし、比呂美は精神的に参ってますし。今回はバシッと「こうこうこうだ」という事実は少なく、意味を理解しきれないことばかり起きたので頭が混乱しそうです。眞一郎は本当に乃絵のことが好きなのかどうか、絵本の意味はいったい何なのか、純の真意は何なのか、そして比呂美は一体何を考えているのか。
特に絵本に関しては、間違いなく今後の展開の伏線ですよね。特に「下から見上げる」だとか「上から下を見下ろす」という言葉がとても重要な意味を持つことは確実でしょう。物の考え方というか捉え方というか、そういった価値観というか生き方というか。乃絵が眞一郎には「空(上)を見ていてほしい」と言っているということは、逆に言えば下を見ないでほしいということだと思います。絵本の内容については後述しますが、その内容の中で雷轟丸は土手の上から「下を見下ろす」という描写があったりしますね。
さて次回のあらすじを公式サイトから引用すると


眞一郎の母の言葉で、ゆるやかに比呂美との関係は変わり始める。比呂美の停学処分を巡って、眞一郎は学校で大喧嘩をする。体を張ってその喧嘩を止めたのは意外にも乃絵だった。絵本に描いたことの本質に、眞一郎自身もまだ気づいていない。一人乃絵だけが静かに受け止めている。
次回予告からすると、バイクが転倒、警察が来て比呂美が男と二人バイクで出かけたことがばれ停学、といったところでしょうか。しかし停学とはまた穏やかではありませんね。だんだんと盛り上がってきてはいましたが、今回以降からさらにストーリーの本質に迫る部分が明かされていきそうです。しかし、愛ちゃんの存在感の無さは異常ですね…冒頭少し触れられただけで終わってしまいました。残念ながら彼女はもう本筋からは退場でしょう。
せっかくですから眞一郎が描いている絵本の内容をテキスト起こしをしてみました。いろいろと考えたい方は参考にどうぞ。テキスト起こしをしていて改めて思ったのは、この絵本のストーリーは悲しい結末になるかもしれませんね、ということ。最近の比呂美の動向を見てるとこのアニメはハッピーエンドで終わらない気も若干してきたのですが、そういうのも相まってこの絵本の結末は雷轟丸が死んでしまうという、わりと残酷なものになるんじゃないかと思ってしまいます。
「雷轟丸が空を飛びたいと思い始めたのは、夜に大風が吹いた次の、ある晴れた心地よい風の吹いている午後のことでした。昨日の大風で折れたり千切れたりした木の葉や草の茎が、地面にはたくさん落ちていました。そのせいか、いつも探すのが大変な虫たちも、簡単に見つけてエサにすることが出来ました。(中略の可能性有り)雷轟丸は、約束された処女飛行の夢を見ながら眠りました。それから何日も何日も雷轟丸は空を飛ぶ訓練をします。大風の中、風に向かい立ち続けました。ついに明日は空を飛ぶ日です。(中略の可能性有り)朝起きると、コココと声がします。それはなんと地面に落ちたエサをついばむ地べたでした。雷轟丸は、それは自分の分だと言おうとしましたがやめました。まだエサはたくさんありましたから。雷轟丸は裏庭の土手に登ります。それは10メートルはあろうかという巨大な土手でした。そこから見た下界はまるで地の底のようでした。さぁ、飛ぶぞ。」