回を追うごとにますます比呂美の眞一郎愛が見えてしまうのです。本放送時は当然先を知らなかったとはいえ、ここまで露骨だったのかと改めて思います。
「全部封印したの、この家に暮らすって決めた時」というセリフは、眞一郎への思い出や思いに関してだと受け取るのが普通だと思います。しかし眞一郎への気持ちは募るばかり…それをごまかすために色々と自分に制約をかけているんですね。4番が好き、というのもその一つ。しかしごまかしきれるはずもなく、乃絵に近づくことで眞一郎とのきっかけを作ろうとしているのです。比呂美が眞一郎についた嘘というのは、乃絵と知り合いになりたいのではなく眞一郎との距離を縮めるきっかけがほしかった、で良いと改めて思います。3話もかけてずーっと比呂美の事を掘り下げているのにどうして本放送時は気づかなかったのかと後悔しています。
眞一郎は、比呂美の事を第一に考えていると自分に言い聞かせながらも乃絵に少し興味を抱いている状態。少なくとも三代吉に指摘されている事、例えば「乃絵の彼氏じゃなくてホッとした」などは的を得ていると思います。優柔不断といってしまえばそれまでなのですが、人生に悩み日々を悶々と過ごしている眞一郎にとっては右往左往しても仕方が無い出来事が続いている、という解釈に落ち着かせておくのが良いのかもしれません。でも、本当に比呂美一筋ならば、乃絵に心変わりしては駄目。そうやって多くの人を傷つけてしまう事を彼は分かっているのだろうか。
3話まで見直して改めて言いますが、比呂美のことしか描かれていないと解釈しても過言ではないです。周りで起こっている出来事は全て比呂美に収束してしまえる事ばかりだと思います。愛ちゃんの意味深なセリフなんて、比呂美の心情を代弁しているとしか、今になっては思えません…。一人のキャラクターに固執しすぎると周りが見えなくなると、改めて感じました。
