実に面白いです。ちらりと見ただけだったのでキャラクターデザインには違和感を持っていたのですが実際に本編を見ると全く悪くないしむしろ良かったです。
さて、この刀語という作品なのですが実は私は詳細をほとんど知らず調べてから知ったのですが、西尾維新さんが2007年から毎月1冊、12ヶ月連続刊行された時代小説だそうです。アニメの方は2010年1月より毎月1話・各話1時間で全十二巻を完全映像化する、「大河ノベルならぬ大河アニメ」らしいです(以上公式サイトより)。
前振りはここまでで、なかなかよいプロジェクトだなぁと漠然と思うわけですが。さて、おそらくヒロインであろう「とがめ」というキャラクターが一話で気に入りました。声優は田村ゆかりさん。このタイプの田村さん声を最近聞いていなかったので新鮮に感じましたが、とても良い声をしてらっしゃいます。自身で奇策士と名乗る以上、やることなすことすべてが計算され尽くしたような完璧女性なのかと思いきや、初っ端からずっこけてギャフンと言ってくれるほどのドジっ娘。ギャップ萌えです。
主人公は鑢七花(やすりしちか)。いくら島ぐらしとはいっても、姉上意外は人の区別がすぐにつかないというほど田舎者という設定。とても面倒くさがりで、考えるのが苦手だという事ですが、1話を見た限りでは超人のようです。普段はそうでなくても、やる時はやってくれるとういオーラをヒシヒシと感じました。そして、それは感じただけではなく実際に敵を倒したことで実際にそうだということが分かりました。1話にしてとても気に入ってしまいました。
さて、枠が30分ではなく1時間なのですがなるほど1時間あればしっかりとストーリーを描けるなと改めて思いました。30分アニメでうまくまとめられていると凄いなと思う、ということをよく書きますが、1時間という長さがあるとよりうまくまとめることが出来るんだなと思いました。ある程度説明に時間を割ける事ができるのは大きいですね。30分アニメだと下手をするとほとんどが説明で終わってしまいがちですが、1時間だと説明を挟んでもまだ余裕があるように思えました。今後、こう言ったスペシャルな企画でなくても1時間枠であるとか、1ヶ月に1話という構成の作品が出てくると、それは面白いことになるんじゃないかと思います。30分1クールという構成に慣れてしまっていますが、たまには1時間というのも悪くなかったです。1時間がとても短く感じた良い1話でした。