隠れてていいよ

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ちょっとだけ分かりやすい伏線 だから心地よいAngel Beats!

Angel Beats!の主人公は実に主人公らしくなくて良いですね。自己主張が激しくないことが、イライラしない要因かもです。
当初は、男キャラがたくさん出てきて感情移入できないなと嘆いていたのですが、大分に各キャラに愛着がわいてきました。そのお陰かどうか分かりませんが、実は主人公がいい意味で影が薄いことに気づいてきました。正確には、冒頭にも述べました、自己主張が激しくないでしょうか。もしくは、主人公以外のキャラがかなり目立っている、でしょうか。
執筆時に最新である4話について掘り下げますと、4話はユイというキャラクターが目立ちます。CVは喜多村英梨さん。一言で表せば、愛らしい。しかし二言目にはドスがきいている。なぜか臍だしルック。4話でのもう一人の主役である日向くんに嫉妬してしまいました。女の子とボディータッチしたいよう欲求、です。コブラツイストかけつつ密かに体触れてるじゃないか、というどうしようもない感情に支配されてしまいます。
さて、もう一人の主役とは書きましたが、実質主役は日向くんです。ユイが暴れて日向が突っ込む、というやり取りがわずか1話の中で形成されているのは素晴らしい。他のメンバーに絡む→それにユイか日向が突っ込む→それにユイか日向が突っ込む→主人公orユイetc…がまとめる、という流れが非常に心地よかった4話。ユイというキャラクターが完全にインプットされる一方、日向の消失ストーリーもしっかり展開されており素晴らしい。
3話もそうだったのですが、ちょっとだけ分かりやすい伏線が素晴らしい。3話でいえば、冒頭の岩沢さんのバラードの歌。ゆりっぺには否定されちゃいますが、見ている側としては「あぁ、これが後から生きてくるんだな」とパッと思いつくんですね。この、分かりやすいようでしかしちょっと考えなければならない伏線、というのが良いですね。4話でいえば、冒頭に流れ途中でも何度も流れたセカンドフライのシーンなんかがそうです。視聴者の感情をくすぐるこの演出は憎い。そりゃ見終わって心地いいわけです。
1話ではどうなるかと思いましたが、面白くなってきましたねぇ。あんなにハードル上げてなければ、1話はもっと評価されたでしょうに。話題性としてはグッドな戦略だったと思いますが、1話が泣きますよ。