隠れてていいよ

主にアニメや漫画の感想を書いています

AngelBeats!に見る、0話切りさせないアニメの販促方法

先週ですかね、トロステでAngelBeats特集が組まれました。その中で、麻枝准さんが「多くの人に見てもらえるように、話題性を出すために、事前にハードルを上げまくった」という趣旨の発言をされていました。私は、事前に製作者側がハードルを上げすぎることはやめたほうがいい、という考えを持っていて、1話の感想にもその旨を書きました。しかしその考え方は変わりつつあります。「アニメの1話は視聴者を引き付ける、話題性のある内容にするべきだ」という考え方を私は持っているのですが、この方法だけではネットの話題性としては生き残れない時代になってきているのではないか。

その中で、今クール放送中のAngelBeatsが取った「事前にハードルを上げる→ここまでハードル上げたんだから、1話は少なくとも見て、そして批評してやるぜ」という、視聴者にかなり高い確率で1話を見せる気にさせてくれるこのハードル上げ販促方法は、とてもとても素晴らしいのではないかと思いました。

最近は大分に減ってきましたが、それでもまだ1クールに何十本とアニメが放送開始されているわけで。そのアニメの中で一体どれだけのアニメが0話切り*1されているんでしょうか…。
「アニメの1話は視聴者を引き付ける、話題性のある内容にするべきだ」という考え方は、1話切りに焦点を置いた考え方です。そして「事前にハードルを上げまくる」販促方法は、0話切りに焦点を置いた販促方法だと思います。
どちらかというとこれまでのアニメ販促においては、1話切りに焦点を置いたものが多かったように思います。0話切りに焦点を置いた販促方法を用いるアニメというのは主にオリジナルアニメが多いですが、それでもAngelBeatsに比べるとハードルの上げ方はまだまだであったと思います。最近はtwitterが爆発的に流行っており、中の人や製作者側の何気ない一言で凄まじくハードルを上げることができる時代になっていると思います。
AngelBeatsのハードル上げ販促方法が成功したことで、今後アニメの販促方法は0話切りにより焦点が置かれるのではないかと予想します。しかも、それはオリジナルアニメに限らず原作付きアニメでもです。むしろ、原作付きアニメにもハードルを上げてもらいたいと思うのです。
アニメが放送されれば様々な感想、批評が飛び交うのは当たり前です。しかし、見てもらわなければその数は減り、話題にも上らないのです。だからこそ、製作者側は0話切り販促、つまり事前にハードルをこれでもかと上げまくるべし、だと思うのです。「こんなアニメ、今クール放送してたのかぁ」というのだけは避けたいですよね。ここ最近忙しくアニメをあまり見れない私でも、AngelBeatsだけは毎週欠かさず見ております。

*1:1話どころか、その作品を全く見ないこと。また意図的にその作品を切る時にも使われる時がある。例:面白くなさそうだから、このアニメは0話切りするわww