隠れてていいよ

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暁美ほむらさんは、3話の魔女の正体を知っていた説

1話2話と観てきたからこそ、3話開始5秒で絶望を感じるわけです。2話の大きな争点は、どんな願いを叶えるかでした。そういった意味で、「美樹さやか+入院している人」という組み合わせが出た瞬間に、あぁ、さやかはこの人を助けるために魔法少女になるんだと思うわけなんですね。人を助けることは良いことのはずなのに、不安に感じる矛盾。

巴マミさんの退場

3話の一番の見所は、マミさんの退場だと思います。一言で表すと、あっさり。あっさりすぎて、裏があるのではないかと勘ぐってしまうほど。まどかを魔法少女にしたいがために、計画的に起こした事案なのかどうか、という点。4話冒頭で、何事もなかったようにマミさんに出てきて欲しいけれど。

また疑問に感じる点として、暁美ほむらが今回の魔女を軽く倒してしまったことが挙げられます。マミさんが最初に魔女を倒したときのように、軽く倒してしまいました。魔法少女と魔女には、相性があるんでしょうか。
さらに、暁美ほむらさんが人が死ぬことを簡単に許容できる人でないとするならば、なぜマミさんに捕まるようなヘマをしたのか、という点も疑問です。魔女の結界内に入って直ぐにマミさんに見つり束縛されてしまいましたが、見つからないように侵入して、密かに見守ることもできたでしょうに。

などなど、分かりやすい矛盾点が有り過ぎるので、仕組まれたものではないか、という疑念がなくならないのです。

病院で生まれる魔女は強いのか?

暁美ほむらさんが発した「今度の魔女は、これまでのやつらとはわけが違う」というセリフ。非常に違和感を覚えてしまいます。なぜ暁美ほむらさんは今度の魔女が強いと知っていたのか。場所柄(つまり病院などで生まれる魔女は強いと決まっている)だとするならば、マミさんがそれを知らないわけがないはず…です。
ですが逆に考えてみましょう。暁美ほむらさんと比較して、マミさんは魔法少女としてのキャリアが短いとします。だから、マミさんは今回の魔女が強いとは思っていなかった、と。1話で凶悪そうな魔女と戦っているのは、暁美ほむらさんです。マミさんではありません。そういった意味で、キーパーソンはマミさんより暁美ほむらさんなのかもしれません。

また、もし魔女の強さに幅があり、魔法少女が死んでしまうかもしれないというレベルの魔女が存在すると分かっていたのなら、マミさんがまどかとさやかに、魔女退治の見学なんてさせるのでしょうか。3話では、マミさんが退場した後、まどかとさやかは命の危険に晒されました。これはおかしい。

なぜ、今回の魔女は強かったのか? なぜ暁美ほむらさんはそれを知っていたのか? なぜマミさんは魔女の強さを知らなかったのか?

魔女は呪いから生まれる存在

魔法少女が願いから生まれる存在だとしたら、魔女は呪いから生まれる存在だそうです。すると、魔女も元々はニンゲンだった可能性が高いわけです。人を呪ってやる代わりに、魔女になれ、という話があってもおかしくないわけで。もしかしたら、今回の魔女がまだ人間だった頃の姿を、暁美ほむらさんは知っていたのではないだろうか。そして、とても近しい人だったのではないか。だからこそ、手強いと分かっていたし、また自分が倒さないといけないと感じたのではないだろうか。

魔法少女は魔女を倒すことが目的ではなかったのか?

さらに矛盾を感じたシーン。それは、Aパート冒頭でマミさんが魔女から分裂したという使い魔を倒すシーン。魔法少女は、魔女を倒して自身のソウルジェムの曇りを無くすのが目的の一つであると思っていました。なので、魔女の取り合いが発生することも…なんて仄めかされていました。
今回使い魔という存在が登場しました。この使い魔は倒してもグリーフシードを手に入れることができません。つまり、もしグリーフシードを手に入れることが第一の目的ならば、魔女を倒さなければいけません。なので、使い魔は倒さないほうが良いのではないでしょうか。魔女になるのを待ってから倒したほうが、目的達成には近いのではないでしょうか。

可能性としては幾つか考えられます。まず、魔女が増えすぎるのも問題だという説。適度な魔女の数でないと、処理しきれない等の理由です。使い魔を駆除しつつも、本体である魔女が現れたら取り合いになる、と。そんな単純ではない気はしますが。
次に、グリーフシードを手に入れることが本来の目的ではない説。今までは、目的がグリーフシードを手に入れること、その手段として魔女を倒すことがあるのだと思っていましたが、実はそうではなく、目的は魔女を倒すことで、過程としてグリーフシードが手に入るだけなのかもしれません。

謎は深まるばかり。グリーフシードについて考える際にネットを調べていますと、興味深い記事を発見。

その中で気になった箇所を引用させていただきます。

ソウルジェムが濁り切った時、嘆きの種=グリーフシードへと変貌し、魔法少女は魔女となる。これを回避するためには、魔女を倒してグリーフシードを手に入れ、濁りを取らなければならない。

ソウルジェムとグリーフシードは元々は同一のものであるという説。魔法少女と魔女というのは表裏一体説ですね。この説は非常に興味深い。twitterのTL上で、「1話の魔女(敵)はまどかではないか」という説を目にしましたが、当たらずといえども遠からず、なのかもしれません。