注意:予告なくフラクタルリローデッドのネタバレが挟まれることがあります。ご注意下さい。
ネッサは、フリュネの妹のドッペルだということが3話で分かりましたね。まさかの妹属性に、歓喜しました。
さてここで、ドッペルの定義をフラクタルリローデッドから引用します。フラクタルリローデッドとは、ストーリー原案を手がける東浩紀さんが、雑誌「ダ・ヴィンチ」で連載を開始した、フラクタルのノベライズです(参考「フラクタルを100倍楽しむ方法」)。
ユーザーがバルーンにアップしたライフログを引き継ぎ、性格を模倣し、本人のかわりに社会生活を送って人間を面倒なコミュニケーションから開放してくれる、便利な万能エージェントだ。
ここで注目したいのは、「性格を模倣し」という部分です。なお、以下ではドッペルのネッサをドッペルネッサ、リアルのネッサをリアルネッサと呼ぶことにします。
ドッペルネッサが存在する理由
ドッペルネッサは、軽い・明るいというイメージです。もしドッペルが、リアルを模倣したものであると仮定すると、リアルネッサはドッペルネッサのような性格だと考えられます。ところで、なぜドッペルネッサは存在するんでしょうか。
そもそもドッペルネッサを創りだしたのは誰なんでしょうか。
ドッペルというのはユーザーがバルーンにアップしたライフログを元に作られるはずなので、ドッペルが存在するということはそのドッペルを作ったのは本人である、と考えるのが普通でしょうか。これが正しければ、リアルネッサ自身がライフログをバルーンにアップした、ということになります。つまり、ドッペルネッサはリアルネッサそのものだということです。
リアルネッサならこう思うだろう、と誰かが意図的に作ったわけではなく、リアルネッサ本人が作った、ということが重要です。ドッペルネッサには、リアルネッサのありのままが詰まっているのかもしれませんし、もしかしたらリアルネッサの願望が詰め込まれているのかもしれません。
なぜ、フリュネはネッサのドッペルを持ち出したのか。それはフリュネが、フラクタルシステムが機能していないということを、ネッサに伝えたかったから・考えてほしかったからではないでしょうか。リローデッドによると、ドッペルが感じた記憶や知識は、ドッペルを発行した本人が知ることができます。