隠れてていいよ

主にアニメや漫画の感想を書いています

BPOに寄せられた視聴者の意見が相変わらず面白い

BPOに寄せられる視聴者の意見は、毎月チェックしているのですが、本当にネタじゃないの?と思うものまで紹介されています。2010年12月に寄せられた意見から、抜粋してみます。なお、タイトルには面白い、と書いたのですが、本当に大丈夫か?と思う意見が多数あり、怖いです。

例によって、調査方法と概要についてを引用。

12月にEメール・電話・FAX・郵便でBPOに寄せられた意見は1,396件で、11月と比較して332件増加した。意見のアクセス方法の割合は、Eメール71%、電話26%、FAX2%、手紙ほか1%。
男女別では男性67%、女性30%、不明3%。
世代別では30歳代31%、40歳代24%、20歳代20%、50歳代11%、60歳以上10%、10歳代4%。

突込みどころが多すぎる

日付は失念したが「サンタさんは実はパパなんだよ」という発言があった。私は放送を見ていないが、子どもが見ていた。小さな頃から夢を壊さないよう「サンタさんは本当にいるんだよ」と信じさせてきたが、子どもが「テレビで『サンタさんはパパだ』と言っていた。パパとママは嘘つきだね」と言った。なぜ子ども向けの番組で夢を壊すようなことを放送するのか?

早速これである。2chのコピペかと思いました。ですが、ちゃんと載っています。
ここで問題は、この母親さんが子どもに対してどんな返答をしたか、であると思います。誰もが通るサンタさん問題ですが、こういった意見を持っている母親さんが、ちゃんと子どもと向きあって丁寧な説明をしたとは思いがたい…。何とも悲しい。

バラエティー番組で、ある歴史上の人物が600人もの女性を殺し、その生き血で若返ろうとした話が実際に殺害に使用された道具などを交えて紹介されていた。あまりにも残虐な話で、背筋が冷たくなった。ちょうど夕食後の時間だったので娘と見ていたが、怖かったようで泣き出してしまい、その後も思い出しては泣いていた。あのような残虐な内容を子どもも見ている時間帯に放送するのはやめてもらいたい。

どうして見ている途中でチャンネルを変えなかったんだ…。「子どもも見ている時間帯に放送するのはやめてもらいたい」と責任転嫁するんじゃなくて、「駄目だと感じたらチャンネルを変えるかテレビを消すかする」というのが親の役目でしょうに…。

近頃はギャグアニメでさえ、パンチラシーン等に不自然な光による規制が入っている。余りにも過剰な反応で子どもへの説明に困る。パンツは、光で隠すようなテレビで放送出来ないわいせつな表現なのか?見ていて不自然だ。子どもに見せるか見せないかは保護者が決める。過剰な規制は不要だ。

この子どもは一体何歳なんだろう…。夕方アニメやゴールデンタイムのアニメでも、パンツの光規制ってありましたっけ…。まっとうな意見なはずなんですが、何故か笑いが…。「あの光はね、男のロマンなんだよ」って説明したらいいんじゃないですか?

おわりに

まだまだ有りますので、是非ご自分でご覧になってみてください。BPOの意見紹介だけで、ブログ記事書き放題だと思いますよ。

ところで、BPOの視聴者意見ばかり取り上げられがちですが、色んなコンテンツがあります。
BPOという組織は、「放送倫理検証委員会」「放送人権委員会」「青少年委員会」と大きく3つから成り立っているそうです。その中で、「青少年委員会」が行っている「放送と青少年に関する委員会 」という会議の議事録が公開されており、こちらもオススメです。(参考:2010年度議事概要

12月においては、「中高生モニター」という項目があります。

12月〜2月は「ドラマ・アニメ番組」のジャンルを取り上げている。12月はその中から「好きな番組、面白い番組」を選んで、どこが面白かったのか、どんな設定や構成、俳優や声優に好感が持てたかなどについてその理由を書いてもらい、31人から報告が届いた。

今月は、ドラマ・アニメ番組というジャンルとあって、アニメに関してもかなり素晴らしい・興味深い意見が多数書かれています。その中で、AngelBeats!に関するものがあったので、そちらを引用して、この記事を終わりたいと思います。

「今月のキラ★報告」(愛知・中学3年女子)

私はアニメが大好きなので12月の課題は私の得意分野です。好きなアニメはたくさんありますが、『AngelBeats!』について書きす。私がこのアニメに出会ったのは、去年、中学2年のときでした。中2のとき私はクラスの何もかもが嫌いで「友だちってなんだろう」「自分なんていなければいいのにな」って思う時期がありました。
アニメ好きな私は、神谷浩史さん、花澤香菜さんなどの声優が目的でこのアニメを見始めました。「死んだ世界で、天使と戦う?!」何のこっちゃ、イミが分からない。見始めの印象はそこそこでした。しかし回を重ねるごとに、命の重み、仲間がいる意味、仲間の大切さ、人生ってすごいんだな、っていうことを教えてくれました。
キャラクターの一人に「岩沢まさみさん」という人物がいます。その子は死んだ世界でバンドを組んでいます。バンドで演奏する曲は岩沢さん自身の作詞・作曲で、その歌はすごいものばかりです。曲の一つの歌詞に「泣いている君こそ、正しいんだよ」という歌詞があります。それは岩沢さんが死ぬ前に思ったこと、感じたことを素直にそのまま歌詞にしています。そんな素直な歌詞だから、私の心に響きます。「世界を悩んでいる自分がちっぽけなような…」そんな気分になります。今でもくじけそうになったらこのアニメを見たりします。
私は『AngelBeats!』が大好きです。愛しています!!

【委員会の推薦理由】
主人公であるアニメ・キャラクターの姿が目に浮かんでくるような、番組の魅力が生き生きと伝わってくる、感性豊かなレポートでした。日常のアニメ番組から希望を見出すことの素晴らしさや感動を、自分の言葉で素直に表現したところが高く評価されました。