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これはゾンビですか? BD1巻のオーディオコメンタリーから感じる、こだわり

概要

これはゾンビですか? BD1巻をゲットしました。買おうかどうかしばらく迷っていた本作品ですが、「この作品は面白い」という自身の直感に従い、購入となりました。皆さんおなじみ角川価格、2話で9,240円、アマゾン価格で6,776円でございます。
さてさて、どうだったか? 一言で表すならば「買って良かった!」でした。特に買って良かったポイントは、画質や音質、修正などではなく、オーディオコメンタリーでした。

本記事では、オーディオコメンタリーに焦点を当て、これゾンの良さについて書いていきます。よろしければお付き合い下さい。

特典の定番となってきた、オーディオコメンタリー

最近はBD(DVD)の特典として、オーディオコメンタリーが一般化してきましたね。はっちゃけた内容が多いことから、「これが本編」なんて言う人もいます。

少し話がそれますが、私が個人的に印象深かったオーディコメンタリーは、撲殺天使ドクロちゃんでしょうか。監督の水島努さんや、原作者のおかゆまさきさんが繰り広げる、良い意味でひどすぎるトークは必聴ですよん。無印も2期も、どちらもひどいです。

閑話休題。これゾンの話に戻ります。

監督とシリーズ構成のオーディオコメンタリー

さてこれゾン1巻のオーディオコメンタリーは、監督の金崎貴臣(かなさき・たかおみ)さん、シリーズ構成の上江洲誠(うえず・まこと)さん、そしてハルナ役の野水伊織(のみず・いおり)さんの3人で行われています。
具体的な話を書きだすとキリがないのですが、内容は本当に面白い。いわゆる裏舞台的なお話が、監督本人とシリーズ構成さんから話されるわけですから、面白くないわけがない。

特に素晴らしい、と感じたこと。それはこの作品に、お二人が並々ならぬこだわりを持っておられること。ストーリー全体の運びから、各キャラの言動の一つ一つまで…オーディオコメンタリーではそのこだわりを聴くことができます。なるほど、これゾンが面白いわけですよ。


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こだわりについて、具体例を一つ書いてみます。
歩が魔装少女に変身し、ザリガニ姿のメガロを倒し、校庭で皆に晒し者にされる場面。皆にパシャパシャ写真を取られながら、「もぅいやぁ〜」と言いながら魔装少女姿で走る歩。1話のBパート終了時と、2話のアバンタイトルで使われたシーンなのですが、ご記憶にあるでしょうか。

この歩が走るシーンには、監督のこだわりがあったそうです。直接自分でラフを書いて、信頼できるアニメーター、高橋 しんやさん(同姓同名の高橋信也さんでは無い)に「ちょっとカマっぽい感じにしたいんですけど」と相談して書いてもらったそうです。すると、監督が思い描いていたものの200%のものができたそうで、それがあのシーンだったそうです。
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といったように、それぞれのシーンに対するこだわりを語っておられるのですが、それがとても気持ちが良いのです。自分が大ハマリしたこれゾンという作品が、自分の思っていた以上の情熱が注ぎ込まれ作られていると分かった時の興奮。素晴らしい。



ちなみに、監督は歩のケツに並々ならぬこだわりがあるそうです。

最後に

久々に買ったBD(DVD)でしたが、非常に満足度が高いものでした。後は特典の冊子を読むだけなのですが、1日で全て消化すると勿体無い気がするので、じっくりと読んでいきたいと思います。

角川価格でしたが、それに負けないくらいの満足度はありました。