隠れてていいよ

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『うさぎドロップ』という作品は、心が痛くなる作品でしょうか、それとも心がほんわかする作品でしょうか

うさぎドロップ』という作品は、心が痛くなる作品でしょうか、それとも心がほんわかする作品でしょうか。


以前、うさぎドロップが辛い、という記事を書きました。この記事は、2話まで見た際の率直な気持ちを言葉にしたものでした。記事タイトルの通り「うさぎドロップは見ていてしんどい」という、そんな内容でした。
現在関西では、第9話「たいふうがきた!」まで放送が終わりました。2話から9話まで見て、うさぎドロップに対する考え方は徐々に変化しました。

2話をピークに、ただ辛いだけの話は減ったように思います(厳密に言えば、2話も辛いだけの話ではない)。ただし減っただけで根本的な悲しさ、りんの両親の問題は依然として根深い。



りんの両親問題はこの作品の根幹であり、切っても切れない。では話の内容は悲しいだけなのかというと、全くそうではない。
9話では、多くの人が家族愛を感じたと思う。コウキとコウキママとの、家庭を持ったかのような、つかの間の体験。同時に、「一人で子供を育てるということ」という難しさ・辛さ・悲しさも覚えたと思う。



冒頭で、この作品が「心が痛くなる」のか「心がほんわかする」のか、どっちなんだという問いを投げかけました。この答えに、今の私はこう答えます。
両方です、と。


どちらか一方だけに目を向けて、それだけを楽しむ方法もそれはそれでオッケー。だけどもしも、悲しい方向だけに目を向けて、この作品を全く楽しめないのであればそれはもったいないと思います。そう、2話の時点の私のように。


見ていて辛くなることもある、だけどそれ以上にほんわかする……りんの両親問題に真摯に立ち向かう大吉は私の心をつかみます。