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『緋色の欠片』第1話 優等生の1話……と思いきやぶっ飛んでるかもしれない

今期新番組初視聴は、『緋色の欠片』という作品でした。調べてみると、1話は既に先行放送として3月に幾つかの局やネットで放送・配信されていたようです。


さて、本作品は(女性向け)恋愛シミュレーションゲームに属するゲームが原作のようです。緋色の欠片 - Wikipediaを調べてみますと、どうやらミュージカル化なんかもされていて、かなり流行っているだろうと思われる作品です。


第1話を見た最初の印象は、なんと丁寧に作られているんだろうなぁということでした。ストーリーの説明に時間をちゃんと取っているという点が何よりまず重要なのですが、それ以外にも細かな点として、

  • 「バスが停車し、ヒロインが降りる」というシーンの中での、バスの揺れ動きの描写が細かい
  • 「オサキ狐という妖怪が、地面をすり抜けることが出来ることにヒロインが気づく」というシーンでの、ヒロインとオサキ狐のやり取りが非常に丁寧

という2点は強く印象に残りました。どちらのシーンも適当に描いても多分問題がないんですが、そうだからこそ丁寧に描かれると印象に残ります。また料理描写、厳密には鍋料理の描写も「丁寧」であり好感が持てました。たかが料理、されど料理。



ストーリーとしては簡単に言うと、ヒロインが不思議な力を持つ巫女だった、そしてそれを守ることを強いられている男たち、という図です。
突然「玉依姫」という位を強いられることとなったヒロイン春日珠紀。
ヒロインの春日珠紀は当初、ちょっと老けているなぁと思ったのですが、ちゃんと1話通して見ていると、まだまだ可愛い幼い感じがあることに気づき、ホッとしています。特に体のラインが出るシーンがあると、膨らみかけの胸であったり、ちょっとほっそりした体型であることがわかるので、あぁまだまだ成長過程なんだなぁと理解できます。ここ重要です。


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画像は、TVアニメ『緋色の欠片』公式サイトより引用

上手く入り込めれば

本作品の1話を見て思い出したのが、『金色のコルダ』という作品です。こちらもいわゆる恋愛シミュレーションゲームに分類されるのですが、世界観こそ違えど、結構雰囲気が似ているなぁと思いました。どの辺が似ているかというと、男性主体になりすぎないところです。女性向け作品は忌避する人も多いようですが、見てみると存外、面白いことが多いです。

例えばセイント・ビースト純情ロマンチカといった作品と比較すると、金色のコルダや最近だとうたプリ、そして本作品は入り込みやすいのではと感じます。


私はというと、女性向け恋愛ゲーム原作のアニメ作品に割と相性が良い方なのか、1話の感じから「これは面白くなるに違いない」という直感があります。

終わりに

記事タイトルに「ぶっ飛んでるかもしれない」と書いたのは、そういう要素が今後どんどん出てくるのではないか、という予想です。具体的には1話で、鴉取真弘(あとり・まひろ)が空中で一回転してヒロインの前に降り立つシーンがありましたが、例えば「この1回転はほんとうに必要だったのか」と思ってしまうことそれ自体がぶっ飛び要素の一つなんですよね。
作品内では真面目にやっているんだけども、見ている方からしたら突っ込みどころがある……そういう、ある意味ではネタアニメ的要素の部分が今後も描かれるのではないかと密かに期待しています。

全くノーチェックだった作品でしたが、楽しみな作品になりました。