隠れてていいよ

主にアニメや漫画の感想を書いています

『コードギアス 亡国のアキト』は、ただただ「面白い」と思わせてくれる作品(ネタバレ無し)

2006〜2007年のアニメ作品と言えば、という話題があればまず話題に上らないことはない作品『コードギアス 反逆のルルーシュ』。
2006年に『コードギアス 反逆のルルーシュ』、2008年には続編の『コードギアス 反逆のルルーシュR2』が放送されました。1期2期ともに今では珍しい方に分類される2クール作品で、2期で失速しなかった作品は、と言われたらコードギアスの名前は順当に挙がるでしょう。また個人的な話ですが、ロボットアニメに強く訴求されずロボットの形状など多くのアニメで覚えていない私が唯一と言ってもいいほど強く印象に残っているのがコードギアスという作品です。
当時を振り返って私が一言で表すとしたら「怒涛」という言葉を使います。


なぜコードギアスという作品を私が好きになったかといえば、改めて考えてみると幾つかの要素が絡んでいたと思います。例えば、

  • 中二病的かっこ良さ
  • 頭が良い主人公ルルーシュ(物事を俯瞰して先手を打つことができるという意味でデスノート夜神月と似ている)
  • 魅力的な女性たち、そしてエロい(ただしパンチラ的なとかそういう直接的な意味ではない)

などは、有り体だけど間違いなく惹かれていた。



そして何より、「毎週が、楽しみで楽しみでならなかった」

作品に没頭するということ

「面白い作品は、画面に引き寄せられるように目が離せない」。こういう言葉を使うと「またまたご冗談を」と言う人もいらっしゃるでしょうが、そういった作品や話というのはやっぱりあるんですよ。気づいたらAパート終わってた、気づいたらBパート終わってた、気づいたらED始まってた、気づいたら次回予告終わってた……見終わった後に「これはスゲーや……」って、何も言えなくなったり興奮してキーボードが止まらなかったり。

そして、何回見ても画面にスーッと引き込まれるんです。キャラクターたちが動いているのを、ずっと目で追って、眺め続けてしまうんです。何も考えずとも作品に没頭できてしまう、いや没頭させられてしまうという言い方のほうが正しいだろうか。ただただ「面白い」と思える精神状態とも言えるでしょうか。



少し話がそれますが、最近私は「ただただ何も考えずに見れる」という事がとてつもなく重要なことだと強く感じています。ややもすると「日常系」なんて括りで捉えられそうですが、そうではありません。ただただ見ているだけでいいのだ、ということを自分の中で保証できる作品、安心させてくれる作品という感覚でしょうか。頭空っぽにして見れる、とも若干被りつつイコールではない感覚でしょうか。
直近の作品を例に挙げれば、『人類は衰退しました』『じょしらく』『偽物語』『モーレツ宇宙海賊』『男子高校生の日常』『めだかボックス』『ヨルムンガンド』『咲-Saki-阿知賀編』『這いよれ! ニャル子さん』などでしょうか。
もっと別の言い方をすれば、録画した作品の再生ボタンを押すことに億劫にならない、なんて表現もできそうです。


話を戻して。コードギアスが放送されていた当時、「コードギアスを見る」という行為は私の中で習慣になっていました。06年だと、他のアニメもほとんど全部見てましたがその中でも「今日はコードギアスだ」というワクワク感は頭ひとつ抜けていました。
そして、いざ放送が始まったら、完全に作品に没頭し、感じたままに感じていたように思います。まさしく「怒涛の展開」が毎週のように続き、「ここで終わりかよおおおおおおお」と毎週のように実況板に書き込んでいました。

亡国のアキトに没頭した

さて、そんな素敵な思い出が残っているコードギアスですが、今回上映されている作品『コードギアス 亡国のアキト』は、時間軸で言うと無印とR2の間のお話です。何だ続き物かよと思った方、ご安心下さい。
繋がっているけれどもそれを知らなくても全く問題がないタイプです。知っていれば分かることが多いけど、取り残されることはないタイプです。
コードギアス亡国のアキト 公式サイトのトップには「『亡国のアキト』を見る前に…これだけは知っておきたい! 3つのポイント」と題してフォローがありますが、映画冒頭で簡単に説明されるあらすじだけでも問題ないかと。気になってから調べれば良いと思います。


さて私は前述したように当時あれだけ楽しんだくせに、新作映像に対してそれほどモチベーションが上がっておらず、8月4日より上映が開始されていたのにも関わらず、場所によってはもうじき上映が終わろうか、もしくは終わっているという本日見に言って参りました(劇場情報:http://www.geass.jp/akito/movie_theatre.html)。


そして上映後、「あぁ、見に行っておいてよかった」と感じたのでした。


上映中そして上映後感じたことは、まさしくテレビでコードギアスを見ていた時のようなドキドキ感、ワクワク感、没頭感だったのです。「やっぱりコードギアスは面白い」と、つい過去を美化して語ってしまおうというくらいには。

ほんとうに心が躍らされるのです。気になるー、という欲求が刺激されるのです。初めて見るキャラクターであるはずなのに、いつの間にか感情移入させられていて「もっと見せてー」と心が叫んでしまうのです。ストーリーが相変わらず容赦がないのです。皆が皆、自分の想いの元に行動しているのです、なんと素晴らしいことか。
完全に没頭してしまいました。


映像クオリティは文句なし。
おそらく2章以降は、もっともっと人間の臭い部分に焦点が当てられると思います。というかそっちも見たい。バトルも大好きだけど、コードギアスの魅力は人間のやりと言うというか、人によってストーリーが大きく動く点だと思う(当たり前っちゃ当たり前だけど)。
全4章構成予定の本作品ですが、次章以降も楽しみでなりません

終わりに

これを機に、またコードギアスを見たいなぁと思いました。アニメだと2クール×2で結構なボリュームになりますが、見始めたら止まらないんだろうなぁと思ったり。
回し者ではないですが、バンダイチャンネルの見放題プランの中に無印及びR2が入っているようですね。1ヶ月だけ1000円払って視聴してしまう、というのも悪くないのかもしれません。
私はと言いますと、今からちまちまBDを集めようかなと考えていたり。当時はアナログ+ブラウン管モノラル環境で見ていたので。



というわけで、場所によっては公開が終わっているとはいえ、もし見れる機会があればぜひ。ちらっと触れましたが「亡国のアキト」シリーズは全4章構成になっていますので、現在公開中の1章を見ておくと色々捗るかもしれません。