隠れてていいよ

主にアニメや漫画の感想を書いています

三玖天下第一

作品に出会うまでには時間がかかるのに、いざ出会ってみると作品を、そしてキャラクターを好きになるのは一瞬である。
このような言葉を残したのはかの有名な……と続けたいところだけれども、これは私の思うところです。

アニメを見てから原作に手を出して、そしてハマるということを私は昔から繰り返してきました。
その度に思うのは、好きになるのは本当に一瞬だなと。そして、出会えてよかったなと。出会えてなければ一生その作品を、そしてそのキャラクターたちに出会えてなかったんだなって。

今期放送開始した『五等分の花嫁』は、見た当日に原作を全巻買って読み終わらせてくれ、そしてその日のうちにブログ記事を書かせてくれるほど強烈な作品でした。
久々に2ch(5ch)のアニメスレ、キャラスレもそれなりに張り付いている。
thun2.hatenablog.jp



ブコメは良い、そして三玖が本当に可愛いのである。


アニメを3話まで見終わった方も分かると思いますが、三玖は一番最初に風太郎に心を許すキャラクターです。
ブコメにおいて最初に心を許すキャラクターは結構危ういと思っている、なぜなら正ヒロインに出し抜かれる運命力が強いから(当社調べ)。

ブコメツンデレとも比較的相性が良いジャンルで、長いツン期を経てからのデレの破壊力は計り知れない。幾人ものヒロインが涙をのんでいった。
しかしツンデレは、長いツン期を維持する必要があるため、ツンばかりだと作品の人気を保つの難しいので、早期にデレるキャラを入れてくるのが鉄板である。
例えば幼馴染キャラクターは、小さな頃から意識していて最初から好感度が高いパターンが多いので、早期デレになりやすい傾向があったりすると個人的には思う。

さてさて、五等分の花嫁の正ヒロインは五月だと勝手に私は思っています。それはやはり主人公と最初に関わったからに他なりません。
後は、姉妹の中で五月は比較的普通の性格をしているところも、そう思う理由。

古今東西ブコメの世界は戦争。自分の推しが果たして主人公と結ばれるのか、幸せになれるのか。リアルタイムで追って、そして散ったことがある人は常々そう思っているでしょう、戦争だと。

原作既読のためネタバレになるようなことは言いませんが、私は原作を読んでますます三玖を好きになりまして。
完全に三玖推しで、多分三玖以外と結ばれてしまったらしばらく立ち直れないと思います。
アニメでもそうですが、早期にデレるということは、つまり主人公とのドキドキイベントも多いわけですし、つまり可愛い姿をたくさん見れるということもあるんです。
そういう意味で、三玖の人気があることは多分自然で、三玖派の人も結構多い気がするんです(原作をリアルタイムで追っていないので話半分で)。

だからこそ怖い。ラブコメ定番の悩みをここから書きますよ。
そう、三玖が強いからこそ、ここからの他ヒロインの巻き返しが心底怖いのである。

比較的重要なポイントで主人公をきっちりサポートするようなキャラというよりは、常に風太郎のことを考えて積極的にアピールするタイプの三玖。
これは非常に危うい。つまり、出し抜かれキャラなのである。「え、どうして」ってセリフが似合っちゃう子なのである。

幸せなのである。なぜなら三玖は基本的にデレなので、赤面してくれるのである。三玖は普段クールなので、赤面がとても似合うのである。
好感度が高い、なのでデレも早い、なので赤面も多い、なので読者大満足、三玖天下第一。

しかしである、我々は忘れてはならない。ラブコメの世界において、これは死亡フラグとの表裏一体なのであると。
ノーマルは劇薬に簡単に負けることがあるのである。幼馴染フラグなんて吹き飛ばしてしまうくらいに。

なので、原作を読んで、三玖が赤面するシーンがあるたびに心配メーターも上がっていくのである、マジで。
三玖が嫉妬するシーンには一緒になって嫉妬するし、他ヒロインがずかずか入り込んできそうになったら「おいやめろ」と突っ込んでしまう。
これは客観的に見ると「あー、最後は負けるから」の裏返しのように見えて本当に怖い。楽しみながら怖がっているのである。

三玖以外のヒロインが鼻持ちならないキャラクターならこんなにも悩まなくても良いのだけれど、みんないい子で、みんな可愛いのである。
そして主人公の風太郎もそこまでヘタレではないので、これまた困る。つまり、この心配の矛先を向ける先が無いのである。

これ以上書くと原作のネタバレになりそうなので、また記事を改めて原作の感想も書きたいと思いますが、最後にもう一度伝えたい。
三玖が可愛い。三玖天下第一。

五等分の花嫁(4) (週刊少年マガジンコミックス)