見始めてしまったがゆえについつい見てしまっている本作品『神達に拾われた男』ですが、5・6話を見ました。
4話までの感想は以下で書いていますので、よければどうぞ。
thun2.hatenablog.jp
4話までと比較して5話以降はより「持ち上げテンプレ」の色が強くなってきました。
持ち上げテンプレとは、主人公はすごいことだとは思っていないけれども、周りが驚くことで間接的に主人公を持ち上げる手法のやつです。
「スライムを○匹従えてます(ただ事実を述べただけ)」「おいおい、マジかよ(ありえねぇ、こいつ普通じゃないぞ)」ってやつですね。
これまでももちろんその傾向は強かったですが、公爵家の中でなんとか収まっていたので比較的その色が抑えられていたのかもしれません。
5話以降は公爵家以外の人達とも交流が増えてきているため、キャラが立っていないモブに近いキャラが「すごいな」と持ち上げても感情移入がしづらいのかなと思っています。
作品の方向性
今後この作品はどういう着地というか、先を見据えているのかは気になります。
主人公はもともとブラック企業で働いていて、周りから感謝されたりすることなど殆どなかったけれども、この世界で真面目にやっていることが周りから認められて嬉しい……というムーブはもうやってしまったので、
今後どこを目指すつもりなのかなと。
元々社会人だったということを忘れさせていくつもりなのかどうかや、この世界ではもうほぼイージーモードに入りつつある状態で何を視聴者のモチベーションとさせる気なのか、とか。
6話では一つの区切りとして、主人公が公爵家の庇護下から脱却し一人で生きていくと伝えました。
でも、もう一人でも余裕で生きていける気しかしないわけです(そもそもこの子、3年間一人で生きてきましたし)。
その3年間と比べても、少なくとも以下は変わっているわけでして。
- 人脈が増えた
- より多くの魔法が使えるようになった
- 近接戦闘に磨きがかかった
- メインウェポンのスライムたちが増えた、パワーアップした
個人的な展望は、7話開始時点で「数年後……」で始まり、エリアリアとともに旅をする、でしょうか。以前の記事でも二人の絡みをもっと見たいと書いていましたが、最近ますますその気持ちが強くなっています。
まだ子供だったエリアリアの姿は大人びた姿に変わり、魔法も一丁前に使い、スライムも従えて二人で冒険を始める……ありがちな展開ではあるのですが、見たいという思いがあります。
原作にしろコミカライズにしろ、表紙は主人公とエリアリア二人が旅をしているような感じのイラストなので、真面目な話これが本筋なのかなと思ったりはしています。