2025年10月26日(日)に、「RAGE Shadowverse Pro League 2025 第3節」が開催されました。
見応えがある試合ばかりだったのですが、DetonatioN FocusMe(DFM)のSpicies選手が公式戦で勝利をあげられたことに、とても感動しました。
Spicies選手は、プロリーグ第2節まで7戦7敗と勝利に恵まれ続けませんでした。
カードゲームの性質上、ある程度運要素の上振れ・下振れはありますので1勝もできないというのは、ある意味で何かに取り憑かれているとも言えるそのような状態でした。
第1節の感想記事でも書いたのですが、Spicies選手はすぐに自分のプレイングを振り返っておられまして、最善を尽くすためにはどうしたら良いのかを常に考え続けるストイックなタイプの人なんだろうと、勝手ながら見ていました。
反面、ご自身でもメンタルの問題はあるとおっしゃっていて、第2節の振り返り配信にて「何より、あの、1回勝てたら変わると思うから、配信卓で」とおっしゃっていたことは印象に残っていました
(そこだけ切り抜くと微妙なニュアンスが伝わらない可能性もあるので、配信のURLのみ貼ります)。
1戦目 悲しみのエーデルワイス
そして迎えた第3節、その1戦目を見たとき、まじで泣きそうになってしまいました。
レバンガ北海道(LVH)所属のEra53選手との対戦で、ひりつくような中盤、ランダム性の効果を持つカードで3/5の確率を引けずリーサルを逃してしまいました。

エーデルワイスによる進化時効果のランダム4点ダメージが、混融の団結者のいずれかに当たっていればリーサルだったと思います(ノーマンとガーディアンゴレームで顔を殴るとちょうど11点なので、エーデルワイス4点盤面+進化盤面殴り+アングレア盤面殴りで守護を剥がせる)。
もちろん確率ではあるんですが、ここまで勝利の女神が微笑まないなんて、と。同時に、Era53選手がその前のターンからその択を迫らせられるように盤面展開をしていたのもすごすぎると素人ながらに見ていました。
動画は 6:13:57あたりから。
最終戦 微笑んだのは蛇神
その後DFMはチームとして敗戦し3位決定戦へと進むこととなりましたが、Spicies選手は9戦目も惜敗してしまい(財宝ロイヤルに、ごりごりライフを削られてしまった)、9戦9敗となってしまいました。
対戦戦績は2-1でDFMがリードしていますが、第4・5戦で同一選手が出場できないルールがあるため、Spicies選手が出場するかつ、4戦目で勝利するか、4戦目で他選手が負けて5戦目で勝利するしかなくなってしまいました。

そんな第4戦目に出場したのは、Spicies選手でした。
これは試合後のインタビューで明かされますが、チームメンバーも最後にSpicies選手に勝ってほしいということで4戦目に送り出したということでした。
試合は中盤戦にもつれ込み、お互いリーサルを見据え始めるターンとなりまして、お互いが相手のリーサルから逃げるようにライフ管理を始めます。
そして、Spicies選手がリーサルを逃すと相手にリーサルが出そうな緊迫した場面となったターン、そしてそれが最後のターンになりますが、トップで蛇神の怒りを引いてきました。
まさに右手が光りました。

まさにこれしかないカード。これぞカードゲームの醍醐味。
そしてこれまで運に見放されていたSpicies選手に、ついに蛇神……いや女神が微笑んだ瞬間でした。
試合後のインタビューで、すぐに自分の納得のいかなかった反省を話すのもSpicies選手らしいなと笑ってしまいました。
Xの投稿も泣ける。
応援してくれる方々にようやく勝利を見せられたこと、とにかく嬉しい......
— DFM Spicies (@Spicies_) October 26, 2025
今年度のプロリーグは終わってしまったけど、今後の競技シーンに向けて一歩踏み出せたと思います
動画は 8:30:29あたりから。
終わりに
シャドウバースの歴が浅く、このすごさをうまく伝えられないのがもどかしいですが、わずかでも興奮が伝わってくれていたら嬉しいなと思います。
前回の記事でも書いたように、eスポーツ観戦は面白いと改めて思いました。
そして我々視聴者もプロ選手もロボットではありませんから、感情の一喜一憂や今回のようなドラマ性にとても心惹かれてしまいます。
シャドバWBからシャドバを始めた私ですが、プロシーン含めてとても楽しませてもらっており、大満足です。
ゲームの方は、第4弾カードパックの「Skybound Dragons / 蒼空の六竜」が10/29のリリースを控えておりまして、こちらも楽しみです。
シャドバに割ける時間が思うように取れないことも続いておりますが、頑張って第4弾も楽しみたいと思います。