隠れてていいよ

主にアニメや漫画の感想を書いています

2024-04-01から1ヶ月間の記事一覧

環境が人を救っていく――ニーゴ「そしていま、リボンを結んで」を読んで

瑞希と絵名、ふたりとも人生のどん底ともいえる辛かったときに奏の曲に出会い救われた、そんなニーゴとの出会いが描かれるのが本ストーリーでした。 瑞希の過去が徐々に描かれ始めたことが嬉しいのと、絵名と瑞希のカップリングはこのころから最高だったんだ…

最初から駄目だったんだ――ニーゴ「迷い子の手を引く、そのさきは」を読んで

キーストーリー「灯のミラージュ」にて、幼少のころにまふゆが体調を崩してしまったときの、母親の態度を見て以下のように書いていました。 ただただ母親から愛され愛情を熱心に受けることができた時代もあったのだとわかり、ほっとしました。 一方で、親の…

諦められないからこそ、悩む――ニーゴ「空白のキャンバスに描く私は」を読んで

絵名は、誤解を恐れずにいうと、等身大の悩みが描かれていると思います。画家として生計を立てられる父親を持ち、その姿を見ながら生きてきて、将来は絵の道に進むと疑わず進んできたけれども、その父親に、真正面から才能が足りないと言われ自分の将来を勝…

未来灯す一筋の光――ニーゴ キーストーリー「いつか、絶望の底から」を読んで

奏が、絶望の中の一筋の光、希望を見出そうとしていることがあらためてわかり、とても安心しました。 一方で、当初からそういう曲作りをしようとしていたものの、完璧にはいかず、あと一歩のところでまふゆの答えに近づけていなかったともいえる構図が素敵だ…

インプットとアウトプットのバランス

最近プロセカのキーストーリーを読んでは、感想記事を上げています。 それはとても楽しいことで、今の自分の生きる意味の一つといっても過言ではないのですが、少しアウトプットに傾倒しすぎているとも感じています。定期的にやってくる哲学的な問いなのです…

自分が自分であること、それを伝えるために必要な勇気と恐怖――ニーゴ「ボクのあしあと キミのゆくさき」を読んで

話すことで楽になれることばかりではない、なんてことはずっと分かっていたはずなのに、あらためて突きつけられると自分の心は苦しくなりました。 瑞希の過去のことは微細には語られていないけれども、自分が自分であるということを周りに受け入れてもらえな…

まふゆに必要な、愛と温もりと甘えと助け――キーストーリー「灯のミラージュ」初見感想

なんか、震えました。 いつもの悲痛な、叫んでるみたいな言葉もあるけど――、 その底に、誰かを想うような、あたたかい感じがある気がする なんだろう、ここ最近一気にニーゴのストーリーを読み進めながら、奏がどんな曲を作っているのかそしてその曲を聞いた…