隠れてていいよ

主にアニメや漫画の感想を書いています

2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

創作「憎しみより恐怖」

理解できないモノに直面したら、憎しみより恐怖だ。 頭の中で作られる物事の筋道と1ミリも一致しなくて、背後から自転車で突然轢かれる。動転し、頭痛がする。経験は意味がなく思弁も役立たず、ガンガンと中から叩かれて外からはぎゅうと押し込められて。 逃…

創作「パーソナライズ」

理解できないなら、理解すれば良い。 本人が分からないなら、周りから固めれば良い。そうして、自分に対して最適だと思う情報を提供していけば良い。人の痕跡は消えない。記憶から消えても記録は消えない。 糸を手繰っていくように丹念に追っていけば、匂い…

創作「偶然の残酷」

忘れられないなら、忘れられるまで覚えていていい。 でも、忘れられるなら忘れた方がいい。忘れる努力をしながら、忘れられないと思いつつ、段々と薄くなってきて、ようやく色がなくなりそう。 でも、そこでまた、存在を感じた。一気にすべてが振り出しに戻…

創作「見えなかった壁」

ある少年は、とても失敗をした。 友達と、二度と連絡を取れなくなったのだ。その友達とは何度も会って会話をして、気が合うと思っていた。 だが、少年は後悔をしていた。 気が合うと思っていたのは、きっと自分だけだったのだと。物事は自分の都合よく進んで…

漫画『宝石の国』 先生が真実を明かさない理由はやはり愛なのかもしれない

8巻初見感想を先日書き上げましたが、それ以来、先生のことについてずっと考えていました。 改めて1巻からざっと目を通し直してみて感じたことを色々メモしているのですが、本記事では特に先生の秘密についての考察を深めてみたいと思います。8巻までのネタ…

雑記 問題解決は経験が命

毎日解決できないことが多く常に悩んでいるわけなんですが、悩むということは前に進んでいないという考え方もあり難しいところです。 悩むのではなく考えろ、というのは理屈では分かるのですが考えられないから悩んでいるとも言えるわけで。一方で、いろんな…

漫画『宝石の国』 8巻初見感想 次々と明かされる都合の良い真実

8巻読了しました。7巻を初めて読んでから約1ヶ月かかりました。一気に読んだ後に何度も繰り返し読み返すことが私の漫画読みの基本スタイルなのですが、本作品に関しては真逆で1つ1つ丁寧に考えながら読み進めています。 考えながら読むことが良いかどうかは…

映画『インセプション』 ファーストインプレッション

面白すぎる。 感情はあまり理論的に言語化しないほうが良いと思っているのですが、それでもこの気持ちだけは残しておきたくて筆を執ります。 強烈なネタバレを含みますので、未見の方は絶対に読まないでください。インセプション(字幕版)レオナルド・ディカ…

雑記 不安を創作で消す

日曜日が憂鬱かどうか論争は永遠に解決しないと思うものの、自分の中では解決できるのではと思っている。その難易度が高いだけで。 それを難しいと言うのではないかという論もあるが。昔、心が不安定な時期は薬を飲んでいても憂鬱だったのでそういう意味で解…

小説『キドナプキディング 青色サヴァンと戯言遣いの娘』 己で修理できないものを手放せ。それが己の心でも。

戯言シリーズ最新作、読み終わりました。 最後に戯言シリーズを読んだのがいつか思い出せなくて、戯言遣いの戯言を少ししか覚えてないぐらいには昔です。結論めっちゃ面白かったのですが、作品そのものの面白さに加えて20周年記念作品的な部分、復刻的な部分…

漫画『宝石の国』7巻 エモさを感じたシーンを語る

いつも読んでくださっている方にはお馴染みの、初めましての方にはご説明いたしますと、 漫画『宝石の国』の各巻について感情が動かされたシーン――1コマであったりセリフであったりシーンであったりイラストであったり――を巻頭から順に自分の感想を交えなが…