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隠れてていいよ

主にアニメや漫画の感想を書いています

俺修羅4話までをもう一度考えるよ

以前、俺修羅4話見て久々にぶちきれたわ……という批判記事を書いたのですが、それに対して色々ツッコミをもらっていて、私が3話までをしっかり見ていなかったことも原因だとわかり、4話まで通して見返しました。そして改めて4話を考えると、以前とは違う観点での作品への理解が生まれましたので、それについてダラダラ記したいと思います。なお5話が昨日放送されたんですが、まだ未視聴でございます。
前回の記事を読んでいただいたほうが理解は進むかもしれませんです、はい。


ツッコミとしては、俺修羅4話に不満がある方に対しての意見 - 藤四郎のひつまぶしでalphabateさんから、また前回の記事にコメント欄でもhidamalarさんやCROSSさん、その他Twitter上でもたくさんもらいました。適宜引用させて頂きます。



前回私が最も直情的になったのは、「真涼が千和に、坂上先輩の素行を知っていたのに、あてがった(そういう演出をした)ことに対して鋭太はもっと怒るべきではないのか」という点でしたが、まずこの点については誤解がありました。
千和が坂上先輩たちを切った張ったとぶっ飛ばした後に坂上先輩に千和が言った以下のセリフ、「騙したのはお互い様なんです。私先輩のことこれっぽっちも好きじゃありません。超絶鈍い幼馴染と口喧嘩になって、成り行きで彼氏作ることになって、適当に相手を選んだだけなんです」というのが本来の流れであって、別に真涼が直接坂上先輩を裏から操ってあてがったとかそういう事実はありません。
しいて言うならば、真涼は事前に坂上先輩の素行が悪いことを知っていて、見過ごしたというぐらいでしょうか。この点、勘違いして作品を批判していたこと、申し訳ありません。

1について、自演乙の活動で千和の落とす目標を坂上に決めたのは千和自身です。
2話のやり取りを見るに、真涼は最初乗り気ではありませんでした。まぁノリ気でないのは3秒ぐらいでしたが。
真涼が千和を陥れるために坂上をあてがったように考えるのはちょっとフェアではないように思います。

俺修羅4話に不満がある方に対しての意見 - 藤四郎のひつまぶし


で、ですね、この点をもう少し掘り下げてみたいと思います。抽象的に。

真涼が坂上先輩をあてがったわけではないとして、鋭太の反応はあれが普通?

まず、真涼と鋭太の関係をおさらいしてみます。

私は俺修羅の主人公、すなわち鋭太のことですが、彼の境遇をすっかり忘れていて、つまり彼の両親はどちらも愛人を作って家を出て行っており、その影響で鋭太は恋愛アンチになっています。ここの根が結構深いことをまず忘れていました。単純に医大に合格するためだけに恋愛アンチになっているわけではないわけです。
次に真涼ですが、彼女は4話の時点まででは謎が多すぎます。が、表面上語られていることとして、まず彼女はモテすぎます、そして彼女はそれをよしとしていません。周りから好奇の目線を向けられるのが好きではありませんでした。そこで、彼すなわち鋭太を利用しようとします。その解決方法とは、嘘の恋人を作ることです。嘘の恋人を作れる条件・要素として真涼は恋愛アンチと「裏切れないこと」を上げました。恋愛を毛嫌いしている相手であれば嘘の恋人という形が作れること、そして後者は脅しです。いくら恋愛アンチであっても恋人のふりをすること自体を断られる可能性があるからですね。実際一度断られます。
かくして二人は嘘の恋人ごっこを始めるわけですが、この裏には真涼の鋭太への想いが見え隠れします。つまり、真涼は嘘の恋人ごっこを始める前から鋭太のことが好きだったのではないか、ということです。

つーのは真涼は病的に鋭太を好きだ、という見方をしているからで。
ちらほら見える真涼から鋭太へのコワイぐらいのアプローチからそういうのを読み取ってしまうのです。

そうすればあの女の子とは思えないジョジョ好きとか謎思考回路は鋭太の好きなものを自分も好きになろうと思っての結果だと思えるし、鋭太のノートも鋭太の家に忍び込むとかそういう手段で手に入れたのではと思うのですがこの辺は原作読めって話ですね。すみません。

俺修羅4話に不満がある方に対しての意見 - 藤四郎のひつまぶし

alphabateさんの「鋭太のノートも鋭太の家に忍び込むとかそういう手段で」という発想は素晴らしいですね。


さて次に千和と鋭太の関係ですが、これだけで1本記事が書けるだろうというくらいは面倒臭い。とはいえ単純に言えば、家族以上の関係になりたい、家族ではなく普通の友達同士として付き合ってそして恋人の関係に発展したいという千和の想いが鋭太には全く理解されないというチグハグ状態です。さすがにこの点は鋭太が鈍すぎると思うのですが、ただ家庭環境と、千和が怪我をした時を目の当たりにしていることを考えれば、鋭太が千和を家族のように思ってしまうのも致し方ないのかもしれないなぁと思ったりも。
例えば彼が彼女のために医者を目指しているとか、彼女のために料理を腕を上げたとか、そういうところを見るに、鋭太に悪意がないことがわかりますが、同時に千和は複雑な心情だったのだろうことが推測されます。

そういう複雑な状態の二人の間に、真涼というイレギュラーが割り込んでくるからこそ「修羅場」となりうるわけで、そういう意味でこの作品のタイトル「俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる」は確かにそうだなぁと思うわけです。


さてそういった前提条件を踏まえた上でもう一度考えてみたい。ここで、@mikimomo_asさんのツイートを引用させてもらいます。









果たして鋭太は真涼の考えていることをどこまで理解していたのだろうか。というか真涼がそもそも何を考えているかわからないのに、ここを理解するのは難しい。
これは私の意見ですが、真涼はものすごく俯瞰的に物事を眺められるキャラだと思っていて、「なんでも完璧にこなすが、時々弱いところを見せる」というよりは「時々弱いところを見せるが完璧である」と思っているんです、ただし恋愛を除いて。
ただ彼女がいつも口にする「全部嘘」も間違っていないと思っていて、虚構の自分を創りあげてそれを演じているのだと思うんですよ(もしかしたら本当に弱いだけのキャラなのかもしれないけど…)。ですから、完璧キャラの真涼、を演じている真涼、というような構図なのではないか。

ですから、今回の一連の千和のことについても彼女にとってはなんにも感情移入するところがなかったのだと思うんですよね。これは仮説ですが、真涼は鋭太のことが好きで、二人でイチャラブしたくて(それはベタベタするだけでなく、一緒に遊んだりとかそういうのも含めて)、それを行うためになら手段は選ばない、と。恋愛アンチである鋭太と楽しむための余興の一つとして、千和という手段が使われただけ。真涼の思い通りに行かなかったのは、鋭太の千和への想いが、鋭太の恋愛アンチの想いよりも勝っていたからかなと。


で、真涼の思いを「鋭太」がどこまで理解していたのかなんですが、すっげー表面上しか理解していない気がするんですよね。感情的にはなるが、裏読みはしない、そんなキャラなのかなぁと……。千和さん……。だからまぁ、真涼さんが千和に対してそういう行動をとってしまうことを理解できてしまう……と。
ただ理解できつつも今回は千和さんを優先した鋭太なわけで、「千和をこういう事態に陥らせることになった結果」に対してもう少しぐらいは真涼さんに食って掛かっても良いのではないかなぁと心情的には思ってしまうのです…。恋愛アンチでありかつ真涼を信頼していたとしてもですよ。

鋭太が真涼に対して「俺達の絶望を他のやつに押し付けるな」と言っている通り、鋭太は真涼の理解者であり、ずっとそっち側であることを宣言していますが、あくまで二人の話であって、それを他のやつ(今回ならば千和)に押し付けるな……この理屈は理解出来ました。だけど、真涼の彼氏としての晴れ姿を見せるなど「ずっとそっち側であること」を、言葉だけでなく行動で伝えたとしても、それは「真涼と鋭太」の話の訳で、その部分に今回の千和の件が疎外されているのが気持ち悪いんですよね。
いくら坂上をけしかけたわけではないとはいえ、こういう状況、つまり千和さんを恋愛アンチに持って行こうとした流れ自体は真涼さんが作ったわけですし。そしてそれに対して「俺達の絶望を他のやつに押し付けるな」で終わらせてしまう鋭太くんの心情がやっぱり私にはいまいち理解できないのでした。


以上、今後4話以降で何がわかっていくと嬉しいかというと、
・真涼の真意や考え方、生き方
・鋭太がただの鈍感なのか馬鹿なのかすげー裏読みキャラなのか
の2つですね。これがある程度描かれてきたら、また4話について考えたいと思います。4話の時点でうだうだ言うのは早計だったかもしれません。


ちなみに私は千和さんをそれほどゲスいとは思っていなかったり。空回りしている感はありますが、彼女はそれほど責められる必要はないんじゃないかなぁと。

終わりに

前回の記事はちょっと感情的に、目の前のことだけに拘泥した残念な記事だったと反省しております。とは言いつつも、まだ納得いっていないことは確かなので、引き続き考えて行きたいなぁと。原作1巻をとりあえず買いましたので、そのうち読みたいと思います。

かくもキャラクターの心情を考えることは難しい。