true tearsが終わりました。時間の関係で今日視聴を終えました。最終回を見終わった後ここまでため息が出て、ここまで心が落ち込んで、ここまで泣きそうになったのは初めてかもしれません。わかってました、おそらく比呂美ルートになるんだろうとは。4月1日にエイプリルフールネタで比呂美の事を書いてましたが、実は書いている最中あながち書いていることが間違ってないんだろうなぁという実感を持ってました。私は最後の最後まで乃絵派でしたし、それは最終回を見た後ももちろん変わりません。でも、展開の流れを見ているとやっぱり比呂美ルートへと眞一郎が行くことは分かってました。でも、でも、乃絵が幸せになればいいと思ってました。アニメの前半こそ眞一郎と乃絵が一緒になることがもちろん一番の終わり方だと私は思ってました。でも、最終的に乃絵ルートへと行かなくても、乃絵が最後幸せに、笑顔で終わることが出来ればもう言うことは無い、と思っていました。そして、最終回。実は、最後の雷轟丸の小屋の前でのシーンまでは「あぁ、やっぱりこんな終わり方なのか」と絶望しつつも、なるほどやっぱり比呂美ルートだったなという諦めの気持ちがかなりありました。だけど、だけど、だけどもですよ。雪が解けて、あの石が表に表れた瞬間、そしてその石が無残にもぐちゃぐちゃになっていると分かったとき、本当に言葉が出なくなりました。は？とかえ？とかを通り越して本当に言葉が出ませんでした。それぐらい、そのシーンが自分の心をえぐりました。あんなシーン、いらないじゃないですか。どんだけ乃絵を苦しめたら気がすむんですか。怒りと悲しみと寂しさを同時に感じてしまいました。こんなにやるせない気持ちをアニメから感じたのは本当に久しぶりです。
結局この終わり方だと、言い方は悪いですけど乃絵は眞一郎に振り回されただけなんですよね。比呂美の踏み台、かませ犬ともいえるかもしれません。ひどい、ひどすぎます。あの、眞一郎の乃絵への告白シーンの回は一体何だったのか。眞一郎、お前は本当にヘタレすぎる。自分の気持ちに最後の最後にならないと気づかない眞一郎が本当に無能。乃絵への告白後少しはいい男になったと思っていたのに、その後乃絵のことは全く気にかけないようになったし、比呂美ばっかり見るようになったし。乃絵がここまで苦しんだ元凶は間違いなく眞一郎、眞一郎の鈍感さにある。そんなに幼なじみフラグが強いのか。ええ、強かったですとも。でも、この終わり方はひどい。最後の、乃絵が小屋の前で立ち、涙を流すシーン。あそこでオープニングを持ってくるとかひどい。演出もひどい。あんなの、乃絵の、乃絵派の心をいたぶるだけだと何でわからないのか。乃絵の涙の伏線を回収しなくてはいけなかったのはわかりますが、もっと別の、違うシーンであるとか、違う扱い方があったんじゃないでしょうか。海岸で乃絵と眞一郎が事実上完全に別れを告げるシーン。私、あそこのシーンは本当に感動しました。でも、やっぱりそこで乃絵の涙は流れませんでした。眞一郎にはいろいろとむかつきましたが、海岸でのシーンはとても良いシーンだと私は思いました。だから、そこで乃絵はもう退場だと思っていただけに、最後の小屋の前のシーンは私にとってはとても辛かったです。あの石が自分にショックを与えすぎました。
乃絵ルートに行ってほしかったのは事実ですが、正直なところは少し前から諦めていました。でも、だったら乃絵の扱いが全編通してちょっとひどい。乃絵だけ見れば、乃絵の成長ストーリーで終わってます。そのくせ乃絵の細かい心理描写というか、乃絵側のストーリーが全然話されませんし。結局作り手側としては比呂美ルートを最初から作りたかったということはわかりました。でも、だったらどうして乃絵が好きな人たちをここまで混乱させるというか、騙すような演出を多数盛り込んだのか。ええ、それが狙いだったんだなぁということはわかります。でも、でも納得しきれないというのが今現時点での私の気持ちです。
演出もとても良かったです。確かにストーリー上私は眞一郎の態度とか眞一郎自体が好きではありませんでしたが、例えば中の人の演技であるとかはとてもよかったと思います。最後の比呂美への告白シーンも（演出的に）とてもよかったと思いますし、先ほども書きましたが、乃絵との海岸での別れのシーンでの眞一郎があぶらむしの歌を歌うシーンもとてもよかったです。おそらく自分は、乃絵についてだけひたすらに考え、乃絵の言動を逐一気にして、乃絵の幸せだけをずっと願っていたから、この終わり方に不満足だったのだと思います。この感想は、最終回を1度だけ見て書いたものです。正直なところ2回目を見るのが本当に辛いです。ですが、もう少しこのアニメについては認識を深めていきたいと思っているので、この土日ぐらいでもう一度1話から見直そうかなとも思っています。感情だけの感想だけでなく、もう少しきっちり自分の考えを出したいと思います。
