隠れてていいよ

主にアニメや漫画の感想を書いています

社会人になって「忙しくてアニメ見る暇なくなった」って言ってる人は始めから言い訳を探していただけでしょう

そうかもしれないし、そうでもないかもしれない。



新海誠監督の作品『言の葉の庭』と同時上映された『だれかのまなざし』という作品がありまして、以前以下の様な記事を書きました。

公開当時からずっとずっと好きで、どんなに高くてもいいから手に入れられるようにしてほしい、と願っていた『だれかのまなざし』がYouTubeにて無料公開!

最近ふと見返そうとYoutubeを検索していたのですが、検索結果に出てきません。なんでだろうと調べたら、2014年1月12日をもって配信が終了していました。
朝会社に行く時に、ふと見たくなって、検索したら上の事実を知って、少し凹んでいました。


さて、本記事はいろんな人に向けてと言うよりは、「最近なんか忙しくて、アニメ見れてないなぁ」と漠然と思っている人に対して向けた記事です。いや、もっと正確には、自分自身に語りかけているような記事となります。

「アニメを見ないことの言い訳を探していた?」

みなさんアニメ好きですか? 私はすごく好きです。みなさん最近アニメ見ていますか? 私はほとんど見ていません。アイカツ妖怪ウォッチは見ています。後、もうすぐバディファイトを見始めるつもりです。何故か子供向けアニメばかり見ているというよくわからない状態です。

アイカツは相変わらず面白いし、妖怪ウォッチはなるほど子供の笑いのツボを抑えるやりかた(売り方)をしているし、バディファイトもまだマンガしか読んでいないですがすっげーワクワクしました。社会人になっても、四捨五入したら30になる年齢になっても、まだまだ童心に帰れる自分を認識して、なぜか安心してしまいました。


同時に、学生の頃のようにアホほどアニメを見ることを現在はできておらず、そんな自分に嫌悪感を持っていることも事実です。今まで当たり前のようにしてきたことをしていないのだから、気持ち悪いのかもしれません。


本当に愛があれば、どんなに忙しくてもアニメをアホほど見続けることができるのか。「ヤリヨウによっては色々できるでしょ。甘えてんじゃないよ」と思う時もあれば「まぁ、忙しいのなら仕方ないのかもしれないね」と思う時もあれば「今は充電期間中」と思う時もあります。

あるとき、Twitterでフォロワーの人が「忙しくて見れなくなったと言っている人は、言い訳を探してただけでしょう」(意訳)とツイートしていました。それを見て、胸が苦しくなりました。
なぜ苦しくなったのかといえば、自分ではそんなつもりはなかった、つまり「言い訳なんて探していない」と思っていたつもりなのに、その言葉を聞いてしまったら、それについて考えてしまった自分が居たからです。
「それを考えてしまうということは、心の何処かで、深層でそう思っていたということでしょう」などと考え始めてしまうのだから辛い。そんなつもりはない……はずなのに。


現在は意識的に距離を置いています。無理にたくさん見ることをやめています。上述したように、アイカツを主軸に、子供向けアニメをまったり見ています。
「一度距離をおいたらもう二度と戻ってこれなくなる」と、社会人の1年目に悩んだことを覚えています。本当に怖くて怖くて、怖かったからますますアニメに近づいて泥沼にハマっていました。でも、やってみないと本当にアニメから離れてしまうか分からない、というある種の達観が最近はありました。


実際、1クール以上アニメから離れると辛いです。これまでずっとアニメと付き合ってきたからこそ、辛い。
例えば。ネットで誰かがツイートしていても、何もできません。

東に「このアニメの楽しみ方がわからない」と言う人がいたら、行って楽しみ方を施し、西に「このアニメは糞」と言う人がいたら、行って「そのアニメは神アニメ」と言い、南に「どのアニメがオススメですか」と言う人がいたら、行って厚かましいぐらいアドバイスして、北に乃絵派だ比呂美派だと争っている人がいれば、詰まらないからやめろという(乃絵が天使に決まってるだろ)。
そんなことがもうできなくなっているのだ。

最新アニメを見続けることに意味は無い、ということは散々言われているけれども、同時に、最新のアニメを追い続けているからこそできることがたくさんあります。どちらが優れているかは誰にも分かりませんが、自分にとって何が良いかは自分が一番分かっているつもりです。

常に新しいことをインプットしていかないと、老害になるのでしょうか。必ずしもそうでないと思います。でも、おすすめするアニメが5年前以上のアニメばかりだ、当時の盛り上がりばかり語ってしまう……そんな言説を聞いて楽しい人は、当時それを楽しんだ人か、話をしている人に心酔しているかどっちかだ。

だから私も、全てのアニメを断ち切るなんてことはできなかった。少なくともアイカツについては誰にも負けないくらい語れる、という気持ちがあるからこそネットにまだ繋がっていられる、アニメに繋がっていられるのです。


しかし、こうやって考えていることは全て「言い訳」なんじゃないかと思うこともあります。でもそんなこと分からないわけじゃないですか。考えても多分わからないですよ、余計しんどくなるだけじゃないですか。
だから、最近は「そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない」って考えるようにしました。そして、何事もやってみることにしました。だから、一度少しだけ距離をおいてみました。とりあえず死にはしなかったので大丈夫です。でも色々と思うこともあります。

人生のある期間で、そのぐらいの付き合い方をするときがあっていいんだろうなぁと思います。でも、でも、でも、アニメに接し続けている人に、心のどこかで劣等感を感じているのもまた事実なのです。
一度アニメにハマる、足を突っ込むどころじゃない、足の先から頭の先っぽまで完全にハマりきったことがある人にとって、「やめる」ということは苦痛でしかない。だから皆、何かをきっかけとして、「言い訳」としてやめていくのかもしれない。


オチ無し。