2011年1月からBS2で毎週日曜日、かみちゅ!の再放送が行われています。本放送は2005年といいますから、もう5年も前の作品なわけです。本放送時、録画したのは良いものの、結局1話も消化せず過ごした私。これを機に、視聴しようと思い録画したのを見終えました。
30分という時間で、ものスゴクものスゴク濃い内容。1話からクライマックスだぜ、という言葉がよく似合う。映像(風景、キャラ描写)が良い、キャラが良い、ストーリーが不思議と、ほぼ100点満点。なんで本放送時見なかったんだろうと今更ながら後悔。
ストーリーが不思議
おくさまは女子高生…ではなくて、神様で中学生ということらしい。「神様である」ということに突っ込むノリが無い所が素晴らしい。メタ的なツッコミを入れる人がいないという意味で。視聴者に丸投げしてるところが好感を持てる。
私神様になっちゃったの!でもどんな神様かわからないわ。じゃあ、検証してみましょうと、同じクラスの三枝 祀(さえぐさ まつり)が積極的に、四条 光恵(しじょう みつえ)消極的に手伝ってくれます。本作は、不思議ストーリーオンリーかと思っていたのですが、ちゃんと青春要素がありました。それが二宮 健児(にのみや けんじ)というキャラクター。主人公である一橋 ゆりえ(ひとつばし ゆりえ)が思いを寄せている男の子です。
設定に対してフォローが入らないまま進んでいく1話が素晴らしい。これはもう、2話以降期待しておいてねアピールなわけですよ。
竜巻のシーンが凄い…
思わず、うわぁと唸ってしまいました。健児が台風により飛ばされてしまい、助けたい!という思いから、かみちゅ、という呪文を唱える。すると、思いが伝わり、神様モードへ。見事助けだすことに成功するのです…と言葉にすると軽いですが、その時の映像がもう、素晴らしい。ゾクッとした。髪の毛が伸びて、同時に式神的なやつに捕まり、一気に上空へと上がるシーン。すんばらしい。
キャラの魅力が凄い
三枝 祀(さえぐさ まつり)というキャラをいっぺんに気に入ってしまいました。ちょっとお嬢様的で、でも活発で…美人キャラ。大正野球娘に出てきそうな感じの女の子。友達のためには真剣になれるというのもポイント。主人公も四条光恵もかわゆいのですが、それ以上に、この三枝祀というキャラが気に入りました。妹もいますしね。
文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞を受賞
毎週、しっかりと見たいと思います。1話に関しては、一度見ただけでは満足できず、連続してもう一回見てしまいました。素晴らしい1話でした。