隠れてていいよ

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君はもう『神様はじめました』の重力スカートを見たか!

反重力ではない、重力スカートである。すなわち、普通のスカートである。


そもそも反重力スカートとは何か。これには明確な定義はないと思うが、簡単に説明すると「そうやって座ったらパンツ見えるに決まってるだろおおおおお」とか「逆さまなのにスカートがまくれないってどういうことだよおおおお」という熱い思いがぶつけられるものです。つまり、本来はスカートが重力に従って垂れたりめくれたりするはずなのに、重力に抗って、その結果パンツが見えないことの総称として反重力スカートという言葉が存在する。
似た言葉に鉄壁スカートというのがあって、こちらはパンツを見えなくするためにスカートを如何に使うのか、という視点の意味が強い。例えば明らかに見えていそうでもアングルでパンチラを防いだり、太股の付け根ギリギリまでは見えるんだけどパンツだけはスカートが邪魔するせいでわずかに見えない、などのシチュエーションを総称している(鉄壁スカートについても、明確な定義があるわけではないはず。アニメ関係者が言及していたよ! という情報などあればぜひ教えて下さい)。


反重力スカートにしろ鉄壁スカートにしろ、私たちの「パンツみたい」欲求を見事に粉砕してくれるのである。ただし、妄想の余地があるので一概に悪いとはいえない。ただしやはり見たいという想いは強い。


さて、多くのアニメは反重力です。特にしゃがんだ時というのは殆どの場合スカートは太ももに張り付きます。見えません!



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via 今日もやられやく 『Angel Beats!(エンジェルビーツ)』第4話は野球&ユイ回だったけど、 どうだった?





ただし時折、反重力スカートではないスカート、すなわち普通のスカート描写があるんです。そしてそれを見つけた時の喜びったらありゃしない。
以下の画像をご覧頂きたい。これは『神様はじめました』第5話「神様、家をうしなう」の中の一コマである。
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お分かりいただけただろうか。座った時にパンツが見えないように、ちゃんと手でスカートを抑えているのだ。分かるだろうか。これが「普通」なはずなのに、アニメにおいては手を添えなくても上の画像の状態になるんですよ、おかしいでしょ。そんな中、本作品はやってくれましたよ。




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素晴らしいとしか言いようがない。座るまでの間に、手をスカートの下に入れる準備をしていることが分かりますが、この描写も素晴らしい。我々に「これは普通のスカートなんだ」とこれでもかと訴えかけてくる。同時に、本作品はそういう無粋なところ(反重力・鉄壁スカート)にツッコミを入れたりする必要がない作品なんだという想いも伝わってくる。さらに、ヒロインであるところの桃園奈々生ちゃんも普通の女の子なんだよという想いも伝わってくる!

素晴らしい。素晴らしいですよ!


可愛いだけじゃないアニメ、それが『神様はじめました

本作品、今期の中でもトップレベルでゆる〜く見れる作品です。何よりまず、桃園奈々生というヒロインが圧倒的に可愛い。以前アニメ『神様はじめました』第1話 いつまで風呂に入らないつもりか、そこだ問題だという記事でも書きましたが、そこに「居る」だけで可愛いのです。前述しましたが、普通の女の子なんですよー、ちょっと感情表現が豊かな。



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2話以降は、ヒロインのお相手である巴衛との絡みが圧倒的に増えてくるのですが、この絡みが本当に面白い。どう面白いのかというと、どちらか一方が主導権を握っていないところが面白い。

桃園奈々生はひょんなことから土地神となり神社に住むことになるのですが、長年神社を守ってきた巴衛と神使の契約をします。神使は神を守ることが仕事です。ですから、奈々生のそばを離れず、また食事の世話など全部やります。こう聞くと巴衛は弱い存在のように思いますが、むしろ正反対で、神使の格が非常に高くプライドもあり、かなり高圧的な態度を奈々生に取ります。「なぜ私のようなものがお前みたいな小娘に使えなければならんのだ」的な。
しかしですね、奈々生は真面目な子で、困っている人を見過ごせないなど自分が正しいと思ったことには正直に動きます。その真剣さと行動力を見て、時折巴衛はデレます。また反対に奈々生も、普段強く言ってくる巴衛だけれども「本当は私のこと考えてくれているのね」とデレます。最高です。
どちらか一方が主導権を持っているわけでもなく、しかし時々どちらかにも傾いたりもする。とてもとてもバランスが良く、見ていてハラハラもするしドキドキもするしニヤニヤもするのです。

終わりに

本作品、全体的にテンポ良くサクサク進みますのでダレません。少女漫画原作はちょっとなぁと思っていた方も、ぜひ一度視聴されてみては如何でしょうか。
放送情報は、公式サイトよりどうぞ。http://www.mikagesha.com/onair.html


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