実に、実に素晴らしい作品でした。
私は原作を読んでいませんが、そうは言っても、ライトノベル原作のアニメ作品としては大成功なのではないでしょうか。敢えて感情的に物を申すと、最初から最後まで楽しめた、しかも尻すぼみではなく、むしろ序章とすら思えたところが素晴らしい。「もっともっとこの作品を楽しみたい」と最終回を見終わった後に思わせてくれるところが素晴らしい。
もうちょっと理屈っぽく言えば、ライトノベルをアニメ化するにあたっての「無理やり感」を殆ど感じなかった。ライトノベルというのは本なので、例えば漫画と比較してどうしても情報量が大きくなります。するとアニメ化の際に、比較的大きく構成を変えざるを得なくなることが多い、結果として、
- 簡略化せざるを得ない
- 無理やりつめ込まざるをえない
- カットせざるを得ない
というようなことが起きやすく、視聴者としては「無理やり感」を感じやすいと私は思っています。
例えば
- ラノベ1巻全部をアニメ化すると尺が余るから、または2巻までやると中途半端になるからちょっとオリジナル要素を入れよう、エンドを変えよう
というのは、よくあることだと思います。
さてそういう意味で、繰り返しになりますが原作を読んでいない私ですが、本作品は無理やり感を感じるどころか毎週が楽しみで、そして特筆すべきことですが最終回を見終わった後の「続きを見たい」感が半端無かった。
最高の褒め言葉「続きを見たい」
冒頭にも書きましたが、1クール目が序章と思えるほど世界観がググっと広がる構成だったのです。なぜこう感じたかといえば、
- 最終回で、まだ見ぬ黒幕が居るという伏線
- 最終回で、主人公ズが異世界へ飛び立つところで終わる
- 全体を通して主人公と周りの人間が親密となっていう過程が描かれていた、且つ共闘していた
というように、「準備が整った」という印象を受けたからです。RPGで装備や魔法が充実してからが楽しい、という感情と似ていると思います。
そんな「続き」を思わせる本作品でしたが、現状では2期は決まっていないようです。2期が決まっていないとしても、こういう終わり方をしても全然文句を言いたくならないということが素晴らしいと私は思います。
こういう作品こそ2期が決まって欲しいと強く思います。
凰沢 暁月の凄まじきカッコよさ
凰沢 暁月(おうさわ あかつき)。久々に男主人公に惚れました。それ程にカッコいい、抱いて! 状態。
何がカッコいいかといいますとね、男らしいんですよ。これは、女の子に対してもそうだし、エロに対してもそうだし、つまり生き方に対して男らしい。ブレない意思を持っているとも言い換えられる。
私が凰沢暁月を表すフレーズとして気に入っているのが「女の子が涙を流したのならば! それを見逃せない男」というもので、もう女の子に優しいったらありゃしない。これはチャラいとは全く違うんです。女の子にとってもっとも良いことをするのが当たり前だ、という思想にもとづいて行動しているとしか思えないのです。
例えば、もし女の子が最も幸せになる方法が胸を揉むことなら、ためらいなく胸を揉み「な、楽になったろ」って笑顔で言うんですよ、もう惚れてまうでー。
イライラしない主人公だったからこそ、楽しく視聴を続けられたという面があります。
最後に
本作品には以下の言葉を送りたい。
俺達の戦いはここからだ!
「これからだ」じゃないですよ。もっと肯定的です。ここから始まるんだ、という想いを込めています。2期が決定することを心待ちにしています。
良い作品に出会えました。
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