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アイカツおじさんへの道 ― 筐体初体験! アイカツ処女プレイ 前編 ―

これは、国民的アイドルオーディションゲーム『アイカツ! -アイドルカツドウ!-』、すなわちデータカードダス アイカツ!を、いい年した社会人がプレイして、国民的アイドルを目指そうとする、楽しい楽しい物語の足跡を綴ったものである
一番最初の記事:アイカツおじさんへの道 ― プロローグ ―
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前回までのアイカツおじさん!!

今後ホームとすべくゲームセンターの調査に行ったものの、想定を超えたアイカツ人気にたじろぐthun2。並ぶ幼女先輩、それを見守るお母様方。筐体の横に設置されているICカードさえも買えずにもやもやしていた。だが、16歳未満は18時以降遊戯禁止の案内を見て、密かにガッツポーズを浮かべていた。そう、いよいよアイカツ筐体処女プレイへと挑むことになったのだ。


非日常にいる感覚というのは、刺激的であり、同時に疲れることでもある。例えば、引っ越しは疲れるとよく言う。私はここ2年で京都・東京間で行って帰っての2回の引っ越しを経験したことになるのだが、どっと疲れた。部屋中のものをダンボールに詰めるという作業は、引っ越しでもなければ中々経験しないことだし、何より、これまで自分が住み続けてきた場所から知らない場所へと引っ越すことは環境が変わるということであり、それまでの日常から大きく逸脱する行為であり、精神がすり減らされる。しかしそれは同時に、これまで行わなかったことを行うことであり、環境が変わることであり、疲れると同時に楽しい事でもあるのかもしれない。

さて。
10月某日、前回下見を行った某ゲームセンターへと出向いた。時間はきっかり18時。季節柄、空はすでに暗い。そんな中、一人バイクを走らせ、ゲームセンターへと向かう若者(四捨五入すれば三十路だけれど)が、社会人が居た。

先週調査をしておいたから、筐体の場所は把握している。淀みなく歩く。進む。そして、そこに筐体は変わらず存在した。先週と違うことは、幼女先輩が全く居ないということである。心なしか、雰囲気が暗いような気がした。周りの、アイカツ以外の筐体にもちらほら人が居たが、子供ではなく大人ばかり。暗いというのは物理的にではなく、精神的なものだったのかもしれない。

そしてついに、アイカツ筐体へと向かい、コインを投入することになる。

データカードダスアイカツをプレイするために必要な物は、実は無い。ICカードとかコーデカードは要らないのか? と思う人も居るだろうが、それはよりゲームを楽しむためのアイテムであって、なくてもプレイはできる。コーデのカードについては1プレイで1枚もらえるので、プレイすればするほど増えていくが、処女プレイにカードは必須ではない。最低限必要なものといえば、100円玉1枚である。

とは言っても、いや言わないまでも、事前にできる限りの準備をして臨みたいというのが性だろう。今後継続してプレイすることを考えればICカードは必須だろうし、何よりコーデカードが欲しいわけだ。

そこで、事前にICカードとコーデカードを手に入れられないかとネットをさまよっていたら、いわゆる「スターターセット」的な商品に直ぐにたどり着いた。さまよっていた、と書いたのは、情報としては沢山出てきたという意味だ。ただ最終的には公式で紹介されていたページに落ち着いた。

星宮いちごNEWスクールドレスセット!!
http://www.aikatsu.com/goods/cardset/

アイカツカード4枚に、オフィシャルICカード付きという、これからアイカツを始める人にうってつけのセットである。NEWと書いている通り、発売日はなんと2013年の10月10日。何が「なんと」なのかというと、私がアイカツを始めようと想った矢先にちょうど発売されていたという奇跡に「なんと」である。
気づけば、Amazonで注文していた。
届いた。

20131102233304


いろいろ言いたいことがあるのだが、一言で表せば「いちごちゃんマジ天使」ということである。やはりいちごちゃんは可愛い。カードを手に取る時、少し震えてしまった。冗談ではない。そのくらい、特別感を持って接することができた、いや接せざるを得なかった。5分くらいはカードを眺めては触っては楽しんでいた。

というわけで、アイカツ初プレイに望む前に、私はICカードとコーデセットを手に入れていたのである。

コインを投入した。
私は事前に調査をしていたので、その画面が現れてもそんなには同様しないだろうと思っていた。しかし、実際に画面の指示に従いながらの行為は、羞恥プレイとしか言いようが無かった。つまり、データの初期登録である。

ICカードを初めて利用する際には、いくつかのデータ登録が必要である。主に、ニックネームと年齢である。年齢である。

ニックネームについては、実は2択だった。ハンドルネームである「ちゅん」にするか、もしくは「いちご」にするかである。
ところでポケットモンスターというゲームでは、主人公の名前を変更することができる。昔は男の主人公一択であったこのゲームも、昨今は女性主人公を選ぶことができるので、当然ながら私は女主人公プレイをするのだが、ニックネームには、その時々で自分の思い入れのある二次元キャラクターの名前を入れることにしている。ブラック・ホワイトの時は「めだか」、XYでは「まひる」と入れた。ちなみに前者はめだかボックス、後者はダンガンロンパ2に登場するキャラクターの名前だ。
そういう風に、ポケモンでは特に脈絡もない、関係もない名前をつけているのだが、こと、アイカツに関しては最初からその選択肢は無かった。なぜなら、いちごちゃんが可愛いからである。アイカツというゲームをプレイするにあたって、いちご以外の名前をつけることは冒涜的なのではないか、とまじめに思うくらいにはいちごちゃんに惚れ込んでいるのだ。
だから、ハード的に左右しか選択できない操作に慣れないながらも、「い ち ご」と、3文字を入力してOKを押した。
ニックネームを入れると、次に年齢を選択できる。選択と書いているとおり、画面上には3歳から60、および60より上、という選択肢が表示されている。迷わず実年齢を入れた。いや、実年齢を入れることには迷いがなかったが、画面の支持に従ってボタンを押して、入力して、OKを押すことには恥じらいがあった。このあたり、背徳感に酔いしれていた、という表現がちょうど合っているのかもしれないと思う。女児向けゲームの前に座って、大の大人が、堂々と実年齢を入力しているさまは、客観的に見ても主観的に捉えても痛い。が。本人にとっては客観的にも主観的にも楽しかったりするのだから興味深い。「お前、以前、人前で羞恥で赤くなるのは嫌だと言っていたじゃないか」と言う人も居るだろうが、それはそれ、これはこれである。避けられるものは避けるが、必ず通るべき道は通るのであり、そしてその時の心持ちは普段とは違うのである。プリキュアの映画を見に行く時も大体そんな心持ちだ。プリキュア映画館で、一番後ろの席に座っている時、周りを見渡して「あぁ、家族連ればかりだなぁ」と感じる瞬間のアウェー感は、嫌などころか快感ですらある。この辺りの気持ちを理解してもらおうとは思わないが、しかし危ないことをしているわけではないので咎めないでも欲しい。「女児向け」に対して本気になっている時点でアウトだというのは分かるがそれは精神論であって、実際に何か犯罪を犯しているわけではないことはようく覚えておいて欲しい。あなたが精神的に受け付けないことと、それを批判することはまた別なのである。

と、話がそれてしまったが、年齢を入力すると次はマイキャラ作成が始まる。本ゲームでは、星宮いちご、霧矢あおい、紫吹蘭といったキャラクターを選択肢て遊べる他に、ICカードを使ってマイキャラを作成、使用することができる。私はいちごちゃん一択で遊び続けようと思っていたのでマイキャラ作成はわりと適当に済ませた。ちなみに、これは後から分かることなのだが、毎回絶対に特定キャラクターを選択できるとは限らない。

そしていよいよ、本編プレイとなるが、長くなったので後編に続く。


次回予告

ICカード登録も済ませ、ついに本編プレイへと突入する。最初に選択するのは、もちろん「あのキャラクター」で「あの曲」と決めていた。所詮は女児向けの音楽プレイだろ、となめていたthun2だったが、画面には無情にも「失敗」の文字が……!?。
アイカツおじさんへの道、次回「 アイカツ処女プレイ 後編」。お楽しみに。


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