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アイカツおじさんへの道 ― 想像以上に大人気 アイカツ事前調査編その2 ―

これは、国民的アイドルオーディションゲーム『アイカツ! -アイドルカツドウ!-』、すなわちデータカードダス アイカツ!を、いい年した社会人がプレイして、国民的アイドルを目指そうとする、楽しい楽しい物語の足跡を綴ったものである
一番最初の記事:アイカツおじさんへの道 ― プロローグ ―
前記事:アイカツおじさんへの道 ― 幼女先輩に初遭遇? 事前調査編その1 ―



前回、突発的な事前調査を行ったのだが、突発的すぎて調査どころではなかった。そこで今回は、今後ホームとするべくゲームセンターへ出向き、じっくり調査をすることにした。具体的には以下の2点がメインだ。

  • 筐体の置いてある場所
  • 時間帯による幼女先輩の数や雰囲気

換言すれば、筐体プレイにそぐうゲームセンターであるのかを調査するのだ。


今回ホームとするべく選んだゲームセンターの規模は結構大きく、クレーン系、音楽系、アーケード系、メダル系、キッズ系にプリクラとほぼすべてを備えている。ここにアイカツ筐体と、ICカード販売機*1が存在することは事前調査で分かっていたが、実際に自分の目で見つけた時は「あった!」と心のなかで思わず叫んでいた。
同時に、アウェーの空気を感じた。アイカツ筐体が置かれている付近はキッズ向け筐体が集まっている場所で、アイカツ以外にもプリティーリズムプリキュア、また男の向けとしてもワンピース、トリコ、ドラゴンボールガンダムトライエイジなどところ狭しと並んでいる。というか、いわゆるデータカードダスだけでもたくさんの種類があるのだ。ちなみにジャイロゼッターの筐体もあった。ちなみにと書く意味は無いのかもしれないが……。


さて、肝心のアイカツ筐体は、男の子向け筐体よりも少しだけ離れた場所にあった。もちろん幼女先輩たちがすでに陣取っているのだが、その数は一人二人ではなかった。少なくとも6人以上が並んでいたのだ。何だ6人か、と思った人もいるかもしれない。しかし、その列が30分40分ずっと続いていたといえばそのすごさが分かるだろうか。
もちろん同じ子どもが何度もプレイする機会もあったが、かわるがわる新しい幼女先輩がやってくるのもまた事実なのだ。正直なところ、アイカツ人気を侮っていた。

途切れることのない列を見ながら私がしていたことといえば、傍観であった。あわよくば初プレイ、などという甘い考えは5分で消えた。
以前、「なぜこれまで私は筐体をプレイしてこなかったのか」という問いに対して「単純に羞恥心だったかもしれない」と書いたことがあった。これは正しかった。

そうだ、やはりこの独特の雰囲気がダメなのだ。

幼女先輩がつくり出す「私達だけの世界」感は、非常に近寄りがたい。もっと厳密に言うならば、その空気を割って入る勇気がない。もし仮にその輪に入っていったとき、果たしてどういう空気になるのか、考えただけでも恐ろしい。
ところで前述したICカードは、初めて使用する際にはいくつかの情報を入力する必要がある。マイキャラの見た目を選択したりはもちろんのこと、「年齢」や「マイキャラの名前」を初期登録する必要があるのだ。幼女先輩に見守られながら、20代の年齢を入力するのは羞恥プレイ以外の何物でもない。私は二次元の女の子が羞恥に悶えているところを見るのが好きだが、自分が羞恥で赤くなることは耐えられない。幼女先輩に見守られながらのアイカツ処女プレイは敷居が高すぎる。


さて、プレイすることは諦めたが、しかしICカードだけは購入しておきたかった。ICカードはネットでも購入することはできるのだが、アイカツ仕様のものは限られたゲームセンターでしか購入できないという情報を耳にしていたからだ。しかし後日、別の入手方法が幾つもあることが判明したので、今思えば、余計な焦りを感じる必要はなかったのかもしれない。
時間を無駄にしたくない一心で、何とかICカードを購入しようと販売機を探すと、それはアイカツ筐体のすぐ横にあったのだ。すぐ横である。コインを投入して、ボタンを押して、出てくるカードを受け取る、という作業をつまり幼女先輩にガン見されるということなのである。さらに凶悪なのは、幼女先輩を見守るお母様方の視線も一身に受けることになるのだ。まさに一身に、である。
もしかして幼女先輩の列が途切れることがあるのではないか、という淡い期待を抱いたが、最初にも書いたとおり40分間で一度も列が途切れることがなく、私は諦めた。

今回得られた教訓は大きかった。それは幼女先輩が活発に活動する時間帯には近づくな、ということだ。もちろん幼女先輩のプレイを見るのは、それはそれで楽しいし微笑ましい。しかし自分がプレイするとなると別だ。
ネットのどこかで、夕方以降だと幼女先輩が居なくなるからプレイしやすいよ、という言葉があったことを思い出しゲームセンターの利用時間案内を探した。すると、18時以降は18歳未満お断りの文字があった。「勝った」と思った。
私は熱い決意を胸に、その日はゲームセンターを後にした。「来週、18時以降で初プレイだ!」。そう強く思いながら帰路についた。

次回予告

いよいよやってきた初プレイの日。18時以降のゲームセンターはアイカツおじさんの時間であった。事前に購入していた星宮いちごNEWスクールドレスセットを手にアイカツ筐体に向かい、震える手で100円玉を投入する……。

次回、アイカツおじさんへの道 ― アイカツ初体験編 ―(仮題)、お楽しみに!


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*1:アイカツを始めデータカードダスシリーズはICカードなるもので、独自のセーブデータのようなものを作ることができる(ICカードでアイカツ!をもっと楽しく☆ - あそびかた | データカードダス アイカツ!)。マイキャラを作ったり、スペシャルオーディションにチャレンジできたり、と継続プレイするならほぼ必須のカードだ。