隠れてていいよ

主にアニメや漫画の感想を書いています

同じ部屋でなくてもゲームは楽しかった。TODはいろんなことを教えてくれた

同じ部屋でゲームがしたい - あしみの 日記

詰まるところ、一番楽しいことは、同じ部屋で同じことすることだ。ゲームに限らず、遊びも恋愛も何でもでもそうだ。ゲームのネット対戦にはそれがない。

同じ部屋にいることをスカイプで再現できると言われればそうなんだろうが、やっぱり同じ部屋にいた方が何倍も楽しい。根拠のない精神論になっているかもしれないがそう思う。

反論というわけではなく、上記事を読んでいまいたら色々と過去を思い出すことがありましたのでつらつら書いてみます。

私の子供時代もNINTENDO64が全盛期で、初代スマブラやマリカー、ゴールデンアイスターフォックスマリオパーティーにその他諸々、誰かの家に集まってひたすらにプレイしておりました。

同じ部屋でやっているので、コミュニケーションしながらゲームをする。ヤジを飛ばしたり、勝って喜んだり、負けて文句を言ったりしていた。言葉でフェイントを入れたりもできた(「右に打つから!」と言って左に打ったり)。

仰るとおり、というか文字通りのことを毎日ばかみたいに繰り返して遊んでいました。
ゲームが楽しいのはもちろんのこと、友達と集まって、ワイワイとすることが楽しかったのだと思います。もちろん当時はそんな難しいことは考えておりませんでした。

高校に入ってから自宅がネット使い放題になり、また同級生でネットに詳しい人がちらほらいたお陰で、今はなきMSNメッセンジャーにハマりました。メッセンジャーとはインスタントメッセンジャーのことで、もしかしたら知らない人がいらっしゃるかもしれませんが、Wikipediaをそのまま引用させてもらえばコンピュータネットワーク(主にインターネット)を通じてリアルタイムコミュニケーションを実現するアプリケーションを指します。チャット、とも言い換えられるでしょうか。今で言うLINEのPC版みたいなものと思っていただければと(LINEはPCでもできますが……)。

学校で毎日顔を合わせるのにも関わらず、パソコン画面を通してしかも文字だけで会話をするなんて、よく考えればおかしなことをしていたと思いますが、楽しかったのですから仕方がありません。顔文字、AA、ネットスラング……そういったものを駆使しながら会話するのはほんとうに楽しいことでした。「(笑)」ではなく「w」を使っていいんだ、ということは特に衝撃的でした。

そんな私はしばらくして、SEGAから発売されたPCゲーム『ザ・タイピング・オブ・ザ・デッド 2004』に大ハマリ、いや激ハマりします。
このゲームはSEGAのアーケードガンシューティングTHE HOUSE OF THE DEAD 2』をベースに、その名の通り「タイピング」することによってゾンビを倒していくというタイピングソフトです。当時、無料・有料、オンライン・オフラインに関わらず少なくないタイピングソフトがありましたが、その中でこのゲーム、略称TOD(ティーオーディー)の完成度は群を抜いていました。ゲーム性もさることながら、タイピングの上達のための練習ソフトとして非常に質が高かったのです。

このゲームはオンライン対戦が可能でした。「ロビー」と呼ばれる部屋が準備されており、そこに接続すると、同じく接続した人が部屋に集まっていて、相手と対戦をすることが可能でした。チャット機能を備えていて、ロビーでは皆がチャットをしつつも時折対戦に興じるというような、チャットの方がメインの人が多かったという印象です。もちろん対戦専門の方やROM専の方もいました。
私は連日ロビーに足を運び、深夜まで、時には徹夜までしてひたすらチャット(と少しの対戦)を楽しんでいました。顔も知らない、会ったこともない赤の他人と、ハンドルネームを通してネット上で会話をしそしてゲームをする……それが恐ろしいほどまでに楽しかったのです。

信長と光秀は、同じ部屋でモンストをしている。もし、別々の部屋でネットを介したプレイだったら、信長と光秀はこんなにも打ち解けただろうか? いや、打ち解けられない。同じ部屋でないと密なコミュニケーションは取れない。スカイプじゃ無理だ。みんなで同じ部屋、同じ場所でできることは、モンストが人気になった理由の1つだろう。

当時仲良くなった方々とはオフ会もしました。面識のない人同士が会うことが多い突発オフ会が多い中、私が初めてオフ会をしたのは確か、ゲームを始めてから2年ぐらいを経過してからだったと思います。
面白いのは、初めて顔を合わせるはずなのに、もう何年来の親友のように打ち解けられたことでした。母親からは「それ変じゃない?」とよく言われました。その方々の一部とは今でも親交があり、そこらのリア友なんかよりもよっぽど付き合いが長く、そして仲がいいです。
「別々の部屋でネットを介したプレイ」にも関わらず、それはもう心底仲良くなっていたのです。

ゲームそしてチャットというコミュニケーションツールを通すことで、直接顔を合わせなくても、リアルの友達よりもよっぽど仲の良い一生の友達・親友・先輩・師匠ができることは明白です。同時に、リアルで合うことで更に絆が深まったことも事実です。

ただし忘れてはならないのはTODというゲームはPCゲームであり、キーボードが共にあり、そしてチャットが共にあったことです。この環境が、たとえ顔を合わせなくても十分に楽しめたことの要因の一つであることは間違いありません。

私が期待することは、モンストのように同じ部屋でみんなで遊べるスマホゲームだ。やっぱりゲームは、同じ部屋でやりたい。

どちらかと言うと私は、皆と同じ部屋でワイワイ遊べる時間と余裕がほしいです。