隠れてていいよ

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『仮面ライダースーパーライブ2015』@大阪 に行ってきた!

特撮ヒーローショーと呼ばれるものは規模の大小問わず古今東西行われているようですが、今回私は『仮面ライダースーパーライブ』というものに行ってきました。
【仮面ライダースーパーライブ】|仮面ライダードライブ ショー ステージ

本スーパーライブは昨年2014年12月の広島から始まり、熊本・愛媛・秋田・香川・札幌・沖縄・埼玉など全国津々浦々を現在進行形で回っています。私が参加した大阪においては先日6月27日に開催されました。詳しい日程を知りたい方は上記リンクから確認できます。


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ということで、本記事では臨場感をたっぷり出せるようなレポートをお届けしたいと思います。なお、ストーリーの内容や登場するキャラクターなどに触れていますので、まだこれからの公演に参加予定などでネタバレを避けたい方はご注意ください。


遠いそして圧倒的アウェー感

大阪会場となったエブノ泉の森ホール都道府県で言えばこそ大阪ですが、大阪府泉佐野市という、大阪駅から1時間弱程度かかる場所にあります。近くには関西空港りんくうプレミアム・アウトレットがあります。
さて当日は、阪和線熊取駅からタクシーに乗って会場に到着しましたが、周りには何もなく、いかにも箱物っぽい感じの施設がどんどんどん、と立っておりました。図書館も併設されていました。ホールのある施設に入りますと既に家族連れの行列ができておりました。

チケットを見せてホールなどがある場所に入りますとグッズがすぐに売っていました。グッズ情報は http://ridershow.com/goods.html を参考に。
特撮ショーではショーの後に握手会や撮影会などを行っているケースが多いらしく、『仮面ライダースーパーライブ』では握手会が行われていました。パンフレット(1000円)もしくはお楽しみ福袋(2000円)を買うと、そのグッズが握手会の参加券となるというシステムです。私はパンフレットを購入し、握手会に備えました。せっかく行ったんだから、仮面ライダーたちと握手したいじゃないですかっ!
グッズ売り場の近くにはガチャガチャも設置されていて、子どもたちの歓声がそこらかしこから聞こえていました。ホールに入り席について周りを見渡すと、1階席の3分の2弱ほどが埋まっていました。
エブノ泉の森 大ホールの座席表(https://www.izuminomori.or.jp/a_d/dz.pdf)から一部抜粋させていただいたものが以下です。U席まで満席ではなかったけれども……という感じです。私はチケットを取るのが遅かったのもあって、O席以降でした。

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ホール内では歴代の仮面ライダーシリーズの主題歌が流れており、否が応でもテンションが上がってきます。周りを見渡せば9割5分は子供連れの家族。圧倒的アウェー感。大人だけのグループもちらほら見かけましたので、ちょっとだけ安心しました。このアウェー感はプリキュアの劇場版を見に行くときにいつも感じているものなので慣れたものです。家族連れ、特に子供が屈託のない笑顔で楽しんでいるさまを見るのが好きです。

演出がすごくてテンション上がりまくり

そして時間になり始まりました。いきなり幕が開いてスタートではなく、司会のお姉さん的ポジションの人が出てきて、「みんなーこんにちはー」から始まり、「応援の練習をしよう!」と、子どもたちのテンションをきちんと上げていきます。ただ一方的に見るだけではなく、ユーザー参加型コンテンツなんだとこの時から肌で感じることができました(後ほど、さらに感じることになります)。司会のお姉さんが警官(ミニスカ)コスをきちんとやっていらしたのが好印象。ここは重要。

さて公演は第一部30分、休憩15分、第二部40分という割り振りです。子供向けなのでこのぐらいが限界のようです。大人には短く感じると思います(実際、もう終わりかぁといい意味で悔しさがありました)。
レーザー光線やライト、大道具小道具に煙など舞台装置がふんだんに使われておりました。開始早々、レーザー光線で「仮面ライダースーパーライブ」(ドライブだったかな?)と題字が舞台中央に照らしだされる演出には感動してしまいました。子供向けだからとちょっとなめていた自分を戒めました。というかめちゃくちゃテンション上がりましたよ。
ドライブ本編オープニングの、冒頭にドライブの目がピカッと光るシーンがあると思うのですが、あれがそのまま再現されるんです。真っ暗闇の中にドライブの光る目がピカっと光り、そして変身して、バーンっと登場して、敵をやっつけて、そして題字がドーン! こりゃもうすごいと思いましたよ。完璧に心掴まれました。


仮面ライダーといえば変身やフォーム(フォルム)チェンジで、これを舞台でどのように表現するのかなと思っていたのですが、想像以上にすごかったです。光り輝いたり暗くなったり煙だったり下に落ちたりなどいろいろなやり方で、我々客席からは一瞬見えないようにして、その間にフォームチェンジを見事にやってのけるのです。
ドライブの場合はタイヤ交換と、タイプトライドロンがあったわけなんですが、あまりの切れ目のなさというかスムーズな変身にため息と歓声を同時にしていたことを覚えています。今思い出してもゾワッとするぐらいです。子供たちも大喜びですよもう。子供って大人以上にそういう変身やフォームチェンジのカッコよさに敏感だったりするじゃないですか。周りを見渡すと、子どもたちはみんな「すげええええ」と歓声をあげていました。私も上げてましたよ。

このショーはあくまで仮面ライダースーパーライブ、ですので最新のライダーつまりドライブがメインであることは間違いないのですが、歴代のライダーも登場します。今回の公演で登場したライダーは仮面ライダー鎧武、仮面ライダーウィザード仮面ライダーフォーゼ仮面ライダー1号2号です。私は平成ライダーをほとんど見ておらず、仮面ライダー1号2号のほうがむしろ馴染みがあったりします。歴代のライダーが同じ空間にいると違和感を覚えるのかなと思っていたのですが案外そうでもなく、すっと入り込むことができました。
仮面ライダー同士を戦わせることで、敵を倒すという一辺倒なストーリーにならない脚本の工夫がありました。逆説的には、仮面ライダー同士を戦わせるために、ライダーが敵に操られるというような内容にしているのだと思います。

一番興奮したこと

それはもちろん……それはもちろんマッハですよ、仮面ライダーマッハですよ! ここはもう本当に興奮しましたよ。ストーリー序盤にはマッハは登場しておらず、しかし登場しないなんてことはありえない。仮面ライダードライブで一番好きなキャラクターはだれですかと言われたら一も二もなくマッハと答えるぐらいには好きなのですが、そのマッハの登場シーンが本当にかっこ良くてですね。
舞台・会場が一瞬暗くなり、「パラララ」から始まるあの変身音が流れ、「ター↓ター→ター→ター↑ターン↑!」って変身して登場! なんですが、なんと客席の間の通路をダダダダっと翔けてきて、客席どまんなか通路にシャキーンと現れるんですよ、そしてスポットライトがバーン!ですよ、もう興奮して脳汁が出まくりでした。会場の図を先ほど載せましたが、O席とN席のちょうど間の通路に登場するんです。
まさか客席から出てくるとは思っておらず、もう何がなんやらという感じで興奮。さらに、そのまま客席の間を通って舞台に行くのですが、舞台に登ろうかという手前
「追跡、撲滅、いずれもマッハ! かめんらいだあああああああまぁっっはあああああああ」(あの両手をハの字にしてドヤっとする振り付けも、あのグルングルンする振り付けも、もちろんありでえええええ)

いろんな気持ちがこみ上げてきましてですね。まず、本公演が行われていた当時、ドライブ本編はマッハ裏切りでシリアスモードに入っておりまして、何週間もずっとこの決め台詞は無かったんですよ。私がドライブにハマったきっかけはマッハだったわけで、よっしゃこれからマッハの勇姿を目に焼き続けられるぞと思っていたのに、わずか数回の決め台詞のあとはずっとお預け状態。録画を見返してはカッコイイなと思いつつも、リアルタイムで本編で見たいとずっとモヤモヤしていた時期でした。
それを、なんと、ある意味でリアルタイムで目の前で見れたんですから本当に興奮しました。同時に、本編よりも先にやっちゃったなとツッコミも入れていました。これは本編でも復活フラグだ! と勝手に思っておりました(実際には7月19日の放送までお預けでした)。

ショッカー!

本公演では、敵役……というよりは盛り上げ役としてショッカーが登場します。ストーリー本編に登場するのはもちろんのこと、第二部開始前の観客参加型余興で大活躍します。3名のショッカーが出てきて、舞台の上に子供を3人あげてマイクパフォーマンス&いじり芸を行います。「ショッカーと仮面ライダー、どっちが好き?」などと子供に質問するのです。空気を読んで子供がみんな「ショッカー!」と答えるなどすると会場は大盛り上がり。子どもたちにはかわいいショッカーお面がプレゼントされていました。

今の子供達はショッカーを知っているのだろうかと疑問に思っていたのですが、調べてみると、平成ライダーに入ってからも劇場版などでショッカーが登場しており、むしろ馴染みがあるようなんですね。「イー!」ってみんな知ってるか? というショッカーの問いかけに対して「知ってるー」と大きな声で返事があったので、みんな知っているのですねと納得していました。ショッカーが登場する平成ライダー映画も見たくなりました。
ところでなんで「イー!」なんだろうと今更ながらに調べていると以下の記事がありました。

中でも圧巻だったのは、ショッカーの戦闘員はなぜ「イー」といっていたのかという話。音響担当の人と請求さんが打ち合わせをしながらいろいろなセリフを試したという。当初は、ショッカーがナチスのような組織という設定から「ハイルショッカー」などと言ってみたもののどうもしっくりこない。いろいろ考えて煮詰まっていたあげく、声優さんの方から「もうどうでもいい」という気持ちから「イー!」と叫んだところ、それで行こうという声が上がって決まったそうだ。

ショッカーはなぜ「イー!」と叫んでいるのか - オタクの目

情報の真偽はこの記事からだけではちょっと分からないのですが、周知の事実だったりするんでしょうか。実際のショッカーがどういう気持でイーと叫んでいるかは別として、こういう成り立ちは興味深いですね。

待ってましたの握手会

さて、本編も感動のクライマックスを迎えて終わって、いよいよ握手会となりました。席がいくつかのブロックに分けられ、前の方から順に案内されました。舞台前方に仮面ライダーたちが登場し、そこを右から左へ順に歩いて行って握手をして会場を去るという流れでした。

面白いのは、自分の順番が近づいてくると、ドキドキしてくることなんですね。今更緊張もなにもないだろうと思っても、「うわぁ、もうすぐマッハと握手できるぞ」とテンションが上がってくるんです。
撮影会ではないので立ち止まっての撮影はダメですが、写真撮影はOKでしたのでなんとかマッハをカメラに収めようと頑張りました。

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かっこ良すぎます。どうです、かっこいいでしょ? やばいでしょ? 私は猛烈に感動していました。ガッチリ握手をかわさせていただきました。もう一度言います、カッコイイでしょ。


ちなみに奥の仮面ライダーフォーゼがしゃがんでいるのは、子どもと目線を合わせてちゃんと握手するためです。子供のためのイベントである、という気遣いが細かいところですが感じられました。もちろん大人も握手してもらえますよ! マッハも興奮しましたが、仮面ライダー1号との握手も興奮しましたよ! 本編では1号2号のライダーキックもありましたからね! もう脳汁出まくりでした。やはり初代はカッコイイと思ったと同時に、マッハは初代のような、昭和ライダーのようなカッコよさを合わせて持っているなぁと思ったのでした(マフラーってカッコイイですよね)。

声の話

本公演はオリジナルストーリーで、声は本人のものではありません。効果音や、変身シーンの声などは本編そのままですが、それ以外の会話部分などは全て本人ではありません。今回この手の特撮ショーに初めて行って感じたのですが、声を当てていらっしゃる方は非常に真似ようと努力されており、ほとんど違和感を感じないということです。
もちろん、微妙な口調の違いなど指摘すればいくらでも上げることはできてしまいますが(ベルトさんの口調が少し丁寧でした)、ただし、少なくともそれが気になって集中できないということは全くありませんでした。というか、思いの外似ていて焦っていたくらいです、あれ本人なの? みたいな。もちろん本人の声だったらもっと没入できるんだろうなぁと妄想もふくらませていました。

終わりに

舞台・ショーは行ってなんぼということをあらためて感じました。初めて特撮ショーに行きましたが、これからもショーに行きたいと強く思わせるぐらい、素晴らしい内容でした。特撮に最近ハマり気味でしたが、もっとどっぷり嵌りそうです。
プリキュアの映画を見に行っていた時から感じていた「子供が喜ぶさまを見る」ということが自分にはすごく合っていることが分かりました。相当に幸せ成分が出ます。目をキラキラさせながら子どもたちがワクワクしているさまを見ると、生きててよかったなぁと思います。コンテンツはほんとうに素晴らしい。
また、ドライブ以外の平成ライダーを猛烈に見たくなりました。知らなくても楽しめるのですが、知っていたらもっともっと脳汁が出るに違いないという確信がありました。



というわけでレポートを終わりたいと思います。これを見て面白そうだなぁと思った方、是非是非、ショーに足を運ばれてみてください。ちなみに次回予告としては、最近行きました『スーパー戦隊レジェンドライブ2015』のレポートを予定しております。こちらはニンニンジャーを始めとする戦隊の方のショーとなります。お楽しみに。