素晴らしいもう素晴らしい素晴らしい素晴らしい。何だこのアニメは。
アイカツ26話は2013年4月11日に放送されたものです。いよいよいちごたちはスターライト学園の二年生となり、後輩の面倒を見る立場になる、アイカツという作品の大きなターニングポイント、区切りとなるお話でした。
星宮いちご
アイカツという作品は星宮いちごというキャラクターが圧倒的に「強い」。我が強い、気持ちが強い、何かを成し遂げようという思いが強い、周りに対するおもいやりが強い、つまり心が本当に強い。そして強いは優しい。強くて優しいキャラクターで、その力強さは見ているだけで惹かれるカリスマ性を持っていると言っても過言ではない。確かに、星宮いちごがアイドルになる切っ掛けとなったトップアイドルである美月はカリスマ性を持っている。しかし私はそれと同じくらい、いちごもカリスマ性を持っていると思う。カリスマ性という言葉を使うと安っぽく聞こえるから使いたくないぐらいカリスマ性があると思う。
どこにそれを感じるのかというと、それは一挙手一投足が質量を持って私の心を動かすことに他ならない。26話では、いちごの担当となった「北大路さくら」というキャラクターを心配するシーン、応援するシーンが描かれますが、いちごがさくらちゃんのことを本当に心配し、本当に応援しているということが理屈ではなく伝わってくるんです。
そりゃアニメだから、映像や音楽が何かしら私達に影響を与えているわけだから「キャラクターが発するオーラ」とかいうのはおかしいのかもしれないんですけど、でもそうは言っても、画面にぐぐぐっと引き込まれるあれはすごいもうすごい。
改めていちごというキャラクターの素晴らしさを再認識出来ました。
アイカツのこの空気
26話では、星宮いちご、霧矢あおい、紫吹蘭それぞれに担当後輩が付きます。蘭が早速新入生に声をかけ案内していく様子を見て発する、あおいといちごの以下の会話
あおい「さすが蘭、先輩が板についてる」
いちご「うん、蘭頼り甲斐あるもんね」
蘭の声掛けシーンからこの台詞のシーンまでは僅か20秒弱です。特別凝った演出があるわけでもありません。もっと言えば、「板についてる」と言わしめるほど蘭が先輩っぽく強く振舞っていたかといえば、直接的な描写としては少ないです(単純に、堂々と道案内、エスコートをしただけです)。
ですが、私はこの20秒にも満たないシーンを見た時、「これだからアイカツはやめられない」と脳から何がしかの成分が分泌されるのを理解しました。それぐらい、僅か20秒の何気ないシーンでも「アイカツのこの空気」を強く感じることができたのです。
前述したように蘭は別に特別なことはしておらず、「堂々と」後輩をエスコートしているだけです。それにもかかわらず、そのシーンを見ただけであおいといちごは「板についてる」とまで言うのです。本来であればこういったシーンは「いや、それを見ただけで板についてるまでは感じられないだろww」というツッコミが入ってもおかしくないと思う。
でも、アイカツという作品を全話とは言わずとも、見ている人にとってはこのシーンはとても説得力があるシーンだと思う。そこには圧倒的な独特のアイカツ空気のようなものが醸成されているのです。これは冗談ではありません。無茶苦茶なノリとシリアスな笑いのちょうど間ぐらいのあの絶妙なノリ、空気感。ああ、これ以上言語化できないのがもどかしい。
さくらちゃんの初ステージの初々しさ
見ましたかステージ。さくらちゃんのステージ。音楽はスローテンポ。ステージが上段と下段に分かれていると気づかなかった私は、さくらちゃんが上段から飛び降りた時に思わず「あっ」と声を出していました。しかしさくらちゃんは、パシッと着地します。
そして曲に合わせて踊ります。小柄だったことは確かに関係しているかもしれませんが、でも私には、彼女がとても緊張しているように見えました、初々しく見えました。確かにCGダンスではあるんだけれども、その表情や動き一つ一つが語りかけてくるものは「初々しさ」にほかなりませんでした。ダンスが始まってから終わるまで、釘付けになりました。目を話すことができませんでした。ダンスが終わった瞬間、ホッとため息を付いてしまいました。
何だろう、アイカツのダンスは、確かに最初の最初の最初の頃はそれほど強く意識していなかったのに、今ではダンスも含めストーリーに完璧に組み込まれているということを認識せずに入られません。
終わりに
1話で感じる密度が高すぎて、次を連続で見ることが難しいアニメ、それアイカツ。感慨に、余韻に浸る時間が必要、それがアイカツ。1週間毎に放送っていうのは間違っていないとすら思える。
あぁ、久々に集中してアニメを見て、「アニメを見て生き返るっていうのはこういうことなんだ」ということを再認識しました。
なんだろうなぁ、やっぱりアニメを見ている時は救われる。生きていていいって思える。
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