隠れてていいよ

主にアニメや漫画の感想を書いています

アニメを楽しく見ること、楽しく評価することについて

はじめに

今回は、おはぎさんの以下の記事、
失われた何か アニメを厳しく見ること、厳しく評価することについて
にインスパイアされて。記事構成を少しだけ似せて書いてます。

楽しく見ることで失ってしまったもの

そんなものはない!
だけど、「優しく」見ることで失ってしまうものはあるかもしれない。多分これからもだけど、アニメを楽しく見ること、楽しく評価することが良い見方だと思っていますし信じています。楽しく見れば、評価すれば、良い見方が可能になるし、他人と共有したり伝えたりした時にポジティブな見方をしてもらえると思っている。例えそのアニメがめちゃくちゃに楽しめなかったとしても、どこかに楽しさを見出し、そしてそのアニメを手放しで誉めるようにしていました。

この考えの元、色々な作品を見ては、
「作品Aは素晴らしい。◯◯な部分が素晴らしい」
「作品Bは素晴らしい。◯◯な部分が素晴らしい」
と評価を下していきました。

そう、アニメを見始めてから今までもずっとそのような見方を続けたと思います。でも、自分なりの楽しい見方をし続ける内に、自分の中にある変化が起こっていることに気が付きました。


「あれっ。ただとにかく誉めることだけが、アニメに対して真摯に向き合っていることなんだろうか」
そして
「あの人はアニメを批判している。あの人はアニメを本当に楽しんでいるのか」という思考に向かってしまった。

つまり、アニメは誉めるのが当たり前だろうという思考で生きてきていたから、アニメを批判する人を見ると怖くなってしまったのだった。何でこの人は、こんなに楽しいアニメを「つまらない」とか「分からない」とか言うんだろうって、真面目に思った。
しかし思った。本当に誉めることだけが正しいことなんだろうか。

これまでずっと、作品は一つでも面白い点が発見できれば、そこをとにかく持ち上げて上手く「素晴らしいアニメだ」とポジティブにポジティブに書こうとしてきたし、実際書いてきた。つまらないアニメも面白いって書くのか? と勘違いされそうだが、違うのだ、面白くないアニメなんて無いんですよ。つまらないと思った自分がいるだけなんですよ。まぁこれも多少病的な考え方ではあるんですが、でもそのほうが絶対にアニメに対して楽しく接することができるだろうと信じてやってきました。実際、全く面白くないアニメなんて冗談抜きで無いですよ。めちゃくちゃ面白い作品は沢山あっても。

だけども、「ここは違うんじゃないだろうか」「こうしたほうが良かったのではないだろうか」と、ピリッと、アクセントを付けるように、鋭い批判を見た時、私は恐怖を感じたと同時に、すごいと思ってしまった。あぁ、そんな見方があったんだって。そういう考え方があったんだって。そして同時に、批判しているはずなのに、作品が際立ったりするのだ。どういうことだよって最初混乱しました。なんで批判することで作品が輝くのかって。だって褒めてるわけじゃないんですよ? それなのに、なんで作品が綺麗になるんだって。


でもジレンマなんですよ。だって、アニメって面白いのになんで批判せにゃならんのって。「お前、全部のアニメ本当に全部面白いって思ってんのかよ」って言われたら、私は「えぇ」と即答できる自信がある。確かにネガティブな事を全く言いませんとは約束できませんが、それでも、基本的には「面白い」で締める。だって、だってですよ、アニメ見て何も感じないなんてないんですよ。そして感じるということは、感情が動いているわけで、それってもう楽しんでいるってことなんですよ。確かにそれは笑いだけじゃないかもしれない、感動だけじゃないかもしれない。いかりや哀しみ、やりきれなさ、辛さ、つまらなさでさえあるかもしれない。でもねぇ、面白いんですよアニメは。

こういう考え方を「甘い」って言う人も居ると思うし、よくそんな付き合い方できるねぇって言う人も居るかもしれない。だけどずっとそうやって生きてきたし、不自由もしなかったし、そしてこのブログだって基本的にはポジティブ思考、批判なしでやってきましたよ。例外はもちろんあるけどね! 例えば意味のないもしくはアリエナイレベルの光規制とかは毎度怒ってる。そこ隠す必要ないだろって。でもそれはまぁ譲れない部分みたいなもんで、見逃してほしい。


と、そうやって生きてきたんだけど、Twitterやり始めて、いろんなアニメの見方をする人とリアルでも会うようになって、ブログ記事でも読むようになって、ちょっと考え方は変わってきた。

つまり、意味のある批判は、愛のある批判はアニメを輝かせるということ。そして時に、意味もなく愛もない批判でさえ、それに対する突っ込みをする人を奮起させるという意味で意味があるかもしれないとさえ思ったこと。


つまり、皆アニメが好きだっていうことなんですよ、素敵! 何と素晴らしいことか。好きの反対は無関心!
とは言ってもやはり私は、根っからのポジティブ側の見方をする人ですし、それは変わらないと思います。


アニメは素晴らしい 素晴らしいものは誉める アニメは誉めるに限る みんなハッピー