隠れてていいよ

主にアニメや漫画の感想を書いています

「それじゃあ…あ、忘れ物」

いやはや、最後のキスをするシーンが素晴らしくてですね、やっぱりこのアニメは面白いです。今回は持田雛子がまた再登場、前回初登場時は私の見解では雛子だけの話ではなかったのですが(その時の感想を参考)、今回は雛子回で間違いなしです。大人びすぎているけれど心は子供、というキャラ設定からして、今回のような展開はちょっと予想できていましたが、それでもちょっぴり悲しいお話となりました。家出してくるあたりが子供っぽい発想でほほえましかったです。
 Aパート冒頭、突如佐菜の家を訪ねてくる雛子。そこでまさに狙ったシーンの連発、あざとすぎるような気もしましたがしかしそれも許したくなるほどニヤニヤできたので問題なしです。「バカ!変態!ペドフィリア!」素晴らしい罵声。そして前回と同じく佐菜が雛子を間違って押し倒してしまい、そこに図ったように麻緒衣がたずねてきて…という典型的なパターンでしたがこれまたニヤニヤ。麻緒衣の反応がわかっていても笑ってしまいます。「そんな、だめよ、雛ちゃん、おうちの人が心配するわ!」とまくし立てる麻緒衣が良すぎます。
さてさて、そんな突然訪れた雛子に戸惑いつつも、誕生日なのに家出したきたことを知ることになった佐菜。そこで一計を案じ、雛子に一日遅れの一日バースデイプレゼントを計画。正直修輔が面白すぎです。修輔はこういうキャラも普通にできるのですね、というよりもむしろこっちが修輔本来の性格ですかね。1話ではどちらかと言うとこういうはっちゃけた性格が表に出ていた気がします。きゃぴるん、とか言っちゃって胸に薔薇の花をさしている修輔。きゃぴきゃぴした修輔、短い時間でしたが今回で一番笑ったかもしれません。
最後には、今日一日が雛子のための日だったことをばらし、みんなで楽しく誕生日ケーキを食べたりしまして、しかし、お別れをしなければなりません。そしてタイトルに戻るわけです。最後の雛子を送っていくシーンで今日の話はすべてうまくまとまった気がします。ちょっとベタかもしれませんが、こういう展開が大好きです。良いお話でした。
しかしですね、相変わらず空気が読めない佐菜は健在でした。イエティ君型のクッキーを焼いてきたけれど、ちょっと失敗してしまった菜々香。そんなイエティのクッキーを見て佐菜が「これは、ちょっと怖いかも」と素でいうのです。いくら本音だからって作ってきた本人の前でしかも結構感情を込めてこのセリフは空気読めなさすぎ。今回は修輔が「いやぁ、でもー、あんまりかわいいとかえって食べにくいから、これくらいの方が良いよ、うん」とナイスフォロー。明らかにこの佐菜の一言は菜々香を傷つけた気がします。雛子の誕生日企画を発案したり、最後の雛子との別れ時では「いつでもよいから、また家出しに来いよな」とカッコいい事を言ってのける佐菜。それなのに毎回どこかで空気読めないことをする佐菜。完璧すぎる主人公はいないということでしょうか。あと佐菜には明らかにロリコンの気がありますよね。雛子のパンツを見たときの反応だとか、雛子にベッドで一緒に寝ようと言われたときの反応があまりにあれすぎます。修輔とのフラグは折れてしまいましたが、今回で佐菜とのフラグがしっかりと立ってしまいました。ただ、雛子の出番は今後メインではさすがにない気がします。
さて、次回予告を見る限りどうやら修輔と朱里の過去話が少し語られそうな気がします。これは、修輔の大事な人フラグが回収されると見てよいでしょうか。これで回収されなかったら大切な人=朱里という説ははずれてしまうわけですが。はたして。