隠れてていいよ

主にアニメや漫画の感想を書いています

ファイト一発! 充電ちゃん!! 久しぶりに良いツンデレさんが

時間が無いときは、何故か昔に撮り溜めしておいたアニメを無性に見たくなることが多々あります。最近は、以前から見たいと思っていた「ファイト一発! 充電ちゃん!!」を消化しております。全12話なのですが、8・9話が録画されていなかったのと、10話までしか見れていないという前提のもと今回の感想は書かれています。

さて、なぜ今回はこんな記事を書こうと思ったのか、それは久々に素晴らしいアニメに出会えたなぁと思ったからです。名作だ!というわけではないのですが、私が萌えアニメに求めるものが、かなり体現されており、1つの話を見る度にそれこそ充電されていくのが分かります。実に素晴らしい。

素晴らしい素晴らしいと言ってばかりでは分からないので、詳しくお話します。このアニメのことを全く知らないという方のために、簡単にご説明しようと思います。
原作は、現在コミックガムにてぢたま(某)さんにより連載中。ストーリーの方はWikipediaさんから引用させていただきます。

現実世界とは異なる「平行世界(ライフ・コア)」に存在する会社・ネオジム綜合充電社に勤める、ドジOLのぷらぐ・クライオスタットが、同期のアレスタや人間世界(パラレル)の近江閃登らの協力者を得て、生命深度の著しく低い人々に「充電」作業を行い、魂の回復を促しながら、自らに隠された意味と六角関係に立ち向かう物語。(略)

ちなみに、閃登は「せんと」と読みます。2009年6月よりAT-Xにて放送、同年10月に地上波放送されました。
冒頭、萌えアニメと分類していましたが、おそらく1話2話当たりを見ただけならば、間違いなくエロアニメだという印象を受けます。10話まで見た後でも、確かにそういう分類もできるんですが、後半に行くにつれ、直接的な描写が大分に少なくなっていたように…思えます、多分。そもそもどの辺りが露骨なエロ描写なのか、というのもあるわけですが、そこらへんもお話ししていきます。

まず、何はともあれ可愛いんですね。主人公のぷらぐ、スタイルが良すぎず悪くなく、声優は福原香織さん。ドジっ娘だけど、憎めない。ぷらぐの同僚、第二の主人公アレスタさん。この子はツンデレです。いわゆるではなく、本当のツンデレを久々に見た気がします。スタイル抜群で、私の守備範囲外になりかけなのですが、性格でカバーされております。近江はこね、主人公の妹。背は小さく、胸は控え目。しかし割としっかり者というギャップ。かわゆいです。そして朝永依緒乃(いおの)、主人公に恋している、はこねの親友です。

主要ヒロインはこの4人。最近のアニメは登場する女の子が多い傾向があり、また、4人でも十分に多いなぁと思うのですが、このアニメの素晴らしいところは、4人ともみんなキャラが立っている、みんな特徴があり蔑ろにされていないところです。

まだ10話までしか見ていないのですが、登場配分が素晴らしい。個々のキャラに少なくとも1話丸々を割いているのにも関わらず、全体を通して、まとまりが無いというイメージが無いのです。普通、ここまで個別の話を入れてしまうと、ストーリーの本筋から離れてしまう事が多いという印象を持っているのですが、その個々のストーリーが後からちゃんと生きてくる所がよろしいです。

ストーリーの話をしたので、もう少し掘り下げます。このアニメ、扱っているテーマが少しシリアスです。最初は、単純に充電しちゃえー、というお話なのですが、「充電すると前向きに、元気になれるのは本人だけで、実は周りの環境が変わらないこと」であるとか、「充電だけでは人を助けられない」だとか…実は細かいところでそういった問題提起がなされています。

特に後半に行くにつれ、そういった傾向が強くなっていたように思えます。まず、12話あるうちで、前半部分ではそういった負の部分をなるべく感じさせないようにしていたことと、そして後半では、その部分を感じさせても、すでにその作品に入り込ませている、というのが素晴らしかったわけです。

何度もこのブログでは書かせてもらってますが、シリアス話になっても飽きさせない作品は素晴らしい。特に6話、「逆流」というお話は、泣きませんでしたがウルッと来てしまいました。
なんだろう、本来はこんなストーリーで感動しないはずなのに、それまでの積み重ねがあったのか、とても良いお話でした。

あまりネタバレするとよろしくないのですが、もう少し書かせてもらいますと、感動する話なのでハッピーエンド!、というわけではありません。
個別のことだけを見るならばハッピーエンドなのですが、先程も少し述べた、問題提起がなされます。感動と、いらだちと、その他よく分からない感情が織り交ざって、素晴らしいと思えた話だったのではないかと思っております。

こうやって、小難しい話を出すと、「あれ?そんなアニメだったの?」と思われる方も出てくるかと思いますが、実はそんなことばっかりではなく、基本ギャグエロですのでご安心ください。
失禁・放尿・胸の強調・パンツ…なんでもござれ。人によっては引いてしまうレベルなのではないかと。地上波放送の録画なので大分に規制されていたように思えます。

無修正はもっとひどそうです。しかし、そうやってエロい事もやりながら、ここまでちゃんとストーリーしていたのは高評価。
抜けている話があるのと、最後まで見れていないので暫定評価になってしまいますが。
見て損はないと思いますので、見る機会があればぜひ見てやってください。私も出来る限り早く最終回までと、抜けている話を見れるようにしたいと思います。
BDは出ていないようですが、DVDが欲しくなりました。ファイト一発! 充電ちゃん!!、おすすめです。