隠れてていいよ

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“C” Monologues#3 Qの独白 文字おこし

C Monologues Q
私はただのアセットに過ぎないのです。
従ってアントレの感情、私生活、現実世界での活動については興味がないのです。
アセットとアントレの関係はディールがすべて。それが原則と考えるからです。
しかし、私のアントレはディール以外でもしばしば私を呼び出し
デートと称してて金融街を散歩するのです。

そしてとりとめのない話をし、私と食事を楽しんだりするのです。
他のアントレからすると、奇異に映る光景のようです。
私にとっても必要なことでもありませんが、拒否する理由もないので行動を共にしているのです。
アントレもまた、それで満足しているようです。

けれど、アントレと共にいると私の体が説明不能な状態になることがあるのです。
胸を締め付けられるような、そのぬくもりを確かめたくなるような、
普通アセットには見られないような特異な感覚です。
あるいはそれは、アントレの失われた未来と関係があるのかもしれません。

けれど当面私に不自由はないので、アセットとしての役割を果たすだけなのです。
アントレもまた、それを望んでいるはずなのです。